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暖かくなると新型コロナウイルスは落ち着いてくる・・
2020年3月1日時点で、このような声をよく聞くようになりました。
実際に、季節性インフルエンザは乾燥してくる冬から春先まで毎年やってきて、3月ごろから徐々に収束し始めるので、今回のウイルスもそれぐらいに落ち着いてくるのではないか予想されています。
ですが、個人的にはこの予想に対して少し懐疑的で、それどころか7月ごろまで引っ張るのではないかと見ています。
なぜそう思うのか、この記事では新型コロナウイルスと気温・湿度の関係についてお話しします。
引用:Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
2020年3月1日時点で5大陸全てで感染が報告されています。日本や韓国だけではなく、イタリアやイランなどでも急激に感染者が増えました。
このウイルスが報道されたとき、だれもここまでの感染力を持っているとは予想してませんでしたね。
フィリピンの新型コロナウイルス最新情報はこちらでまとめました。
▼フィリピン・セブ島1億人が新型コロナウイルスのターゲットに!渡航の可否と対策方法まとめ▼
冒頭では、3月ごろから徐々に暖かくなって新型コロナウイルスは自然と弱体化してくると世間で予想されているというお話をしました。
理由は、気温と湿度の両方が上ってくるからです。
でもこれって本当でしょうか?未知のウイルスなだけに、まだこれまでの常識が当てはまるとも限らないからです。
春先になると、新型コロナウイルスも弱体化してくるという論理には、「日本の3月から遅くとも5月ぐらいの気温と同じ条件を持つ場所」で、このウイルスが活性化していないという根拠が必要ですよね。
なので、まずは東京の3~5月の気温を見てみます。
上のグラフから、東京の3月~5月の平均最高気温は、13-23度ということがわかります。
また3~5月の湿度は、上がりきっても50度ほどでしょうか。
では、ウイルスが落ち着いてくると予想されている「東京の3~5月の気温13-23度、湿度50%程と同条件の場所」で新型コロナウイルスは活性化していないのでしょうか?
調べてみると、武漢の次に感染者が多く、猛威を奮っている広州(感染者約1,350人)では、既に最高気温は27度、湿度は100%近くまで上がっていました。
実はこれ、この2日間だけではなく、直近1週間のデータを見ても広州ではずっとこのような温度が続いているんです。例年はもっと寒いはずなんですが・・・
引用:AFP BB NEWS
2019年12月26日には『中国は「暖冬」気配 秋の平均気温は過去3番目の高さに』というニュース出ていて、中国は例年よりも気温が上がっていることが報告されていました。
引用:Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
繰り返しますが、中国で2番目に新型コロナウイルスが猛威を奮っている広州について、今の気温と湿度を調べてみたところ、直近1週間の最高気温は23-28度、湿度は80%程度でした。
これってなんと、東京の7月とほぼ同じ気温と湿度なんです。。。
この事実を見ると、いま各国で行われている人為的対策で、奇跡的にウイルスの封じ込めが成功しない限り、7-8月ごろまでの長期戦になるということを意味してないでしょうか。。
この新型コロナウイルスは未知でまだわかっていないことだらけです。実際にインフルエンザにかかると抗体ができて、一般的にはその後は罹らないと言われていますが、新型コロナウイルスに感染して治っても、また罹ったというケースも数件報告されています。
また、このウイルスが春先から徐々に落ち着いてくるという楽観的な見方に対しても、東京の7月の気温と湿度であってもこのウイルスが活発な場所もあるという事実が見つかりました。
感染者数と死者数を見れば、全然インフルエンザの方がリスクが高いので、そこまで過剰にこの新型コロナウイルスにだけ警戒しなくてもいいと思います。
ところで、年間を通して日本の真夏日のような暑さが続くフィリピンでは、ほとんど感染が拡大していません。さすがに日本の真夏日のような30度を超える暑さが続く国だとウイルスも活性化しにくいのかもしれません。
また意外かもしれませんが、いまフィリピンに留学中の人たちは「帰国する方がリスクが高い」という事で、留学延長を希望する人も多くなってきましたし、「こういう状況だからこそ日本を離れて感染者数の少ないフィリピンに行きたい」という相談もでてきました。
最後に「春先になっても新型コロナウイルスは落ち着かないのではないか?」というのはあくまでも私見なので、この予想が大きく外れて早期に収束してくれることを願っています。