あなたにもチャンスはあります!奨学金でフィリピン留学を実現させる

欧米への語学留学と比べて費用が半分以下で済むことが、フィリピン留学が人気となっている大きな理由のひとつです。それでも、いくら物価の安いフィリピン留学とはいえ、多くの皆さんにとって簡単に捻出できる金額ではありませんよね。
だったら「奨学金でフィリピン留学」という手もあります。
「奨学金って、後々の返済が大変でしょう?」と思われるかもしれませんが、海外留学の奨学金の多くは、実は返済不要の給付型です。貸与型はごく一部です。ここが普通の奨学金と大きく異なる点です。
返済不要の奨学金が貰えたら?
フィリピン留学だけでなく、欧米諸国への語学留学だって実現できるかも?
そんな方々のために、もう少し詳しく説明してみます。
目次
まずは所属する大学の奨学金留学制度を確認
あなたが大学生(短大生も)ならば、最初に調べてみるべきなのは「交換派遣プログラム」です。多くの大学が参加しています。在籍する大学がこのプログラムを実施していれば、奨学金を貰っての海外留学が可能です。
日本学生支援機構のホームページによれば、月額で6~10万円が支給されます。もらえれば大きいですよね?
ところが平成29年度の募集枠はなんと!22,000名もあったのです。期間も8日~12ケ月以内、とかなり幅があります。ただし留学先はプログラムの指定校のみなので、フィリピン留学は難しいでしょう。
問い合わせ先は各大学の「国際交流担当部署」です。
奨学金でフィリピン留学するなら「トビタテ留学JAPAN」
2020年まで、という期間限定で文部科学省が民間と協働で行っている海外留学支援のプロジェクトが「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」です。
対象が広く、多くの学生さん(高校生・大学生・短大生・専門学生も対象です)にとって、今しかない大きなチャンスですから、詳しく説明いたします。
1)フィリピン留学だからこそ、のコースがある
目的と計画に応じて、いくつかの応募するコースがあります。例えばスポーツ留学が希望なら「多様性人材コース」、海外で研究がしたい理系の学生さんなら「理系、複合・融合系人材コース」といった具合です。(高校生には別のコースが用意されています)
ここで重要なポイントは「新興国コース」があるのです。アメリカやオーストラリア留学では不可能ですが、フィリピン留学だからこそ新興国コースに応募できるわけで、実際にこのプログラムで奨学金を受けフィリピン留学された諸先輩方がいらっしゃいます。
このプログラムは、単なる語学留学を支援するものではありません。「就職に有利だから」みたいな動機ではダメなのです。
提出する「留学計画書」での書類審査と面接審査があり、この「留学計画書」をどのように書くか、で合否が分かれます。
具体的には外国語の取得だけを目的とした留学ではNGなので「フィリピンに関して将来、このようなビジネスで貢献したい。だからまずフィリピン留学で語学力を高めて、その後は現地でフィールドワークがしたい」といった内容で留学計画書を練り上げるのです。
あくまでも計画書ですから、実現しなかったときの罰則などはありません。いかに具体的にハッタリを熱く語れるか、が合格のカギだと考えます。
2)奨学金の支給額など
「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」では授業料に加えて月々の生活費、渡航費、必須となる「事前・事後研修」の交通費や宿泊費、壮行会参加の交通費が支給されます。もちろん返済は不要です。
支給額は渡航先によって変動します。フィリピンの場合は過去実績でこうなっています。
- 奨学金の月額:12万円
- 往復の渡航費:10万円
- 授業料(留学先機関における授業料相当額):1年以内の留学で上限30万円
これだけの奨学金制度にもかかわらず、過去の競争率は3倍程度だそうです。たった3倍ですよ?!これにチャレンジしない手はない!と思いませんか?
3)奨学金の支給要件など
- 留学には目標設定が必須となります
- 3ケ月以上の長期留学が望まれています
- 受け入れ先や所属大学の許可も必要です
- 機構の第二種奨学金に掲げる家計基準を満たしている必要があります
家計基準ですが、例えばあなたが大学生で、世帯人数4人の場合ですと、給与所得の世帯なら前年の収入が1,214万円以下、給与所得以外の世帯なら782万円以下となります。この基準ならば多くの人が該当するのではないでしょうか。
詳細は「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」公式サイトでご確認ください。
4)その他、この奨学金プログラムの特徴
この制度を受けた学生は、留学後にも「日本の若者がもっと留学に興味を持つように」活動することが求められています。
そのため検索してみると、合格者の体験談や面接の詳しい様子、合格のコツなどがあまた公開されていますので、それらを熟読すれば対策は打てるはずです。
ちなみに第9期の募集は2017年12月7日から2018年3月2日で、約500名です。過去実績からすると、そのうち新興国コースは80名前後になるでしょう。
繰り返しますが、このプログラムは2020年までの期間限定です。「いつか、そのうちに」は禁物ですよ。
お住まいの地域次第で、奨学金で留学ができる?
実は財団などさまざまな民間団体や企業、地方自治体でも海外への留学に奨学金制度を実施しています。その数は70以上になります。しかも多くは返済不要の給付型です。
なかには年齢制限なしの募集もありますから、社会人のあなたにもチャンスはあります。ただし留学先としてはアメリカの大学や大学院などに限られるものが多く、フィリピン留学という点では難しい印象です。
「在籍または卒業した学校のある地域限定」の奨学金制度もあります。一部を紹介します。
1)栃木県内の高校を卒業した人で、大学3学年次以上または大学院に在籍
2)群馬県内の大学や短大に、留学期間を通じて在籍中の生徒
3)留学年度4月時点において静岡県内の大学に在籍
このうち1)の栃木県出身者の例では「語学研修目的不可」となっています。
他にも同様に語学習得目的はNGの奨学金もけっこうありますが、逆に考えれば「他に第一義的な目的さえあればいい」わけですよね?
普通の「語学習得目的」の学生は応募しないような奨学金って、実は狙い目ではないでしょうか。これを読んでいるあなたの、所属学部の関連分野とか将来の志望分野に関連する奨学金があるかもしれませんよ。
志望分野の例では、このような奨学金もあります。
1)応募資格は「現役の大学生」というだけですが「金融業界、特に損害保険に関心のある者」となっています。ベースとなる英語力は必要になりますが、これでもし留学することができたら、将来の就職にもきわめて有利になりますよね?
2)もしあなたが国際ボランティアに関心があるならば、公益財団法人ロータリー日本財団の奨学金もあります。「世界平和」「疾病との闘い」「水と衛生」「母子の健康」「教育の支援」「地域経済の発展」という6つの重点分野のいずれかに関連する研究のための留学です。
応募窓口は最寄りのロータリークラブですが募集の有無や期日は各地区により異なります。
応募資格や留学先、募集枠、奨学金の支給額などはそれぞれの団体で異なります。なかには数百万円の奨学金が返済不要の募集もいくつもあります。
詳しくは日本学生支援機構(JASSO)の公式サイトでご確認ください。