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今、フィリピンに旅行や留学を考えてる人には、教会爆発テロというショッキングなニュースが飛び込んできました。
こんな時に、本当にフィリピンに行っても大丈夫なのか不安になりますよね。。。
結論から言ってしまうと、「このテロによる渡航への影響はそこまで大きくない」です。
2014年にバックパッカーとしてミンダナオ島からルソン島までを縦断し、2018年だけでも事件のあったミンダナオ島含めてフィリピンに9回渡航した僕が解説します。
2019/1/27にフィリピン南部のスールー州にあるホロ島の教会でミサの最中に2度の爆発がありました。
教会内での爆発の後、屋外の駐車場に停めてあったオートバイが爆発しました。このテロで、参加者の20人が死亡、81人が怪我をするという大惨事になっています。
ちょうどフィリピン政府が、衝突の絶えないミンダナオ島にイスラム自治政府を発足案を発表した直後に起こったこの爆発テロが起こりました。
イスラム自治政府に反対する活動の一種だと見られています。
こんなニュースを見れば、これからフィリピンに渡航を控えてる人は誰だって躊躇するに決まっています。
では、既に渡航が決まっている人にとって、「どれだけこのテロ活動が自分の渡航にとってリスキーなのか」を説明します。
フィリピンって実は、スペインが植民地化してできた国だってご存知でしたか?
スペインがフィリピンを占領する前、今回事件の起きたホロ島があるスールー諸島は、イスラム教のスールー王国が栄えていました。全盛期にはミンダナオ島や他の島々までを統治する一大王国でした。
それが徐々に弱体化して、既にフィリピン各地に入植していたスペインに支配されるようになってしまいました。
その後数十年に渡るキリスト教徒のミンダナオ流入により、かつてのイスラム大国がキリスト教徒によって浸食されてしまった経緯があります。
スールー王国は、武力でフィリピンに統治された挙句、異教徒の流入に加え、社会の主導権までを完全に奪われた形になりました。
次第にイスラム教徒は反発し、その一部が今の反政府組織へと発展していったという経緯があります。
中東での紛争もそうですが、歴史を見るとほとんどのケースで欧米諸国の過去の侵略と宗教感を無視した国境制定が、終わりなき紛争の引き金になってるんです。。
テロを起こすのは悪いことだと思うんですけど、その引き金を引いたのはテロを批判している今の先進国だったなんて、なんか複雑です。。
歴史を辿ると、イスラム教の土地だったスールー諸島(ホロ島含む)やミンダナオ島を奪還したいがために、衝突が頻繁に起こることがわかりましたよね。
そして、その組織の先駆けとなったのが「モロ・イスラム解放戦線(モロとはムスリムの事)」という組織です。
彼らのもともとの目的は、自分たちの土地やモロをキリスト教国家であるフィリピンから解放させるために作られています。
なので、冷静に考えるとフィリピンでも最もそうしたテロの可能性が高いのがミンダナオ島だと言えます。
じゃあ、「他のエリアは絶対安全か?」というとそんなことはないと思います。一概にフィリピンと言っても7000以上の島で成り立っている国なので、地域によって治安は良かったり悪かったりです。
肝心なのは、あなたが渡航するフィリピンの地域はどれくらいの治安なのか、冷静に確認することです。
フィリピンの地域別治安情報は、ここで詳しく解説してるので渡航を考えてるエリアの治安を確認してみてください。
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今では、世界中どこに至ってそのリスクは少なくてもあります。
アメリカ同時多発テロ事件_2700人死亡はまだまだ記憶に新しいと思いますが、一般的に安全だと思われてる国々でも過去3年以内に起こったテロはこれだけあるんです。。。
これでも一部抜粋です。。。
このように一般的なテロ活動というのは、近年ではアメリカやヨーロッパなどの先進国で起こることも珍しくありません。こうした認識をしっかりと持ち、フィリピンだから危ないという認識を持つ方が危ないと考えてください。
今回フィリピンで起こった教会爆破事件が起こった場所は、「テロ組織のまさにアジトであるホロ島」です。
また、タイミング的に政府がミンダナオ島にイスラム自治政府を作るということに反抗した活動だと見られています。
なぜテロ組織は、その場所でテロ活動を起こしたのか?なぜ、ミンダナオ島にその活動が集中しているのか?
それは、イスラム教徒の国だった土地が、力でねじ伏せられ、自治権を奪われただけでなく、異教徒の国へと統合されたという歴史から来ています。
このことを理解すると、フィリピンの中でも特にミンダナオ島はそうした活動が多いので、事件に巻き込まれるリスクが他と比べて高いということが理解できます。
逆に、こうした場所に近づかない限りはそこまで過剰に反応する必要はなく、個人的には、こうした一過性の事件よりも、日常的に起こるリスクをいかに回避するのかということに頭を使う方が賢いと思います。
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