フィリピン移住のデメリット

ABOUTこの記事をかいた人

ピンボケロッキー

金融機関に勤務しながらフィリピンに魅せられ、週末渡航を繰り返すこと数十回。スラムに招待されたり、ホテルで荷物荒らしに遭ったりしながら、ついにはフィリピン人と結婚し、現地に家を購入。

フィリピン移住を考える人は少なくありません。
温暖な気候や物価の安さに惹かれ、フィリピン旅行の経験がないにもかかわらず、移住してしまった人も少なからずいらっしゃいます。

そして数年後には挫折して、日本に戻ってしまった人もまた少なくないのが現実です。

将来のフィリピン移住をお考えの方々に、人生の一大決断をよいものにしていただきたいので、あえてフィリピン移住のデメリットについてお話しさせていただきます。

フィリピンでの就職やミドルステイ、長期留学をお考えの方にも参考になればと存じます。

またそのデメリットを踏まえて、移住するには「日本でどんな準備をしたらいいのか?」も考えてみました。

フィリピン移住のデメリットとその対処方法【食生活編】

フィリピンでの食生活

 アルコール類

「ビール1本が100円以下で買える。」
フィリピンの物価を語るとき、よく使われる例示です。

それはそうなのですが、あくまでもフィリピンの税制が現状のままならば、という条件つきです。日本の酒税法がよく変更されるように、フィリピンの税制が変わる可能性だってありますからね。

それから当然、ビールの味が違います。

日本で晩酌するときに、「俺はいつもA社の***しか飲まない」みたいな人は、そもそもフィリピン移住を考え直すべきです。

もちろん日系の居酒屋に行けば、日本のビールも置いてあります。でも「1本100円以下」どころではありません。

本気でフィリピン移住をお考えなら「日本での日々のこだわりは捨てる」覚悟が必要です。

ビールは種類や銘柄にこだわらず、逆に「近所のコンビニに置いているビール&発泡酒の全銘柄制覇」「新商品はすべて試し飲み」に挑戦してみてはいかがですか?

野菜類

フィリピンの野菜は高い

フィリピン移住で野菜はどう変わる?

私が実際のフィリピン暮らしで感じた、最重要ポイントは野菜類です。

まず、高い!野菜は日本並みに高いのです。
そして値段の割に質は低いのです。

せっかく買ったダイコンをカットしたら内部が腐っていたことも。ナスの皮は固いし、オクラは固くパサパサです。カボチャの風味は論外です。
日々の食事がストレスになるとしたら、フィリピン移住そのものまで苦痛になるでしょう。

寒い地域の野菜、例えばジャガイモなどは日本以上に輸送コストがかかるわけです。
キノコ類はお金持ちの華僑用ですから驚くほど高いです。

では安い野菜は何でしょう?

それは「見たことも無い野菜」です。

日本と同じ野菜類でなければ、3度3度の食事は考えられない。
だとしたら、「フィリピンは物価が安い」という理由で移住してはいけません。

日本のスーパーマーケットには最近、見慣れない野菜類も並ぶようになってきました。
「どんな味かわからない。だから買わない。」
ではなく
「どんな味かわからないから、面白そう。調理法を研究してみよう。」
こういう習慣を身につけていってはいかがでしょうか。

魚介類

フィリピンの魚介類

フィリピン移住で魚介類の内容はどう変わる?

フィリピンにも美味しい魚はいます。でも高価です。

安い魚も多種多彩です。でも日本の大衆魚ほど美味しくはありません。サンマやホッケなど冷たい海の魚は入手も簡単ではありません。

アジ類やサバ類はフィリピンの市場でも売っています。しかし暖かい海ですから脂のりは日本近海ものとは違います。パサついた印象は否めません。
冷凍のマグロやサーモンも一部のスーパーで買うことはできます。しかし日本以上に割高になります。またマニラとセブ以外の場所では入手困難になるでしょう。

今だけでなく将来にわたり日本と同様の食生活をされたいならば、年金額にも余裕が不可欠です。「物価が安いから」という理由で移住するには、移住前から肉類中心の食生活に慣れておくなど、相応の覚悟と準備をするべきでしょう。

その他飲食関係

フィリピンの飲み物

飲み物の習慣も生活費に影響します。フィリピンの飲み物はお茶もコーヒーも最初から甘いので、日本と同じ飲み物には日本以上のコストが必要です。

日系の居酒屋やレストランに毎日入り浸り状態の邦人移住者を見ますが、そうなれば日本以上の生活費が必要になります。1人1食1,000円以上で生活費を試算してみてください。

現地のローカル食堂なら、1食200円程度で済むのは確かです。出来合いのおかずのなかには、日本人の舌に合うものもあります。
しかし、お米は安い現地ものです。粘り気もない、旨味の少ないお米です。

総じて言えることは、日本と同様の暮らしをするなら、フィリピンの方が割高になります。フィリピン移住をするならば

・日本以上のコストを覚悟する
・食生活のこだわりはすべて捨てる

この二者択一だと考えれば判断しやすいでしょう。

フィリピン移住のデメリットとその対処方法【医療編】

フィリピンの医療費

フィリピン移住をお考えの皆さんであれば、フィリピンの医療費が驚くほど高くつくことはすでにご存知でしょう。
ですから高額医療費の実例などは割愛いたします。

対処法としては、まず以下の2つが思い浮かぶでしょう。

海外旅行傷害保険への加入

まず海外旅行傷害保険ですが、移住に関してはそもそも保険対象にならないのが原則です。旅行だとしても通常は半年が限度でしょう。

「クレジットカード付帯の保険で対応を」と書いているサイトがありましたが、そもそも移住となれば日本で発行されるクレジットカードを持てないことになります。
(銀行口座もそうですが、各社各行それぞれの規約を確認してください。)

国民健康保険の任意継続

これは可能です。しかし問題が無いわけではありません。

まず、医療費は全額を自己負担で一旦は払わなければなりません。
あとで手続きをとれば国内医療の自己負担額分を超える額は還付されますが、まず先に医療費の支払いができなければ、フィリピンでは治療もしてもらえません。

まとまった額の「緊急予備資金」が必要なのです。フィリピン移住をお考えなら、これは必須といえます。

細かなことをいえば、還付手続きのためには診断書と領収証が当然必要です。そして役所に提出する際には、すべて和訳しなければなりません。

またマニラとセブには設備の整った総合病院はあります。なかには日本人医師が在籍する病院もありますが、永遠にいてくれる保証はありません。
看護師との日々のコミュニケーションはどうしますか?あなたの状態を看護師に正確に伝えられますか?

せっかくフィリピン移住をしたものの、挫折して帰国された方々は多数いらっしゃいます。なかでも医療の問題は代表的な理由のひとつです。くれぐれも慎重に検討してください。

もうひとつの選択肢は現地の保険に加入することです。専門業者に相談してください。

フィリピン移住のデメリットとその対処方法【住居編】

フィリピン移住の治安

セキュリティと治安

「家賃相場が安い」と「治安の良いエリア」は二者択一だと考え、二兎を追うことは諦めましょう。
周囲を壁で囲まれ、ガードが厳重なマニラやセブのビレッジに住むならば、家賃は最低でも10万円台になるでしょう。

マンション(現地ではコンドミニアム)ならば、もう少し安い物件もあります。しかしマンションでも「家賃」と「安全」はリンクします。

私がかつて住んだマンションは月6万円ほどで済みました。私の他にも日本人は複数入居しており、語学留学でひとり暮らしの女性もいました。

夜間はエレベーター付近に守衛が1名いました。しかし居眠りは日常茶飯事。深夜に帰宅した私が通り過ぎても、気がつかないのです。いないも同然でした。
安い給与で働くフィリピン人の勤労意識は、賃金同様に低いのです。

セキュリティを重視されるならば、「フィリピンに移住すれば住居費が安い」などと思わないことです。日本の田舎の方が安い家賃で安全に住めます。

家政婦も信用できない

家政婦を安く雇えるのは事実です。そこに魅力を感じてフィリピン移住を考え始めた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし考えてみてください。安い給与で働くということは、勤労意識が低いだけでなく、まともな教育も受けていない可能性が高いわけです。
基本的なモラルに始まり、それを教育するのは雇い主であるあなたご自身です。

留守の間に金品を盗むなど、リスクもあるから人件費が安いのです。多少は給与を高めにしてでも、信用ある人から紹介してもらうことです。

フィリピンに入りてはフィリピンに従う

業者に依頼されるでしょうから、ビザの申請方法とか住居の選定方法などは説明を割愛します。

しかしこれだけは申し上げておきますが、現状のビザや移住のルールは、いつ変更になってもおかしくありません。法律面でも、日本とは常識が違うのです。

フィリピン移住には他にもいろいろなリスクが考えられます。移住する前には想定外だった状況に遭遇することも多いでしょう。現地での就職も同様です。

郷に入りては郷に従う

この言葉がすべてではないかと考えます。

お米が美味しくないことも、勤労意識が低いことも、時間や約束にルーズなことも、それらも含めてフィリピンなのです。
日本での流儀や価値観を捨てずに郷に入ってしまえば、うまくいかなくて当然でしょう。


フィリピン留学・学校相談はお気軽にご連絡ください

< フィリピン留学Hub(運営会社:ワウルド・スタディ合同会社)では、日本トップクラスのフィリピン渡航暦と情報を持つ担当者が、フィリピン留学・英語留学の各種ご相談や、お見積もり等を日本全域からお受けいたします。お申し込みされない方でも、まずは遠慮なく以下のフォームよりお気軽にご相談ください。

参考になったら是非シェアをお願いします!