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フィリピン留学で英語上達以外に見えてくる世界観

シン
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フィリピン格差
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シン
フィリピン・セブ島留学専門家//セブ&バギオ公認エージェント/ライフカウンセラー/2度のフィリピン留学でTOEIC900&IELTS6.5取得

ネットの情報があまりにも胡散臭いので、フィリピンに年間7~9回ほど視察に行って情報収集してます。

【好き】世界一周、フィリピン、マンゴー丸かじり、カレーライス、糸の力(納豆)、ドローンはMavic Pro 2 Zoom、DJI Osmo Pocket
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フィリピン留学では英語を勉強するのに欧米留学よりも効率がいいから行くという人が最近多くなりました。「英語を勉強するならフィリピン留学の方がいい」という意見に同意できます。

欧米留学での授業は通常3時間から4時間のグループクラスで構成されていて、フィリピン留学はその3倍近い時間の授業があるため、今では英語を学ぶ効率性で言えば、フィリピン留学の方が上達速度が早いのは疑う余地がありません。でも私個人的には英語以上に、日本人として学べることが多くあると感じています。

バックグランドの違いを知る

なんでも完璧が当たり前の日本人

フィリピンで生きる

時々、韓国や台湾を経由(トランジット)してフィリピンに行くときによく思うんですが、韓国や台湾に来たとしてもさほど日本との違いを感じることが出来ません。もちろん多少違和感程度の雰囲気の違いはありますが、あまり外国に来たなーという感じはしません。ところがフィリピンに降り立つと、途上国独特の雰囲気や気候の違いで「外国に来たなー」って感じがします。

当たり前ですが、日本は先進国です。電気・水・道路のありとあらゆるものが完璧と言われるほど整った環境の中で私たち日本人は暮らしています。その完璧さに違和感なく過ごしている日本人ですが、フィリピンを含めた東南アジアの殆どの国ではそうしたインフラが整っていないことの方が普通です。何不自由ない生活に慣れた日本人が、このような環境に初めて身をおくとどうなるか?海外経験の少ない人たちはとても多くのストレスを感じるはずです。

例えば、シャワーの水の出が悪いことやお湯の温度が安定しないこと、Wi-Fiが繋がったり繋がらなかったり、道路が突然陥没していたりと細かいことを上げればキリがありません。もちろん留学先の語学学校では最低限の設備は整っているのでそこまで心配し過ぎることはないですし、新しく出来た語学学校などは日本の生活とほぼ変わらないような設備を持っているところもあるほどです。ですが、そのような学校でも一歩出ればそこは途上国のフィリピン。

日本人が一番日本のことを知らない?

フィリピンでの陥没

ちょっとコンビニやショッピングモールに行くときに、嫌でも日本とはかけ離れた未整備のインフラを見ることになります。このような光景を見て、「日本ってすごかったんだな」と思うはずです。日本人って一番日本のことをわかってないんだとわかる瞬間でもあります。

フィリピン人は生まれたときから、このような環境の中で暮らしています。なので、日本人からすれば「えーー」と思うような不都合ですら、良い面でも悪い面でもあまり気にも留めないという人の方が大半です。日本人はもっと改善されたものを知っているので、もっとここをこうすればよくなるのにという発想がありますが、そのような世界を知らないフィリピン人にとって「改善」という発想そのものがありません。ここはもっとフィリピン人にも知って欲しいところではあります。

格差を感じるフィリピン

格差

ところで、フィリピンにもセブンイレブンがいたるところにあります。日本のように最低限の生活用品は整っています。その中にはイートインスペースがあります。そこにはよく地元の学生がノートやテキストを広げて勉強する姿を見ます。日本人ならもっといいカフェなどを使って落ち着いて勉強しようとなりますが、そこは彼らの金銭事情によって左右されます。

地元の学生でもある中級層くらいの家庭の人は、スタバやBo’s Coffeeなどで日本とあまり変わらないくらいの金額のコーヒーを飲みながら勉強しています。対して、全くお金のない家庭の小さい子どもは、道端に木の箱を置いてそこで勉強していたりします。もちろん靴も買うお金がないのではだしです。このようにフィリピンは格差がとても大きな国です。

生死が身近なフィリピン人たち

フィリピンの病院

フィリピンには、日本のように国民皆保険という制度はなく殆どの人が保険代を払えないので、殆どの人が健康保険に入っていません病院の支払いシステムも日本とは逆で、完全前払い制です。要はお金がなければ診療は絶対にしないというスタンスを取っています。

日本だとお金がなければ福祉制度が整っているので、無給の人でも何とかなりますし、生きていけます。ですが、フィリピンではそのような人はまず病院に掛かることが出来ないので、簡単に治せるような病気でも治療や薬をもらえないことで症状がどんどん悪化し、死を待つしかないという人が沢山います。路上で生活している家族、親のいない子ども、路上で裸になって着替えている人たち、そのような光景はマニラやセブなどの人口の多い都会に行けば行くほど目にすることが多くなります。

彼らも日本人と同じ人間ですし、人として生きる権利を与えられています。ですが、もしあなたが生まれる場所がフィリピンでしかも貧困な家庭だったら、その時点で夢も希望も持てないという状況が待っているのだと理解してください。見ている分には他人事ですが、いざ自分だったらと思うとゾッとします。実際に見てあなたは何を感じるでしょう。

日本人であることのステータスとそれを知らない事実

フィリピン人は渡航も一苦労

フィリピン人の渡航

日本人はフィリピン留学をするときも、海外に旅行をするときも旅券(パスポート)と航空券があれば世界中の殆どの国にビザなしで行くことが出来ます。ところがこれが日本人にとって当たり前なので、海外に住む人が海外に渡航するときも同じだろうと思っている節があります。ですが、全く違います。

例えば、フィリピン人の友人・知人を日本に招待しようとします。実はそのとき、実に面倒な手続きが必要となります。(一部のVIPやお金持ちなどを除いて)フィリピン人が日本に観光したいとしても「招へい人」を立てる必要があります。要は日本滞在中に世話をしてくれる人が必要だということです。この時点で「え?」ですよね。なので、渡航者本人だけではなく、招へい人となるあなたも同時に手続きをする必要があります。

フィリピン人側で用意する書類は、所得証明・出生証明(洗礼証明)・銀行残高証明・住民登録証明などです。特に所得や残高が低ければまず審査に落ちます。そして、招へいする側の日本人にも同様の書類が求められます。所得証明・残高証明・(事業者であれば登記簿謄本)・関係証明書(フィリピン人とあなたの関係を示す書類(友人であっても2人で写っている写真やこれまでのメールのやり取り履歴)・旅程表(1日1日滞在場所の住所と連絡先、行動内容を全て記載)・往復航空券など。

日本人側で用意する書類は外務省が管轄なので近くの管轄部署で不備がないか確認します。OKが出れば、今度はそれをフィリピン人本人に海外郵送します。受取ったフィリピン人はそれを日本大使館に提出(正確には直接の持込はできないので、代理店に提出)します。そこから数週間の審査期間が設けられ、そこで渡航が可能かどうかの可否が下されます。信じられますか?

超学歴社会のフィリピン

フィリピンの大学

フィリピンに行くと、職がない人が沢山います。そもそも「超」学歴社会であるフィリピンでは大卒じゃないとそもそも会社が積極的には雇ってくれません。高卒程度だと、つける仕事は道路工事とかタクシードライバーとかそのような仕事しかありません。なので、親に学費を出してもらえない家庭の子どもは、なんとか必死に働きながら大学に通っています。日本人からすれば、フィリピンの大学の学費は驚くほど安いです。

ですが、それでも金銭的に続かずに途中でリタイアせざるを得ない学生がごまんといます。諦めたくない学生は、一度退学して働いてお金を貯め、そこから再度大学生になります。大学に一旦入れば、卒業まで遊びまくっているような人と比べると同じ学生とは思えません。

また、大卒資格もフィリピンではあまり価値を持たないようです。卒業してからも他の学科で大学に入り直してディグリーを2つ取るなんて人も珍しくありませんし、その後も大学院でマスターを取らなければ、就きたい仕事ができないという状況です。中流家庭であればそれぐらいは可能ですが、それ以外の人は大学で一つディグリーをとるために、命を掛けて学生生活を送っています。更には、そういう環境にも関わらず、妹や弟の学費まで稼いであげなければならないという人が殆どです。1家族に子どもが7人以上いる家庭では全員が学校をきちんと卒業するなんてほぼ無理です。

日常生活にも時間と労力が掛かるフィリピン人

2013-06-28 08.30.20

余談ですが、フィリピンの殆どの家庭には洗濯機がありません。なので家族10人分とかを手洗いで洗濯するのが日課です。日本人の学生のように勉強さえしてればあとは親が勝手にやってくれるという状況では全くないんです。以前、フィリピン人のと食事に出かけたときに、これからというときに「洗濯があるから帰らなきゃならない」と言われたときには意味がわかりませんでした。

乾燥機もなければ洗濯機もない、バランガイというトタン屋根が密集するところに住んでいて、10人分の洗濯物を全て手洗いでやっているということでした。また、洗濯物を乾かすのに家が密集しすぎていて日が当たらないから乾くまでに2二日間掛かるので、今日(土曜)中に干さないと月曜日から家族が着るものがなくなってしまうということです。若い女性のフィリピン人ですが、既に年配の女性のような手をしていました。

選択肢の幅がないフィリピン人たち

ショッピングモール

このような状況で頑張って大学を卒業したところで、就ける仕事は限られているし、所得も高くありません。それにも関わらず、電気代は日本とほぼ同じです。フィリピン人の所得は日本人の1/10程度なので、今の日本で電気代が10倍になったらどんな生活になるか?と想像してみるとイメージしやすいかもしれません。

なので、自宅では殆どの人が電気代の掛かるエアコンを使いません。他にもパートや自営などで何か副業を始めなければ水道代も払えないというのが現状です。フィリピントップの大学を出た学生ですら、ショッピングモールのセールスレディになっているということを考えると、フィリピン人の出稼ぎ労働者が多い理由がわかると思います。

親が健康保険に入れないから病気になったときの治療費は100%負担で子どもが働きながら面倒見ないといけないし、年下の兄弟もまだ学校に通っているのでその子たちの教育費も工面しないといけないという環境におかれているのがフィリピンの学生たちです。もちろん、フィリピン人といってもみんながみんなではありませんが、そのようは人たちが大半です。

女性であれば、身体も売ります。日本でも特殊な事情で風俗業に就いている女性はいますし、そのような人たちに対して世間的には偏見があります。ですが、フィリピン人の女性に関しては、家族の命に関わることで国や他からの助けがないことと鑑みると賛成も反対もできないなというのが私の見方です。

そもそも論として、これまで話してきたような背景を知っておくことと、貧困の根源を絶つための提案や行動をない人に彼女らを批判する権利はないでしょう。他に選択肢がなければ家族を救うために、何だってやります。何も保証されてないのに日本よりも何倍も生きるのが状況で生活することが、如何に大変であるかが少し理解できると思います。

「日本国籍のパスポートを持っている」。これだけで、住む世界も夢も希望も何十倍も大きな世界があります。後は本人がそのことに気づいてそのチャンスを掴むかどうかです。ただ、残念なことに大半の日本人が日本人であるというステータスに気づいている人はいません。むしろ、自分は恵まれていない、不幸だと感じている人の方が多いのではないでしょうか。ただ、一回フィリピンで必死にもがいて生きている人たちの生活をみてしまうといかに自分が小さな人間だったのかということに衝撃を受け、もっと頑張ろうとなるはずです。

フィリピン人にとって生きるということ

ベトナムバイク

日本人にとっては、朝が来るということが当たり前ですが、途上国に生まれた人にとっては当たり前ではありません。同じ東南アジアのベトナムでは、朝6時くらいから仕事でもないのに毎朝バイクで走り回っている人がいます。理由を聞くと、今日も朝が来たということに喜びを感じて走り回っているんだということでした。この感覚とてもじゃないけど日本人にはわかりません。それほど恵まれた環境にいるということです。

金銭的豊かさと心の豊かさ

フィリピンの格差

フィリピンのトタン屋根の家の近くを歩いていてよく思うことがあります。それはすごく「豊か」だということです。金銭的に豊かだといういみではありません。「心が豊か」だということです。

日本人の世界での幸福度ランキングは下から数えるとすぐに出てきます。なぜ先進国で所得も高く、恵まれた日本人は不幸なのでしょう?それは日本人が「お金の額」に価値を置いて生活しているからに他なりません。幸せはお金ではないと言いながら、やっぱりお金を追求する性格だからです。

フィリピン人の人生における優先順位は「家族」が1位です。ですが、日本では絶対に「仕事」が1位です。「仕事を頑張る人が偉い」「仕事で出世しなければ家族を幸せにできない」と思い込んでいる人ばかりで、皮肉なことにそれを追求した結果、「不幸」だと世界からみなされています。事実、年老いてまでも将来のことを心配し貯蓄を肥やし、平均3000万円もの額を残したまま死んでいくのが日本人です。もちろんある程度の蓄えは必要ですが、お金という悪魔に取り付かれた多くの日本人は、家族を犠牲にしながら使いもしないものを執拗に追い求めて人生の最期を迎えます。

トタン屋根の家には殆どの家庭が体感温度で40度ほどの熱さが続く場所でエアコンなしで生活しています。子どもは靴をはいてなかったり、服も着てなかったりします。1日の生活費って恐らく100円くらいで頑張っているんじゃないでしょうか。ですが、不思議なことに、子どもが裸で野良犬とじゃれて走り回っていたりする姿を見て、「なんて幸せそうなんだ」と思えるのがフィリピンです。

フィリピン人にとって「生きる」ということは決して楽なことではありません。ですが、人間としての感性がまだまだ残っているのはむしろ日本人よりもフィリピン人の方じゃないかと感じていますし、フィリピンにいる日本人の多くがこのことに同意します。人が人らしく生きる、人が人として繋がっていく、家族を最優先にして人生を考える。家族を大事にするのは日本人も同じです。ですが、その手段が違えば人生のストーリーが大きく異なってくるということもぜひ理解して欲しいと思います。

私がなぜフィリピンに拘って留学を紹介しているのか?恐らく少しは感じていただけたのではないでしょうか?先進国よりも英語が効率的に学べるという以上に、人としての感性を見直すことが出来るからです。そのことが、自分の価値観や人生に大きな影響を与えることがとても多いと感じています。

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