バコロドの治安事情を徹底解説! 

バコロド治安

バコロドの観光を検討しているんだけど、治安は大丈夫?

マニラ空港から1時間ほどのフライトで到着する場所に微笑みの街バコロドはあります。日本人にとってはまだまだ馴染のない場所ですが、語学学校もあるため徐々に留学先としては認知度を上げてきています。

  • バコロドの安全性は?
  • バコロドの観光地ってどこ?
  • バコロドで注意すべきことは?

ぼくが初めてバコロドに行ったのは2014年。微笑みの街といわれるバコロドですが、当時「韓国人学生が強盗に撃ち殺された」と聞いていたので、内心ビビリながら到着したのを覚えています。

この記事では、これまで50回以上フィリピン全土を回ってきた僕が、バコロドの治安について「あまり触れられない実際に起こった犯罪事件」についても紹介しまています。

目次

バコロドとは

バコロド概要

バコロドは湾口都市で、平野部に広がるサトウキビ・プランテーションから精製した砂糖生産が盛んな街。別名「砂糖の首都」とも呼ばれるほど生産が盛んで、フィリピン国内の砂糖生産量は6割にもなります。

砂糖の生産と出荷で栄えたバコロドは、英語を活用したコールセンターの設置も盛んになっています。現に、マニラやセブで人材不足をきっかけに教育都市にもかかわらず、人件費が安い労働者を囲い込むため、バコロドでもコールセンター業務の人材獲得に動く企業が増えています。

また、バコロドのあるネグロス島を襲った飢餓と貧困を払しょくするために始まった「マスカラ・フェスティバル」のマスには「多くの人々」、カラには「顔」の意味を持っており、「多くの人の微笑み」を願って作られた祭りです。そこでは、毎年大規模なパレードや美人コンテストも行われています。

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アクセス

日本からバコロドに行くには、直行便がないためマニラ空港またはセブ空港から乗継いで新バコロド ・シライ空港に行く必要があります。マニラ空港からは1時間半ほど、セブ空港からは45分ほどの時間で行けます。

色んな航空会社が運航していますが、もし日本から渡航する場合は、フィリピン航空又はセブパシフィック航空に限定した方が、乗り継ぎ時にターミナル移動がないため楽に移動できます。

新バコロド・シライ空港は、バコロド市隣にあるシライ市にあってバコロド中心地まで18キロほどなので、車で40分ほど移動します。タクシー・乗り合いのバン・ジプニーが空港に停まっているので、いずれかに乗って移動します。

移動手段運賃
タクシー500ペソ前後(約1250円)
乗り合いバン150ペソ(約375円)
ジプニー50ペソ(約125円)

バコロドの気温と降水量

バコロドの気温と降水量

提供元:travel-zentech

バコロドは年間を通して暑い地域です。乾季終わりの4月が最も暑くなる傾向があり、7~9月の雨季に雨量が一気に増えます。東京と比べてもその時期は2倍ほどの雨量があります。フィリピンの雨季は短時間で降るスコールがメインになるため、1日中降っているということはありません。

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バコロドの生活を体験

バコロドには、ロビンソンモールやSMモールなどの大規模なショッピングモールや外資系のスタバやマクドナルド・KFCなども充実していて生活に買い物や外食で困ることは殆どありません。

移動は、左側の写真の様にジプニーという相乗りバスに乗るのが一般的です。治安の悪い場所ではジプニーはお勧めできませんが、バコロドでは貴重品さえきちんと管理しておけば、そこまで神経質になる必要はないはずです。

ここでは留学生の女の子も普通にジプニーに乗ってます。滞在中は、数えきれないぐらい乗りましたが、危険性は殆ど感じませんでした。普通の距離であれば7ペソ(約15円)を払えば、どこから乗っても構いません。また、バコロドで有名なSMモールにもジプニーが到着します。

バコロドはイナサルというチキンの照り焼きの発祥の地でもあるので、イナサル専門店の集合地帯もあります。更に、フィッシュマーケットもあるため、新鮮な魚介類をマーケットで買ったら隣のレストランですぐに調理してもらって食べることもできます。

左の写真が実際に買ったフィッシュマーケットで、右がそれを料理してもらった後の写真です。実際に食べてみて、感動するぐらい美味しかったです。

フィリピンの名物イナサルも左のような店が沢山あって、選らんで焼いてもらいます。個人的にイナサルは大好物ですが、正直フィリピン全土で展開しているマンイナサル(Mang Inasal)というチェーン店の味の方が美味しかったです(笑)

バコロドの医療機関

僕は、バコロド渡航前にフィリピン全土を激しく回っていたため、バコロドに行く直前で体調を壊し、バコロド滞在中に病院に行くことになりました。お医者さん曰く、過労から軽い肺炎になっていたようです。

そのとき通ったのが、バコロド・ドクターズ・ホスピタルです。ここは大きな病院の一つでしたが、やっぱ日本の施設と比べると正直不安になる部分はありますね(笑)

でも、病院のスタッフもみんな親切にしてくれたので良かったです。バコロド自体に日本人が少ないので、こんな病院に一人でうろうろしてたらめっちゃ見られます。

シンさん、肺炎って大丈夫だったんですか!?

レントゲンと血液検査でわかったんだ。でも、症状は一般的な肺炎よりも軽かったから、薬飲んだらすぐに治ったよ。それまではビタミンCの力だけで治そうとドラッグストアに通い詰めだったんだけど、保険使えるからさっさと病院行けばよかった(笑)

ほんとですよ~。そういうときのためにも海外旅行保険は絶対必要ですね。

このように、田舎といってもちゃんとした病院が学校の近くにいくつかあるので安心です。

バコロドの治安

バコロドの治安をデータで検証

 バコロド東京
犯罪指数50.0024.69
安全尺度50.0075.31
 バコロド東京
犯罪レベル49.3621.79
物が盗まれるリスク60.5121.37
強盗や盗難のリスク51.2721.49
傷害のリスク43.5724.01
窃盗のリスク51.2324.23
 バコロド東京
日中の一人歩きの安心度71.8679.65
夜間の一人歩きの安心度51.2374.34

作成元データ:NUMBEO-「2021年バコロドVS東京」

「微笑みの街」と称されるため、治安が良いという印象を持ってしまいがちです。また、バコロドの治安を説明した記事の中にも事実やデータを無視してイメージだけで安全という風に記載しているものも多く見受けられます。

上記表は、バコロドできちんとした犯罪数を示すデータが取れなかったため、NUMBEOというその地を訪れた人が評価する口コミデータを抜き出して作成しています。色んな項目があるため、特に観光客や留学生が気にした方が箇所を抜き出して表を作っています。

ぱっと見でもわかりますが、日中の一人歩きは割と安心度が高いようですが、観光客や留学生が気になるバコロドの強盗・窃盗・傷害などの犯罪発生率は、東京の2~3倍ほど高いことが見て取れます。

この中だと、特に物が盗まれるリスクが際立って高いことが分かるね。

バコロドで実際に起きた事件

発砲事件が多発

銃撃事件が多発

バコロドでは2022年6月から発砲事件が多発しています。

バコロド市警察が発表した内容によると、6月だけで13件の発砲事件が発生しています。特にオートバイを使用して犯行に及ぶケースが多いため、警察はオートバイに乗る人に対して抜き打ちで検問を実施したほどです。

また、警察は「市民の皆様にも、最大限の警戒心をお持ちいただくようお願いいたします。」と異例の発表をしています。

強盗殺人事件

過去の話になりますが、韓国人留学生が学校の近くで強盗に遭い、抵抗したため不幸にも犯人に銃で射殺されたという事件が起こっています。

万が一、ひったくりや強盗に遭った場合、相手が凶器を持っている場合も十分なるため、絶対に抵抗しないようにしてください。

実際にバコロドに行った時、そんなに銃撃事件が起きているような印象はありませんでした。ですが、頻繁に銃撃事件が起きている場所であることを考えると、スリなどの軽犯罪対策をしっかりしつつ、万が一被害に遭った場合の対処法も身に着けておいた方が良いはずです。

旅レジと在留届の登録

たびレジ

フィリピンに限らず、「たびレジの登録は推奨」しています。たびレジは、渡航先の安全情報をリアルタイムでゲットできるツールだからです。3ヶ月未満の渡航者が登録しておかれるのをお勧めします。

主に以下の案内が日本語で入ります。

  • 海外渡航者の安全のために現地の重大事件・事故
  • 注意が必要なイベント・トラブルについて事前の注意喚起
  • 外務省海外安全ホームページの更新情報

参考:たびレジ

在留届

在留届は、海外にいる日本人の実態を把握し、海外で日本人が巻き込まれる可能性のある緊急事態やその他の事件・事故が発生した時に、外務省(大使館・領事館)から安否確認や支援ができるようにするためのものです。

3ヶ月未満は「たびレジ」の登録でいいですが、3ヶ月以上の渡航予定の方は「在留届」を登録しておくようにしてください。また、在留届の登録タイミングは以下の通り外務省から案内されています。

在留届は旅券法第16条によって、外国に住所又は居所を定めて3ヶ月以上滞在する日本人に、その住所や居所を管轄する日本の大使館又は総領事館への提出を義務づけているものです。提出は現地に到着して住所等が決まった後で提出するようにしてください。

引用元:外務省オンライン在留届

参考:外務省オンライン在留届

まとめ

フィリピン国際警察と一緒に夜間警備

バコロドは、微笑みの街といわれていて、多くの人が微笑みかけてくれると勘違いされてますが、ぼくは一度も滞在中に誰にも微笑まれたことはありません(笑)

でも普通にサトウキビ畑の広がる田園風景の良い街です。中心地にはショッピングモールやレストラン・カフェなども多く、生活面で困ることはありませんが。理数日の観光や数か月の留学でも問題ありません。

但し、前述した通りバコロドもフィリピンの一部。窃盗や強盗、また殺人なども起こる場所です。そのため、安易な紹介記事に騙されないよう、きちんとした治安対策をして行くようにしてください。

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