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今度スービックに行く予定。でも治安ってどうなんだろう?
マニラから3~4時間ほどの距離にあるスービックは、まだ日本人にとってなじみの薄い場所ですが、近場に留学している学生御用達の観光地です。
この記事では、スービックにも何度も足を運んだことのある僕が、スービックの治安に触れながら、アクセス方法や観光地も紹介しています。
スービック、実は2つ存在します。1つがザンバレス州の中にある人口110万人ほどの街でスービック湾の北岸沿いに位置している「スービック市」です。もう一つがザンバレス州のオロンガポ市とスービック市の一部、その他バターン州の複数の街によって管理されている「スービック経済特区(Subic Bay Freeport Zone)」です。スービック市と同じ名前を持ちますが、市町村ではなく特別区の事を指します。
そのため、観光等でスービックに訪問予定の人は2つのスービックを間違えないようにしてね。
スービック経済特区は、かつて世界最大を誇る在米海軍基地があったところです。1992年にフィリピン政府に返還されて以降、スービック経済特区(Subic Bay Freeport Zone:以下「スービック」を略称)として再編されました。
近くのスービック湾には、マニラ首都圏やクラークからの週末観光にも人気のある場所で、ビーチ(ヒドゥンビーチ、ミラクルビーチ、ナバサンビーチ、オフィサーズビーチ、オールハンズビーチ、バロイ・ビーチ)や水族館、ジャングルサバイバルツアーや免税ショッピングなどが楽しめるのが特徴的です。
観光客がよく訪れる場所としては、エコツーリズムのテーマパーク、オーシャンアドベンチャー、ズービック・サファリ、パムラクライン自然公園がります。ここはかつてアメリカ海軍にジャングルサバイバル戦術の訓練をしたと言われる先住民族エタ族が住んでいます。
スービック湾国際空港の近くには、スービック・インターナショナル・レースウェイというフィリピン初のモータースポーツ専用施設があります。また、スービック湾ヨットクラブの開催地ともなっており、スービック湾は2019年の東南アジア競技大会のヨット競技の開催地にもなりました。
スービック湾は、アメリカ、スペイン、日本の船が沈んでいるため沈船ダイビングのスポットとしてもダイバーに有名だよ。
このように総面積約6万ヘクタールの跡地に複合リゾートの開発され、観光開発も盛んに行われています。
スービックは熱帯モンスーン気候で、ルソン島東部の他の町と同じように、5月から10月までが雨期、11月から4月までが乾期とです。一年で最も雨の多い月は7月では月平均雨量は755ミリ以上で、最も乾燥する月は2月で月平均雨量は5ミリ未満です。この地域の平均気温は約36度です。
スービックへの観光等を検討している人の大半が、スービック経済特区への渡航を考えているため、この記事ではスービック経済特区に特化して案内しています。
スービック経済特区の中心地には、「ハーバーポイント」という大型のショッピングモールがあります。スービック経済特区内は広大な敷地があるため、基本タクシーなどで移動します。
その他にも中小規模のショッピングセンターやレストランや生バンドを演奏しているバーなどもあります。
マニラやクラーク(アンヘレス)からスービックへは、主に以下2つの行き方があります。
マニラの滞在先などに迎えに来てもらい、スービックの目的地へ直接送ってもらえるため一番効率が良い手段です。ドライバー付きのレンタカー屋さんがマニラには沢山ありますが、相場としては1~2万円ほどします。
ビクトリー・ライナーというフィリピンでは知名度のある公共バスでの移動手段です。午前4時~午後6時までマニラからスービック行きのバスは1日4便運航しています。事前にオンライン予約がきて片道600円ほどと安いため、節約していきたい人にお勧めの手段です。
パサイ市・カロオカン市・クバオ市などからバスが出ているため、滞在先から近いバス乗り場からスービックのあるオロンガポターミナルまで移動ができます。その後は、ジプニーやタクシーでスービックの目的地に向かうことになります。
クラーク(アンヘレス)の滞在先などに迎えに来てもらい、スービックの目的地へ直接送ってもらえるため一番効率が良い手段です。ドライバー付きのレンタカー屋さんがマニラには沢山ありますが、相場としては1~1.5万円ほどします。
アンヘレス市にあるダウ・バスターミナルからオロンガポ行きのバスに乗ります。運賃は約300円ほどです。オロンガポ・バスターミナルに到着後は、ジプニーやタクシーで目的地に向かいます。
ダウ・バスターミナルには時刻表などはなく、バスが来たらそれに乗るという流れになるため、あらかじめ時刻表などを確認することは確認できません。
実際に、アンヘレス近くにあるダウ・バスターミナルからスービックに行ってみました。マニラから出るときもバスターミナルと運賃が違うだけで、基本同じ方法で行けます。ダウ・バスターミナルは正確にはマバラカット市にある大きなバスターミナルで、ここからスービックをはじめ色んなところにバスが出ています。
特に時刻表などはないため、バスのフロントガラスのところの行先を見て、「Olongapo(オロンガポ)」だったらそれに乗り込みます。スービックはオロンガポ州の中にあります。
バスに乗ったら、このようなチケットをもらえるのでその後スタッフが回ってきたタイミングでチケット代を払います。フィリピンのバスではこれが一般的です。
後は、ひたすらスービックに到着するのを待てばいいです。高速を使うのでアンヘレスからは1時間ほどで到着できます。バスは、スービックのパークバー・ポイントというショッピングモールに到着するので、そこで降ります。あとは、自分の目的地まではタクシーなどで移動することになります。
スービック経済特区は、「ビジネスにもレジャーにも安全で平和な目的地である」とSBMA(大統領直轄のスービック湾都市開発庁)のトップが宣言している通り、フィリピン内では非常に治安が担保された地域であることは間違いありません。
理由としては、まずこのエリアに入るために2度のチェックポイントがあるからです。
運転手はIDをチェックポイントの警備員に渡して見せなければ通過が許可されません。フィリピンでは、窓の外から警備員がただ眺めるだけというチェックポイントがありますが、スービックではちゃんとIDを確認していました。これにはちょっと感動しました(笑)
更に、経済特区内は基本的にジプニーの乗り入れが禁止されてるので、代わりの相乗りバスのような乗り物があります。僕がその助手席に乗った時、いつもタクシーに乗るようにシートベルトを占めずに座っていたら、なんと運転手から怒られました。
運転手:「シートベルトをちゃんとしろ!」
ぼく:「えええええええええ」
これって実はフィリピンではかなり珍しいことです。フィリピンには50回以上来ていますが、こんなことを言われたのは初めてです。日本では当然のことですが僕は感動すら覚えたくらいです(笑)
実は、ここスービック経済特区ではドライバーはシートベルトを締めないと警察に捕まるそうです。街の道路を清掃している人もいるし、フィリピンでありながらフィリピンじゃないような気がしてたぐらいです。
スービック湾を管轄する行政区や商業施設内での事故等にも調査チームを作って事故が起こらないよう、またそのことで街のブランドが既存されない様に管理されていることがよくニュースに上がっているのを見ると、本当に治安が良いのが分かるね。
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経済特区の雰囲気を一言で表すと「80年代のアメリカ」です。
スービック内にある工業団地に大学の教授を引率した時に、まさに教授から発せられた言葉です。80年代のアメリカが大好きな人で、毎年でも来たい雰囲気だと言われていたのを覚えています。確かにその通りで、上記写真のような道路標識だけではなく、たまたま食事をとったレストランでも80年代のアメリカンロックが流れていました(笑)
以下、スービック内にある観光地や商業施設を紹介します。
留学中の人もそれなりに息抜きするようなポイントがあります。近場の海水浴やサファリパーク・水族館など。また海辺にはおしゃれなバーが立ち並びます。歓楽街などもないので、大人から子どもまで落ち着いて留学したいという人には最適な場所です。
スービックのメイン通りです。ボードウォーク(Board Walk)と呼ばれていて、近くにはカジノやホテルやオシャレなレストラン・カフェが立ち並びます。また、この通りのランドマークでもあるライトハウス(Lighthouse)もあり、歩いているだけで異国の雰囲気を十分に味わうことができる空間です。
経済特区の森の中にある、フィリピンで唯一のタイガーサファリです。野生同様に生活している30頭のトラをバスのフェンス越しに見ることができます。大人1人1750円ほどで楽しめて、ホワイトタイガーやワニなどにに餌やりの体験もできます。
イルカやアシカのショーなどが見れる、いわゆる水族館です。パーク内のイルカとのコミュニケーションの仕方を習えたり、その他の海洋動物を楽しむことができます。
リゾート施設も兼ね備えているビーチ・ゴルフリゾートです。メンバー同伴じゃないと入れないエリアですが、広大な景色や贅沢な設備は目を見張るものがあります。ゴルフ好きなら一度は訪れてみたい場所です。
スービック湾にあるコウモリの楽園「バット・キングダム」もスービックを訪れたらぜひチェックしたい場所です。フルーツコウモリ、バンブーコウモリ、世界最大のコウモリであるキンシコウ、最小のコウモリとされるヒラタコウモリなど、非常に多様なコウモリのすみかとして保護されている場所です。世界最大と最小のコウモリを見ることができる。
参考:【閲覧注意】世界最大の「フィリピンオオコウモリ」がドラキュラそっくりだった
フィリピンに限らず、「たびレジの登録は推奨」しています。たびレジは、渡航先の安全情報をリアルタイムでゲットできるツールだからです。3ヶ月未満の渡航者が登録しておかれるのをお勧めします。
主に以下の案内が日本語で入ります。
参考:たびレジ
在留届は、海外にいる日本人の実態を把握し、海外で日本人が巻き込まれる可能性のある緊急事態やその他の事件・事故が発生した時に、外務省(大使館・領事館)から安否確認や支援ができるようにするためのものです。
3ヶ月未満は「たびレジ」の登録でいいですが、3ヶ月以上の渡航予定の方は「在留届」を登録しておくようにしてください。また、在留届の登録タイミングは以下の通り外務省から案内されています。
在留届は旅券法第16条によって、外国に住所又は居所を定めて3ヶ月以上滞在する日本人に、その住所や居所を管轄する日本の大使館又は総領事館への提出を義務づけているものです。提出は現地に到着して住所等が決まった後で提出するようにしてください。
引用元:外務省オンライン在留届
参考:外務省オンライン在留届
スービックは、日本人の間ではセブ島程の知名度は持ちませせんが、ルソン島内での観光やアクティビティではよく知られた場所です。
気になる治安も非常に良いため、観光や留学先としても安心して渡航ができる地域になります。スービック経済特区内には日系と韓国系の語学学校があって、街を歩いていても全然怖さを感じません。未だに多くのアメリカ人も住んでるため、雰囲気はちょっとフィリピンとはかけ離れた感じがします。
但し、スービック経済特区を出ると普通のフィリピンの治安です。街並みや人の層も経済特区内外では全然違うので注意してくださいね。