フィリピン・セブ島で新型コロナウイルスが流行しない4つの理由

ネットの情報があまりにも胡散臭いので、フィリピンに年間7~9回ほど視察に行って情報収集してます。
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フィリピンで新型コロナウイルスが拡大しないのはなぜ?
感染者の数がどんどん膨らむ日本。対して、フィリピンはいまだ3人(2020年2月29日時点)という感染者数に落ち着いています。
普通に考えて医療技術がフィリピンより進んでいる日本の方が圧倒的に数が多いって不思議ですよね。今回は、その謎に迫ってみました。
因みに、僕はちょうど新型コロナウイルスがニュースになる直前の1/18からフィリピンのルソン島~セブ島に滞在していて、新型コロナウイルスがどれだけ深刻な事態に発展していくのかを調査していました。その時の記事は以下を参考にしてください。
目次
日本とフィリピンの新型コロナウイルス感染情況を比較
Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
データ(2020年2月29日時点)でみると、日本の感染確認数(Confirmed)は228人で、内4人が死亡(Deaths)していて、回復した方(Recovered)が22人です。
COVID-19 Philippine Cases as of February 28, 2020; 10:30 am (PST)
2020年2月28~29日 | 日本 | フィリピン |
感染者確認数 | 228人 | 3人 |
死亡数 | 4人 | 1人 |
回復者数 | 22人 | 2人 |
日本とフィリピンを比較してみると明らかですが、圧倒的に数が違います。更にお気づきの通り、データによるとフィリピンでいまの感染者数は0人です。
感染者数3人-回復者数2人―死亡者数1人=0人
もちろん、風邪のような症状で感染の疑いがある人(Admitted PUIs)も30人います。その中から感染者が新たに発見されることも考えられますが、大半は感染者ではなかった(Discharged PUIs)という結果に落ち着いているので、特に悲観的になる要素もあまりなさそうです。
フィリピンで感染拡大しない4つの理由
引用:Duterte bans travelers from Wuhan, Hubei as coronavirus spreads
では、どうしてここまで日本と比べてフィリピンでは感染が抑えられているのか検証していきます。
1.早期の入国禁止措置
フィリピン政府は、早い段階で次々に感染源である中国やその他の国からの入国禁止をしていました。
※2020年2月29日時点で、日本の水際対策は、湖北省からの中国人の入国禁止と自己申告のみ。
このようにフィリピンは感染源からのウイルス流入を阻止するために最速で決断していたんだよ。そして、この決断が感染拡大の防止に一番効果を発揮しているのは誰の目から見ても明らかだね。
いや~、もうほんと・・・日本ご愁傷様としか言いようがない・・
2.現在の病院の対応
また、2020年2月29日現在、大抵の病院ではフィリピンで風邪のような症状で病院に掛かると、(全てではないですが)まず一旦隔離されて診察されます。
フィリピンでは「新型コロナウイルス感染者かもしれない」という前提で警戒しながら診察がされるんだね。
対して、日本では病院にコロナかもしれないと訴えても検査をやってもらえないなどの問題が各地で勃発しています。
もちろん、全員に検査をやっていたらキリがないけど、一応フィリピンと日本では病院に掛かった時にこのような差があるという事実はあるようだね。ただ、本当に単なる風邪でも簡単に返してもらえないフィリピンはちょっと厄介だけどねw
でも、その方がなんか私は安心だと思うけどな~
3.普段からハンドジェルを使う
引用:Forbes
今、日本ではほとんどの人がマスクをしていますが、フィリピンでは意外とマスクをしている人は少ないです。
むしろマスクよりも効果があるのは「手の除菌」だと言われています。事実、感染者が(今のところいない)フィリピンでは、昔からみんなハンドジェルを携帯していて、都度手を除菌しています。
実際に、僕もローカルな人たちと一緒に居ると、ハンドジェルで手を除菌しているよ。向こうから「手を綺麗にしてね」ってハンドジェルを渡されることがあるぐらい。僕の方が汚い・・(笑)
これは、もともとフィリピンが日本と比べて衛生的な環境ではないことから生まれた習慣です。それが、今回の新型コロナウイルス騒動に一役買っている可能性も大いにあります。
4.ウイルスは高温多湿を嫌うから?
引用:ウェザーニュース
一般的に、インフルエンザが流行るのは冬の間だけだったりするように、寒くて乾燥しているとウイルスが活性しやすく、逆に気温が上がってきて湿度が高くなると活動しにくくなると言われています。
そのため、今回の新型コロナウイルスも気温が上がってくる3月ぐらいから自然と落ち着くのではないかと予想している専門家も多いですが、この予想に対しては、個人的にやや懐疑的です。理由は以下の記事でどうぞ。
▼「新型コロナウイルスが春先には落ち着いてくる」は間違い!?▼
但し、フィリピンの殆どのエリアでも30度前後の真夏日が続いていて、さすがにこの地でウイルスが活動することは難しいのではないかと思います。
たとえ感染者がいて、ウイルスが空気中に吐き出されたとしても、そもそもウイルスは活動できないんじゃないかってことですね!なるほど~
まとめ
この記事では、フィリピンではなぜ新型コロナウイルスがここまで抑制されているのか、その可能性が「国(感染対象国からの入国を即座に禁止)」「医療機関(疑わしきは検査)」「個人(日ごろから除菌対策)」とそれぞれの対応が日本と比べて的を得た対策が出来ていることに加え、また気温も関係しているのではないかという説明をしました。
50回以上のフィリピン渡航の中で、僕は何度もフィリピンの医療機関にお世話になっていますが、やはり日本の医療技術の方がレベルが上だと感じるシーンは多々ありました。
でもだからこそフィリピン政府は、一度このようなウイルスが国内で蔓延してしまうと手に負えなくなると判断し、即座に厳しい水際対策を迅速に断行してきたのだと思います。
2020/2/26には、既に韓国の一部の地域からの入国を禁止し、いつ韓国全体、そして日本からの渡航も禁止されてもおかしくない状態になっています。
今後、もしかしたら感染者拡大する可能性も否定できませんが、国~医療機関~個人が自然とウイルスを寄せ付けない行いが出来ているので、日本と比べれば、その確率は低いのではないでしょうか。
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