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ネットで「語学留学 英語」と検索すると必ずヒットする留学先が「フィリピン」。ここ数年の間に日本でも英語習得のための留学先として定着したような気がします。
人気の理由は、マンツーマンレッスンが受けられることや費用が安いことなどがありますが、どの学校もカリキュラムが似たり寄ったりでなかなか学校を選ぶのが難しいのも事実です。
今回は、私が実際に半年間語学留学をしていたCIPについてご紹介したいと思います。
CIPの正式名称は、Clark Institute of The Philippinesで、フィリピンのクラークにあり、ネイティブの先生の授業が人気の語学学校です。
別名「リトル・カリフォルニア」と呼ばれているほどアメリカの影響を強く受けている場所であり、長い間アメリカの空軍基地があった場所です。1991年にアメリカ軍は撤退し、1993年に特別経済区域に指定された場所です。
CIPの特徴は以下の2つです。
CIPの売りは、なんといってもネイティブの先生の数が多いことです。
私は、留学前にエージェントを通していくつかの学校を紹介してもらい、いろいろな条件で検討しました。CIPはクラークという土地柄もあり、学校のキャッチコピー「The No.1 Native English School in the Philippines!」からも分かるように本当にたくさんのネイティブの先生が在籍しています。
留学プランによっては、ネイティブの先生とのマンツーマンレッスンの可能。テスト対策コースを選択すると面接官役をネイティブの先生が務めてくれるなど、目的に合わせてより実践的な勉強をすることができます。
CIPは、留学生の国際色が豊かです。
私が留学していた時は、日本、台湾、韓国、中国、ベトナム、タイの国籍の人がそれぞれ常時滞在しており、少数でしたがコロンビア、ロシア、スペインからの留学生とも一緒になることができました。ただし、日本の学生の長期休みと時期が重なると日本人が多いということもあります。
CIPではほぼすべてのコースでレベル別に分けられたグループレッスンがあり、その時間をきっかけにいろいろな留学生と交流を持つことができ、フィリピンの韓国系の学校にいながら、いろいろな異文化体験をすることができました。
短時間でかつ目標達成するためには、勉強に集中できる環境が必要です。
フィリピン留学というと、「リゾート地で遊びながら勉強する」といったような広告がたくさん出ていましたが、私は全くそんなことには興味がありませんでした。
学校選びの基準は、キャリアアップのために「半年でTOEICが600~700取れるようになること」。
そのため、場所はなるべくリゾート地とは遠い場所を希望し、かつ英語漬けの環境を選びたかったので、日本人の日本語によるサポートがついているような学校は選択しから外していきました。
楽な方へなるべく逃げられないようにと、日本人の少ない学校を希望しました。
私にとって、英語に関する留学はフィリピンが初めてではありません。
大学時代に、通っていた学校と提携しているアメリカの大学に5か月間、大学が用意した留学プログラムを利用して留学したことがあるのです。ではなぜもう一度、しかも社会人になってから留学をする必要があったのかというと、そのとき全く英語が身につかなかったからです。
当時そのプログラムを利用して、同じ時期に同じ大学に留学した人数は約30人でした。授業のほとんどが留学プログラム特別クラスが設けられ、生徒は日本人ばかり、先生がアメリカ人というクラスでした。
結果、授業では英語を話すものの、同じ留学プログラムで留学している日本人たちと過ごすことが大半となってしまい、英語がほとんど身につきませんでした。
決め手として大きかったのは、ネイティブの授業を受けることができることです。
将来的には海外のビジネスの現場に行きたいと考えていたので、現場で使える英語を身につけたかったのです。
以上のような条件を基に留学エージェントにて、CIA(セブ)、IEA(クラーク)、A&J(バギオ)など候補の学校をいくつか紹介してもらいました。
最近では、フィリピン留学で人気が高いのはバギオ。ですが、私の場合、英語に自信がなかったので「スパルタの学校」というところで腰が引けてしまったことと、やはりフィリピンでネイティブの授業が受けられるなら受けたいという気持ちが強かったため、CIPを選びました。
引用:Googleマップ
フィリピンの首都マニラから車で北へ2時間ほど行ったところにある、パンパンガ州 アンヘルスのクラーク特別経済区域の近くにあります。
CIP所在地:Lots 18 & 19 Block 37 Camia St. Cutcut Angeles City, Philippines
「サリサリ」と呼ばれるお酒を飲むことができる売店が徒歩圏内にある程度で、あとはほとんどジプニーかトライシクルに乗っていかなければなりません。
Nepoモールは、日本で言うスーパーのようなお店で食料品から日用品まで購入することができます。トライシクルで約5分程度で着く距離なので歩こうと思えば歩けると思いますが、歩くと15分~20分程度かかると思います。
SM Mallは、大型ショッピングセンターで、なんでも手に入ります。飲食店なども多く入っているほかメリーゴーランドのようなものまでありました(笑)
1人部屋、2人部屋、3人部屋から選択できます。
私はせっかく留学するのだから部屋でも英語が話せる環境がほしいと思い、3人部屋を希望していきました。(上記写真の右側にもう一台ベッドがあります)
部屋の中はこんな感じで机、いす、ベッド、クローゼットが各自1つあり、その他、冷蔵庫、トイレ併設のシャワールームはルームメイトと共用でした。
私のいた寮の前には、中庭のような少しくつろげるスペースがあり、空き時間や休日などは、よくここで色んな人と談笑していました。
学校の敷地内に小さな売店があり、コーヒーやちょっとしたスナック、アイスなどを買うことができます。
食事は、3食カフェテリアで取ることができます。メニューは日によって異なりますが、ビュッフェスタイルで自分の好きなものを選んで取ります。
私が留学していた時は日本食の日、韓国料理の日などがありました。現在、カフェテリアは私が留学していた時よりも綺麗にリフォームされているようです。
基本的に24時間使うことができ、私語厳禁のため、周りの人の事を気にせず勉強に集中することができます。
ただ夜遅くなると周りが真っ暗になり、寮の廊下にたどり着くまで街灯などがないの注意しないと危険です。
寮に囲まれた中心にあるので、なかなか入る気にはなりませんでしたが、プールもありました。
バスケットボールやバレーボール、バドミントンなどができるコートがあり、その横にエアーバイクなど簡単なマシーンやトレーニング用具がありました。
CIPには、15つのコースがあります。
私自身、海外留学は初めてではなかったのですが、この留学ではコース選択がとても大変でした。選択肢が豊富なことはとても良いのですが、とても細かくコース分けされていたため何が自分の求めているものに合うのか選択するのにとても苦労しました。
私は6か月の留学期間で2つのコースを選択したのですが、その大きな要因は、もともと大がつくほどの英語嫌いで英語を話すことには抵抗はなかったものの、学校でやるような勉強に苦手意識があり、自信がなかったからです。
このことを留学エージェントの担当者さんに伝えたところ、「まずはESLで少し慣らしてからテスト対策コースに移った方が効率が良い」とアドバイスを頂き、2つのコースを選択しました。
私は結果的に日本で決めていったコースと期間を変更せずに留学を終えたのですが、留学中でも変更したいコースの枠に余裕がある場合には、現地で変更することも可能です。(※もともと申し込んでいたコースとの金額差がある場合には、現地で支払いする必要があります。)
ESLコースでは、Listening、Reading、Speaking、Writing、Grammerをフィリピン人の先生と勉強し、グループクラスでネイティブの先生の授業を受けました。
それぞれ使うテキストは入学直後のレベルチェックテスト結果に合わせて先生から指定があり、指定されたものを購入し授業で使うという形でした。
TOEICのテストに合わせた演習をListening(2クラス)、Reading(2クラス)のクラスの中でひたすら行い、週に1回シュミレーションテストを受け、レベルチェックを行いました。
毎週勉強の成果を確認することができるのはよかったのですが、正直とてもしんどかったです(苦笑)
毎週毎週自分の勉強の成果が突き付けられるので伸び悩んだときは本当にしんどかったですが、成長が見えるととてもうれしくモチベーションアップにつながりました。
CIPは、コースと寮の部屋のタイプによって料金が決まります。寮の部屋は、シングル〜3人部屋まで用意されており、大人数の部屋ほど価格が安く設定されています。
最も安いコース(3人部屋)で、1150USドル(約12万円)です。
また、原則一律で必要な費用は、入学金100USドルと教科書代や水道光熱費等がかかります。
留学の最後にフィリピンのTOEICテストセンターに行き、TOEICを受けてみると、約300点得点がUPしていました!
留学当初の私の英語力は中学生レベルといっても過言ではありませんでした。
留学中に何度が目標の見直しを行い、最終目標だった点数まではあと50点ほど足りなかったのですが、6か月という時間と費用をかけて留学した成果としては満足でした。
学生時代にここまで真剣に英語に向き合ったこともなかったですし、何より社会人になって似たような目標を持った人たちとここまで真剣に努力できたこの時間が私にとってはかけがえのないものになりました。
特に社会人の方で留学しようかどうしようか迷っているという方はたぶんこれが一番気になるのではないでしょうか?
留学を通じて英語を習得したからこそ、自分が本当に挑戦したかった分野(スポーツ関連の仕事)にキャリアチェンジをし、そこでチャンスをつかむことができました。
留学の最終ゴールであった「キャリアアップ」はしていませんが、日本国内では考えられなかったようなオファーを海外から頂き、仕事をすることもできるようになりました。
CIPでは、Buddy Teacher(バディーティーチャー)という制度があり、1人1人にBuddy Teacherがついてくれます。
留学中の様々な悩みや困っていることを相談することができる相手で、一緒に解決策を考えてくれます。
Buddy Teacherとの相性が悪い場合などは、変更してもらうことも可能です。
私は、留学期間中とてもこのBuddy Teacherに助けられました。勉強の悩みはもちろん各授業の先生との相性などにも気を配ってくださり、とても親身になってくださいました。
そしてテスト対策コースに移行してからは点数の浮き沈みがとても激しく、挫折しそうな時にモチベーションを保つために一緒にアクティビティに参加してくださったりと彼女のおかげで途中で投げ出すことなく最後までやり遂げることができたと言えます。
CIPは、日本人が少なく、英語に集中できる環境といえます(日本の学生の長期休暇と重なると一気に日本人率が上がります)。
私は留学期間中すべて3人部屋のルームシェアだったのですが、日本人の学生が増えた時を除いては、一度も日本人と同じ部屋になることはなく、部屋ではいつも英語が使える環境でした。
また、周りに娯楽施設が少ないため、夜で歩ける場所もあまりなく、誘惑に負けることも少ないです。
CIPにはフィリピン人の先生の中にもとてもきれいなネイティブに近いような英語が話せる方もたくさんいます。
ですが、海外で働くということを視野に入れた留学の場合は、ネイティブから生の発音を学べるということはとてもメリットだと思います。
私の知人でも海外で仕事をしている人がいますが、その方に聞くと綺麗な発音ができないとなかなか理解してもらえないことが多くあると話していました。
留学中は目にするもの聞くものすべてが「気づき」そして「学び」だったといっても過言ではないくらい、色々な刺激の中にいた気がします。
フィリピン1のネイティブ講師の数を誇るCIPには本当に色々なところから留学生が集まってきます。
いい意味でも悪い意味でも育ってきた環境や文化の全く異なる年代、国籍の人が集まっていたCIPだったからこその体験だったように思います。
CIPにいたときに痛感したことは、自分が当たり前や常識と思っていることは全く通用しない事のほうが多いということです。
日本にいたときは疑いようもなかったようなことが、ほかの人の常識や感性に触れたことによって自分自身の中で別の角度から物事を見ることができるようになり、疑問を持ち考えるようになり、もっと知りたいと更なる好奇心がわくようになったことは、とても貴重な体験でした。
たくさんの異文化に触れ多くの刺激をもらうことができる場所だと思います。
当初の留学目的を果たすことはできませんでしたが、この留学が私の人生で大切な分岐点になったことは間違いありません。
留学前は私も社会人なのに「会社を辞めてキャリアアップの為とか夢みたいなこと言って留学して大丈夫なんだろうか。何も残らなかったらどうしよう」「周りの人達はちゃんと働いているのに不安だ」などと考えていましたが、勇気を出して1歩踏み出した本当に良かったと今では思っています。
キャリアアップではなくキャリアチェンジという形になりましたが、英語を身に着けたからこそ得ることができたチャンスがあるということに気付くことができました。
そして自分が当たり前や常識と思っていることは実は全然違う事かもしれないと気づくことができたのも留学のおかげです。
年齢や状況は関係なく、「やりたいと思ったその時」がベストタイミングです。もし迷っている方がいるなら、ぜひ一歩を踏み出してみてほしいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!