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これも「フィリピン留学あるある」のひとつですが、日本とは比較にならないほど、日々の生活で虫などに遭遇します。
そこで今回はフィリピン留学を考えている皆さんのために、危険度順にランキング化して解説いたします。
フィリピン留学関連のサイトの多くで、蚊やアリ、ゴキブリなどの対策は紹介しています。ですが、実は一番危険なのは虫ではなく野犬、狂犬病のリスクです。
狂犬病は致死率100%といわれる、とても恐ろしい病気だからです。
世界を見渡すと、年間に5万人以上が死亡している狂犬病。フィリピンは狂犬病に関して、残念ながら世界のワースト10に入っているハイリスクの国です。現在でも年間に数百人が狂犬病で亡くなっています。
日本人にも死亡例があります。2006年にお二人が、フィリピンから帰国した後に発症して亡くなっています。
「野犬なんて、農村にしかいないでしょ?」と思われた方、とんでもありません!!
あまたの語学学校があるセブ島でさえ、街には野犬がいます。
フィリピン留学中に仲良くなった現地の人から、実家にお招きされるような機会があるかもしれません。それはフィリピン留学の良さでもありますが、現地の貧しい住宅街はリスクが高いことは知っておいてください。
日本の感覚で、見かけた犬を手なづけようとしたり、食べ物を与えたりしないでください。犬好きな人は特に「日本とは違うのだ」と肝に命じてくださいね。
野犬も昼間は比較的おとなしいですが、夜になると行動が変わります。人に襲い掛かることもフィリピンでは珍しくありません。夜間は特に注意してください。
日本でもフィリピンでも、狂犬病の予防接種は数千円で受けられます。
万一、犬に咬まれてしまったら、傷口を丁寧に石鹸洗浄すれば多くの場合、発症を防げるとWHOは説明しています。
本当に「どこにでもいる」蚊の対策は、フィリピン留学中は必須です。
刺されてかゆいだけならまだしも、デング熱・チクングニア熱・マラリアなどに感染する危険があります。
なかでもデング熱は、フィリピン留学をした諸先輩にも罹った人が大勢います。突発的な高熱や頭痛が特徴です。多くのケースは数日の入院で済みますが、最悪の場合は死につながりますので甘くみてはいけません。
基本的に常夏のフィリピンですから常に蚊はいます。特に雨季の6月から11月に、デング熱の患者が増えます。
フィリピン留学者の多いセブ島は高温多湿ですから、必然的に蚊も多いです。高原地帯の避暑地バギオもフィリピン留学では人気で、雨期は虫が比較的少ないです。(その代わり半月くらい晴れ間が無いこともあります)
フィリピンの建築物は日本のような気密性に乏しいので、至るところから侵入してきます。また屋外で食べるスタイルの飲食店も多いので、外食時は刺されるリスクが増えます。
フィリピンの蚊は日本の蚊より大きいだけでなく、すばしっこくてしつこいです。叩き落とそうとしてもスルリと逃げ、すぐまた刺しに戻って来ます。
申すまでもなく最善の対策は、露出の多い服装を極力避けることです。
日本からの持参を勧めているサイトもありますが、私の実体験から考える原則は違います。
【現地の虫には現地の殺虫剤】です。
日本の殺虫・防虫剤は、健康面や匂いに敏感な日本人向けの成分で作られています。またターゲットは日本でメジャーなアカイエカ、ヒトスジシマカです。デング熱ウイルスを持つのはネッタイシマカで、マラリアを媒介するのはハマダラカ。種類が違います。
フィリピンの殺虫剤は臭いがキツい、とよく目にしますが「殺虫力の強い成分だから効く」わけです。特に日本製の電子蚊取りは経験上、効く蚊とあまり効かない蚊がいます。
フィリピン留学ではただでさえ、持ち物が多くなりがちです。現地調達可能なものは現地で、が原則でしょう。また可燃性のスプレーは飛行機の荷物ではNGです。(実際に私も没収されたことがあります)
肌が敏感で、フィリピンの虫除けローションでは不安な場合は日本から持参してください。
観葉植物の水程度でも蚊は繁殖します。部屋の近くに水が放置状態にないかチェックしましょう。観葉植物があるならこまめに水を交換しましょう。
プールを併設している学校は発生率も高まります。周囲に木々の多い学校はイメージが良いですが、蚊だけでなく虫たちも多くなります。
フィリピンでロケをした俳優の渡辺大さんが「ダニに噛まれて3回も病院に行った」と映画の公開挨拶で話したのが2015年のこと。日本でもマダニ騒動が起きたのは記憶に新しいですね。
特にアレルギーを持っている場合は注意が必要です。
渡辺大さんのケースは山奥でのロケでしたが、高温多湿を好むダニはセブ島あたりでも頻繁に発生するので、フィリピン留学中に噛まれることは珍しくありません。
連日の勉強で疲れた身体を癒そうとマッサージ店に出かけて、そこで噛まれることも。
部屋を選べるかどうかは学校次第ですが、フィリピン留学中に滞在する部屋が運悪く、日当たりが悪ければ余計に注意が必要です。
とにかくベッドの湿気をできるだけ取り去ることが肝要です。電気代を気にせずに済むならば、湿度を60%以下に抑えるためにエアコンを回し続ける手もあります。
お金をあまりかけたくない場合は、以下のような対策が考えられます。
日本でアリに噛まれた経験のある人は、そう多くはないでしょう。
しかしフィリピンにいるアリは種類が違います。アカカミアリという名のアリがいるくらいで攻撃性が強く、噛まれると痛みのあと、赤く腫れあがります。就寝中に顔を噛まれたりしたら最悪ですね。
地上階の被害が多いことは当然ですが、3Fや4Fであっても建物が古くなればアリは現れます。床に落ちているパンくずやお菓子の食べカスはアリの大好物です。飲み終えた清涼飲料水の缶もです。
日本にいるときの感覚で、食べ終えたものをそのままゴミ箱に捨ててはいけません。飲料の缶は洗ってから捨てます。食べ残しやお菓子の空袋などは、別のポリ袋に密封して捨てる習慣をつけましょう。保管している食品も同様です。
アリに特化した除虫剤はフィリピンでは入手困難です。「蟻の巣コロリ」などは日本から持参します。
殺虫剤ならゴキブリと兼用で、現地で購入できます。蚊の項目でも書きましたが、フィリピンの殺虫剤は日本よりも強力な成分を使用しています。成分が気になる人は、可燃性でないものを日本から持参してください。
ゴキブリは?ハエは?と思われるかもしれませんが、危険度で考えれば圏外です。
日本のものより大きいです。道端で遭遇するのは防ぎようがありません。殺虫剤は「ほいほい」のような置き型やチョーク・タイプ、スプレーなど現地でいくらでも購入できます。
屋外で外食していれば防ぎようもありません。ローカル市場では食肉や魚に山のようにたかっています。私はフィリピンでミドルステイを始めたとき、1週目で悟りました。「ハエはもう、気にしない」と。
「家守」というくらいで、本来は害虫を食べてくれる存在です。防ぐことは難しいので、見つけたら外に追い出しましょう。クモも同様です。