社会人でもフィリピンの大学に留学できる?
2012年から5年間、フィリピンにある語学学校でマネジャーとして働き、数多くの日本人留学生の英語学習をサポート。最終的には副代表に就任。その後、複数の語学学校のコンサルティングも携わる。
これまでの経験からフィリピンの現地事情や語学学校の情報に精通している。スピーキングが伸びる英語学習アドバイスなども人気。TOEIC900(R/L)
「フィリピンの大学への進学は、社会人でも可能ですか?」
このような質問を頂くことが増えました。
結論から言うと、社会人になってもフィリピンの大学への進学が可能です。
こちらの記事では社会人がフィリピンの大学に進学するメリットやおすすめのスケジュールなどを解説していきます。
目次
社会人がフィリピン大学留学する理由は?
理由1:大学卒業の学位が欲しい
社会人の方がフィリピンの大学留学にチャレンジしたいという動機で多いのは、大学卒業の学位が欲しいというものです。
高校卒業の学歴しかないので、大学に進学したいが日本の大学は学費が高く難しいという課題を抱えている日本人は多いです。
そんな方でも、フィリピンの大学なら学費や生活費が安く、日本の大学の3分の1ほどの費用で留学できるため、非常に安い費用で学位が取得できます。
労働市場では、高卒と大卒とで就職の選択肢に大きな差が出ます。求人表などを見ても一般の企業は大卒者を採用の最低基準としている企業が多いことに気づくでしょう。
高卒の学歴の人は、労働市場における選択肢において少し不利な立場になる可能性があります。フィリピンで大卒の学位を得ることで、労働市場で高卒よりも優位な機会を得られる可能性が高まります。
理由2:英語力と専門知識が同時に欲しい
二つ目の理由として、英語力と専門知識が同時に欲しいという動機があります。
多くの方が勘違いしていることですが、単に英語が話せるだけではキャリアへの影響はそこまで大きく現れません。重要なのは、専門知識やスキルと掛け合わせて英語が話せることです。
フィリピンの大学に進学し、英語環境で経営学、IT、エンジニアリングなどの専門知識やスキルを学ぶことで英語力と掛け合わせて専門知識やスキルを身につけることができます。
そこで初めてグローバルに活躍できる人材として市場に評価されるようになります。
そのため、フィリピンの大学進学をキャリアに活かしたいと考えている人は、経営、IT、エンジニアリングなどの仕事に直接活かせるような学問を学ぶことをおすすめします。
理由3:MBAを取得したい
最後に、フィリピンの大学院で修士号を得たいという動機を持つ人もいます。特に、フィリピンで経営学の修士号であるMBAを学びたいというニーズが高いです。
フィリピンのマニラにあるアジアマネジメント大学院(Asian Institute of Management)は、フィリピンで唯一MBAを取得できる大学院です。アメリカのハーバード大学がプログラム作成に携わった名門校です。
ハーバードやスタンフォードもその名を連ねるAssociation to Advance Collegiate Schools of Business (AACSB)という世界的権威のあるMBAプログラムの格付け団体によって認定されています。
それほどの高レベルのMBAをハーバードやスタンフォードで受講すると最低でも700万円以上の学費がかかりますが、AIMならたった300万円で受講できます。
そのコストパフォーマンスに惹かれて、ハーバードやスタンフォードにもフィリピンの大学院で経営学を学びたいという社会人が集まります。
社会人が留学すると大学内で浮いてしまうのか?
社会人だからと言って大学内で浮いてしまうことはないでしょう。
フィリピンの大学には、アジア、中東、アフリカなど世界各国から留学生が来ます。彼らの年齢は正直見た目からは分かりにくいです。
とても若いのに30代に見える人もいます。そのため、見た目や年齢で浮いてしまうことはほとんどないです。
また、いろいろな国籍の方がいますから人種によって浮くこともありません。
フィリピンは男女格差がアジアで一番低い国ですし、国籍による差別などもほとんどありません。また親日国家なのでより安心です。
そのため、社会人だからと浮いてしまうことを心配する必要は皆無でしょう。
仮に50代、60代で留学するとしたらむしろ尊敬を集めるでしょう。
フィリピンの大学へ進学するおすすめのスケジュール
社会人がフィリピンの大学に進学する場合のスケジュールは、大学の入学日や試験の有無などに大きく左右されることになります。
以下に大学タイプごとの理想のスケジュールを記載しました。なお、以下のスケジュールはほとんど英語が話せない人を想定して作られています。
入学試験がある大学の場合
Sクラス、Aクラスのレベルの大学のように入学試験がある大学のスケジュールは以下のようになります。
2月 |
会社を退職 |
3月 |
フィリピンに語学留学(6ヵ月) |
9月~10月 |
大学の入試を受ける |
11月~翌年3月 |
日本に戻り短期のアルバイト及びオンラインで英語学習 |
4月 |
入試の結果発表 |
5~7月 |
フィリピンに渡航&入学の出願申請 |
8月 |
大学の授業スタート |
英語力診断のみの大学の場合
バギオ大学やコーディリエラ大学のように英語力試験のみで入れるBクラスの大学であれば、以下のようなスケジュールが効率的です。
1月 |
会社を退職。大学進学に必要な書類をすべて揃えアポスティーユ認証もうけける。 |
2月 |
フィリピンに語学留学(6ヵ月) |
6月 |
語学学校に在学しながら大学の英語力試験を受ける。試験後2週間以内に合格発表。 |
7月 |
語学学校を卒業し住まいを探す。 |
8月 |
大学の授業スタート |
アジアマネジメント大学院の場合
大学院でMBAを取得したいと考えている方は以下のようなスケジュールが理想です。
1月 |
会社を退職 |
2月 |
フィリピンに語学留学(6ヵ月) |
7月~10月 |
GMATの対策 |
11月~翌年2月 |
どこかの時点で大学院の入学試験を受講 |
4月 |
大学院の授業スタート |
社会人留学の体験談
国本さんは、2016年からフィリピンのバギオにあるコーディリエラ大学の英語学課の大学院に進学されました。
飲食店のマネジメントなど社会人を経験してからの留学。現在は、留学の経験を活かし日本語講師として活躍されています。
インタビュー記事もありますので、さらに詳しい情報は下記の記事からご覧下さい。
フィリピンで社会人におすすめの語学学校7選
JIC(バギオ)
キャンパス型の学校で、敷地内に教室/寮棟・ダイニング棟・簡易ジム・バスケコ―ト・売店などが完備しているので、キャンパスの中だけで生活は完結します。
国籍は、韓国・日本・台湾・ベトナムで、日本人は15%ほどです。留学生の英語レベルは超初心者~中級者がメインで、シニアの方まで在籍しています。中規模な学校なので割とアットホ―ムに近い学校です。初心者でまじめに勉強したいという人が多く在籍しています。
MONOL(バギオ)
留学生は、韓国・台湾・ベトナム・日本・モンゴルと国籍豊かです。国籍比率はコントロールされているので、どこかの国籍が偏っているということもありません。
MONOLはバギオで施設に投資しているため、滞在時の満足度が非常に高い学校です。本格的なジム(ボディビル・ボクシング・ウェイトトレーニング)、ヨガルーム(ヨガ・瞑想)、ゴルフ場(レッスン)の専門の講師付きなのに留学生は無料で利用できるほどです。
WALES(バギオ)
WALESはバギオの市街地から徒歩圏にあってアクセスが非常に良い小規模(定員50人)な学校です。学校の斜め前には人気のカフェがあって留学生はそこでよく自習をしています。
また、徒歩圏内で銀行やATM、セブンイレブン、ドラッグストア、ファストフード店、ショッピングセンターなどもあって、繁華街までも徒歩圏内という好立地にも関らず静かな環境で生活できます。
CIA(セブ)
キャンパス型の学校で、敷地内に学校・寮・食堂・売店・プールなどすべてが揃っています。また、ゲートを出てすぐ目の前のホテルやコンドミニアムを外部寮として提供しているので、できるだけ綺麗な施設に滞在したいという人の要望にも応えられる学校です。
また、他校と比べて食事面も飽きさせないように様々なメニューを用意していて、毎日搾りたてのフルーツジュースも数種類提供しています。
Cebu Pelis Institution / CPI(セブ)
キャンパスの中に必要な施設(寮、ジム、カフェ、プール、ダイニングなど)が揃っています。「ホテルで英語の学習ができる」というコンセプトがあり、 ベッドや家具のクオリティや校内に流れるBGMなど、フィリピンの他校と比べてもかなり生活環境がよく、どれも心地いいと思える環境です。
留学生の国籍は、韓国・台湾・中国・ベトナム・日本です。ピークシーズンでも日本人比率は20%以下とすごく低いため、日本人の少ない環境で英会話を勉強したい人にお勧めです。
2012年から5年間、フィリピンにある語学学校でマネジャーとして働き、数多くの日本人留学生の英語学習をサポート。最終的には副代表に就任。その後、複数の語学学校のコンサルティングも携わる。
これまでの経験からフィリピンの現地事情や語学学校の情報に精通している。スピーキングが伸びる英語学習アドバイスなども人気。TOEIC900(R/L)