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フィリピン留学では英語を勉強するのに欧米留学よりも効率がいいから行くという人が最近多くなりました。「英語を勉強するならフィリピン留学の方がいい」という意見に同意できます。
欧米留学での授業はグループクラスが中心ですが、フィリピン留学では欧米留学よりも長い時間の授業があるため、今では英語を学ぶ効率性で言えば、フィリピン留学の方が上達速度が早いのは疑う余地がありません。でも私個人的には英語以上に、日本人として学べることが多くあると感じています。
この記事の後半では、大学在学中にフィリピン留学をした2人の体験談と、現地でフィリピン人の友達を作るコツも紹介します。
時々、韓国や台湾を経由(トランジット)してフィリピンに行くときによく思うんですが、韓国や台湾に来たとしてもさほど日本との違いを感じることが出来ません。もちろん多少違和感程度の雰囲気の違いはありますが、あまり外国に来たなーという感じはしません。ところがフィリピンに降り立つと、途上国独特の雰囲気や気候の違いで「外国に来たなー」って感じがします。
当たり前ですが、日本は先進国です。電気・水・道路のありとあらゆるものが完璧と言われるほど整った環境の中で私たち日本人は暮らしています。その完璧さに違和感なく過ごしている日本人ですが、フィリピンを含めた東南アジアの殆どの国ではそうしたインフラが整っていないことの方が普通です。何不自由ない生活に慣れた日本人が、このような環境に初めて身をおくとどうなるか?海外経験の少ない人たちはとても多くのストレスを感じるはずです。
例えば、シャワーの水の出が悪いことやお湯の温度が安定しないこと、Wi-Fiが繋がったり繋がらなかったり、道路が突然陥没していたりと細かいことを挙げればキリがありません。もちろん留学先の語学学校では最低限の設備は整っているのでそこまで心配し過ぎることはないですし、新しく出来た語学学校などは日本の生活とほぼ変わらないような設備を持っているところもあるほどです。ですが、そのような学校でも一歩出ればそこは途上国のフィリピン。
ちょっとコンビニやショッピングモールに行くときに、嫌でも日本とはかけ離れた未整備のインフラを見ることになります。このような光景を見て、「日本ってすごかったんだな」と思うはずです。日本人って一番日本のことをわかってないんだとわかる瞬間でもあります。
フィリピン人は生まれたときから、このような環境の中で暮らしています。なので、日本人からすれば「えーー」と思うような不都合ですら、良い面でも悪い面でもあまり気にも留めないという人の方が大半です。日本人はもっと改善されたものを知っているので、もっとここをこうすればよくなるのにという発想がありますが、そのような世界を知らないフィリピン人にとって「改善」という発想そのものがありません。ここはもっとフィリピン人にも知って欲しいところではあります。
ところで、フィリピンにもセブンイレブンがいたるところにあります。日本のように最低限の生活用品は整っています。その中にはイートインスペースがあります。そこにはよく地元の学生がノートやテキストを広げて勉強する姿を見ます。日本人ならもっといいカフェなどを使って落ち着いて勉強しようとなりますが、そこは彼らの金銭事情によって左右されます。
地元の学生でもある中級層くらいの家庭の人は、スタバやBo’s Coffeeなどで日本とあまり変わらないくらいの金額のコーヒーを飲みながら勉強しています。対して、全くお金のない家庭の小さい子どもは、道端に木の箱を置いてそこで勉強していたりします。もちろん靴も買うお金がないのではだしです。このようにフィリピンは格差がとても大きな国です。
フィリピンでは、日本のように誰もが少ない自己負担で病院にかかれる環境が整っているわけではなく、お金がなければ十分な診療を受けられないという人が多くいます。
日本だとお金がなければ福祉制度が整っているので、無給の人でも何とかなりますし、生きていけます。ですが、フィリピンではそのような人はまず病院に掛かることが出来ないので、簡単に治せるような病気でも治療や薬をもらえないことで症状がどんどん悪化し、死を待つしかないという人が沢山います。路上で生活している家族、親のいない子ども、路上で裸になって着替えている人たち、そのような光景はマニラやセブなどの人口の多い都会に行けば行くほど目にすることが多くなります。
彼らも日本人と同じ人間ですし、人として生きる権利を与えられています。ですが、もしあなたが生まれる場所がフィリピンでしかも貧困な家庭だったら、その時点で夢も希望も持てないという状況が待っているのだと理解してください。見ている分には他人事ですが、いざ自分だったらと思うとゾッとします。実際に見てあなたは何を感じるでしょう。
日本人はフィリピン留学をするときも、海外に旅行をするときも旅券(パスポート)と航空券があれば世界中の殆どの国にビザなしで行くことが出来ます。ところがこれが日本人にとって当たり前なので、海外に住む人が海外に渡航するときも同じだろうと思っている節があります。ですが、全く違います。
例えば、フィリピン人の友人・知人を日本に招待しようとします。実はそのとき、実に面倒な手続きが必要となります。フィリピン人が日本に来るには、観光であってもビザ(査証)が必要です。日本人のように、パスポートと航空券だけで行けるわけではありません。この時点で「え?」ですよね。しかも友人・知人として招く場合は、渡航者本人だけではなく、招待するあなたの側も書類を用意する必要があります。
フィリピン人本人は、所得や銀行残高などを示す書類をそろえて申請します。所得や残高が低ければ、審査に通らないこともあります。招待する側も、フィリピン人とあなたの関係が分かるものや、滞在中の予定などを用意します。
書類をそろえて申請しても、渡航できるかどうかは審査の結果が出るまで分かりません。日本人には想像しにくいですよね。
フィリピンに行くと、職がない人が沢山います。そもそも「超」学歴社会であるフィリピンでは大卒じゃないとそもそも会社が積極的には雇ってくれません。高卒程度だと、つける仕事は道路工事とかタクシードライバーとかそのような仕事しかありません。なので、親に学費を出してもらえない家庭の子どもは、なんとか必死に働きながら大学に通っています。日本人からすれば、フィリピンの大学の学費は驚くほど安いです。
ですが、それでも金銭的に続かずに途中でリタイアせざるを得ない学生がごまんといます。諦めたくない学生は、一度退学して働いてお金を貯め、そこから再度大学生になります。大学に一旦入れば、卒業まで遊びまくっているような人と比べると同じ学生とは思えません。
また、大卒資格もフィリピンではあまり価値を持たないようです。卒業してからも他の学科で大学に入り直してディグリーを2つ取るなんて人も珍しくありませんし、その後も大学院でマスターを取らなければ、就きたい仕事ができないという状況です。中流家庭であればそれぐらいは可能ですが、それ以外の人は大学で一つディグリーをとるために、命を掛けて学生生活を送っています。更には、そういう環境にも関わらず、妹や弟の学費まで稼いであげなければならないという人が殆どです。1家族に子どもが7人以上いる家庭では全員が学校をきちんと卒業するなんてほぼ無理です。
余談ですが、フィリピンの殆どの家庭には洗濯機がありません。なので家族10人分とかを手洗いで洗濯するのが日課です。日本人の学生のように勉強さえしてればあとは親が勝手にやってくれるという状況では全くないんです。以前、フィリピン人の友人と食事に出かけたときに、これからというときに「洗濯があるから帰らなきゃならない」と言われたときには意味がわかりませんでした。
乾燥機もなければ洗濯機もない、バランガイというトタン屋根が密集するところに住んでいて、10人分の洗濯物を全て手洗いでやっているということでした。また、洗濯物を乾かすのに家が密集しすぎていて日が当たらないから乾くまでに2日間掛かるので、今日(土曜)中に干さないと月曜日から家族が着るものがなくなってしまうということです。若い女性のフィリピン人ですが、既に年配の女性のような手をしていました。
このような状況で頑張って大学を卒業したところで、就ける仕事は限られているし、所得も高くありません。それにも関わらず、電気代は決して安くありません。今の日本で、電気代が収入に比べて何倍にも重くなったらどんな生活になるか?と想像してみるとイメージしやすいかもしれません。
なので、自宅では殆どの人が電気代の掛かるエアコンを使いません。他にもパートや自営などで何か副業を始めなければ水道代も払えないというのが現状です。フィリピントップの大学を出た学生ですら、ショッピングモールのセールスレディになっているということを考えると、フィリピン人の出稼ぎ労働者が多い理由がわかると思います。
親が病気になったときの治療費は子どもが働きながら工面して面倒を見ないといけないし、年下の兄弟もまだ学校に通っているのでその子たちの教育費も工面しないといけないという環境におかれているのがフィリピンの学生たちです。もちろん、フィリピン人といってもみんながみんなではありませんが、そのような人たちが大半です。
日本では、特殊な事情で風俗業に就いている女性に対して、世間的に偏見があります。ですが、フィリピンで同じ仕事に就いている女性に関しては、家族の命に関わることで国や他からの助けがないことと鑑みると賛成も反対もできないなというのが私の見方です。
そもそも論として、これまで話してきたような背景を知っておくことと、貧困の根源を絶つための提案や行動をしない人に彼女らを批判する権利はないでしょう。他に選択肢がなければ家族を救うために、何だってやります。何も保証されてないのに日本よりも何倍も生きるのが大変な状況で生活することが、如何に大変であるかが少し理解できると思います。
「日本国籍のパスポートを持っている」。これだけで、住む世界も夢も希望も何十倍も大きな世界があります。後は本人がそのことに気づいてそのチャンスを掴むかどうかです。ただ、残念なことに大半の日本人が日本人であるというステータスに気づいている人はいません。むしろ、自分は恵まれていない、不幸だと感じている人の方が多いのではないでしょうか。ただ、一回フィリピンで必死にもがいて生きている人たちの生活をみてしまうといかに自分が小さな人間だったのかということに衝撃を受け、もっと頑張ろうとなるはずです。
日本人にとっては、朝が来るということが当たり前ですが、途上国に生まれた人にとっては当たり前ではありません。同じ東南アジアのベトナムでは、朝6時くらいから仕事でもないのに毎朝バイクで走り回っている人がいます。理由を聞くと、今日も朝が来たということに喜びを感じて走り回っているんだということでした。この感覚はとてもじゃないけど日本人にはわかりません。それほど恵まれた環境にいるということです。
フィリピンのトタン屋根の家の近くを歩いていてよく思うことがあります。それはすごく「豊か」だということです。金銭的に豊かだという意味ではありません。「心が豊か」だということです。
先進国で所得も高く、恵まれているはずの日本人なのに、幸せを感じられていない人が多いのはなぜでしょう?それは日本人が「お金の額」に価値を置いて生活しているからに他なりません。幸せはお金ではないと言いながら、やっぱりお金を追求する性格だからです。
フィリピン人の人生における優先順位は「家族」が1位です。ですが、日本では絶対に「仕事」が1位です。「仕事を頑張る人が偉い」「仕事で出世しなければ家族を幸せにできない」と思い込んでいる人ばかりで、皮肉なことにそれを追求した結果、幸せを感じられなくなっているのではないでしょうか。年老いてまでも将来のことを心配し貯蓄を肥やし、使い切れないほどの額を残したまま死んでいく日本人も少なくありません。もちろんある程度の蓄えは必要ですが、お金という悪魔に取り付かれた多くの日本人は、家族を犠牲にしながら使いもしないものを執拗に追い求めて人生の最期を迎えます。
トタン屋根の家には殆どの家庭が体感温度で40度ほどの暑さが続く場所でエアコンなしで生活しています。子どもは靴をはいてなかったり、服も着てなかったりします。1日の生活費も、日本では考えられないほど少ない金額で頑張っているんじゃないでしょうか。ですが、不思議なことに、子どもが裸で野良犬とじゃれて走り回っていたりする姿を見て、「なんて幸せそうなんだ」と思えるのがフィリピンです。
フィリピン人にとって「生きる」ということは決して楽なことではありません。ですが、人間としての感性がまだまだ残っているのはむしろ日本人よりもフィリピン人の方じゃないかと感じていますし、フィリピンにいる日本人の多くがこのことに同意します。人が人らしく生きる、人が人として繋がっていく、家族を最優先にして人生を考える。家族を大事にするのは日本人も同じです。ですが、その手段が違えば人生のストーリーが大きく異なってくるということもぜひ理解して欲しいと思います。
私がなぜフィリピンに拘って留学を紹介しているのか?恐らく少しは感じていただけたのではないでしょうか?先進国よりも英語が効率的に学べるという以上に、人としての感性を見直すことが出来るからです。そのことが、自分の価値観や人生に大きな影響を与えることがとても多いと感じています。
ここからは、大学在学中にフィリピン留学をした2人の体験を紹介します。1人目は、大学2年生のときに初めてフィリピン留学をし、これまでに3度の留学を含めて4度フィリピンを訪れた女性です。
彼女は英語で話す機会を増やすために、年齢・国籍・性別に関係なく自分から話しかけ、連絡先やSNSを交換し、週末の誘いもできるだけ断らずに出かけていました。日本では休み時間や休日を一人で過ごすことが多かったものの、留学中はできるだけ友達と外に出て過ごしました。お金と時間をかけた留学なので悔いを残したくない、という気持ちがあったと振り返っています。

2回目の留学で、初めて外国人のルームメイトができました。30代のベトナム人女性で、英語をこれから学び始める段階だったため、初日は紙とペンを使って自己紹介をしました。
彼女自身は「ルームメイトと英語でたくさん話して、スピーキング力を伸ばしたい」と考えていました。そのぶん、簡単な英語さえ伝わらないことが次第にストレスになり、慣れない生活と友達からうつった風邪で体調も崩してしまいます。気づけばルームメイトとは挨拶程度しか話さなくなり、自分から距離を置いていました。
ある日、いつもは食堂でみんなと食べる夕食を一人で部屋でとっていると、ルームメイトが心配そうな表情で、つたない英語を使って一生懸命話しかけてくれました。そのまっすぐな優しさと、距離を置いていた申し訳なさで、彼女はその場で涙が止まらなくなりました。
言葉が十分に通じなくても、一生懸命伝えようとする姿勢で気持ちは届く。この日を境に体調も気持ちも持ち直し、ルームメイトとの距離も縮まりました。帰国の日には見送りに来てくれ、今もFacebookで近況を伝え合っています。
留学中に植林ツアーのボランティアに参加したとき、田舎に住むフィリピン人の家を訪ねました。5人ほどの家族で、ガスも通っていないほど物の少ない家でしたが、家族はにこやかで優しく、とても幸せそうでした。物があふれる日本で暮らす自分たちよりも心が満たされているように見え、「幸せとは何か」を考えさせられました。

道で出会う人やタクシーの運転手も、陽気で優しい人が多くいました。韓国人に間違えられることが多く、目が合うと「アンニョンハセヨー」と気さくに声をかけられました。
留学先のバギオは、本気で英語を学ぶ人が多く集まる街です。日本の各地から、年齢も職業も違う日本人が来ていました。資格を取るため、留学後にワーキングホリデーへ行くため、海外で自分の店を出すため、世界一周旅行のため。目的はさまざまです。
夢を叶えるために朝から夜まで机に向かう姿や、外国人の留学生や講師と積極的に話そうとする姿に、彼女は大きな刺激を受けました。留学中につらいことがあったときに支えてくれたのも、日本人の留学仲間です。帰国後もLINEやSNSで連絡を取り合い、日本で再会したこともあります。
フィリピンには、大学生や高校生、就職活動を控えた人、仕事を辞めて英語を学びに来た人、還暦を迎えた人、夫婦や家族連れなど、国籍も年齢も職業も違う人が集まっています。
こうした人たちと出会い、彼女は「自分はまだ若い。若いうちにいろいろなことに挑戦しよう」と考えるようになりました。留学中に出会った人たちのように、自分のやりたいことや目標に全力で取り組める人になりたい。人生観を変えてくれる人たちとの出会いは、彼女にとってかけがえのないものになりました。
2人目は、留学とインターンでバギオを4度訪れた大学生のりくさんです。りくさんは留学中、講師やほかの留学生に「生き方」や「将来のプラン」をたくさん聞きました。そこで気づいたのは、自分が本当にやりたいことを叶えるために、思い切った挑戦をしている人が多いということです。
3人に共通しているのは、本気で頑張れる理由(やりたいこと)があることです。りくさんはこの出会いから、やりたいことを叶えるのに、時間や年齢は意外と関係ないと学びました。
りくさんが講師に「この先生たちが日本で教えたら、きっと高く評価されるのに」と話すと、講師はこう答えました。
「出たくても出られないんだよ。りくは日本から出られる時点で幸せなんだよ」
フィリピン人がビザなしで行ける国は少なく、海外に出るには費用も手続きも高い壁があります。前半で書いた、日本に招くときの手続きの重さも、この現実の一つです。だから自分はフィリピンで頑張るしかない、と講師は話しました。
りくさんは正直「海外に行けないなんてかわいそう」と思いました。ところが講師は、「それでも、今の生活に幸せを感じている」と言ったのです。
講師は続けて「りくは自分のために時間を使える。それも幸せだよ」と話しました。前半で触れたとおり、フィリピンでは兄や姉が弟や妹の学費のために働き、自分の進学を後回しにすることが珍しくありません。この講師も大学には遅れて入学し、姉妹が多いため、今も給料のほとんどを家族にあてています。
「家族が幸せでいてくれることが自分の幸せだから、彼氏はいらないの」。笑いながらそう話す講師は、家族が幸せに暮らせているから今の生活に満足している、と言いました。りくさんはこの会話で、自分のやりたいことをやれる環境にいること自体が幸せだと気づかされました。
りくさんには「就職活動をせずに卒業後に留学すると、日本に戻ったときに新卒の枠ではなくなる」「周りが社会人になる中で、自分の軸を持ったまま留学できるのか」という不安がありました。それでも、講師や留学生の話を聞いたことで不安は吹っ切れ、今は大学卒業後にフィリピンへ戻り、長期で留学することを考えています。

フィリピン留学を、留学の出発点にする人は多くいます。授業の合間に、講師や留学生に「生き方」や「将来のプラン」を聞いてみてください。講師の話からは、勉強以上に大切なことを学べます。
語学学校の友達だけでなく、現地のフィリピン人とも友達になると、留学で得られるものはさらに増えます。りくさんがバギオでの留学とインターンの中で、実際にフィリピン人の友達を作った経験から、3つのコツを紹介します。
出会いのきっかけは、身近なところにあります。りくさんがバギオのカフェを訪れたとき、同じテラス席にフィリピン人のお客さんがいました。友達になりたいと思い、自然と笑顔を向けたところ、相手がりくさんたちの持っていたカメラに興味を持って話しかけてくれ、一緒に話すことになりました。

最後には、バギオに滞在する間に気をつけてほしいことや、簡単なタガログ語まで教えてくれました。あまりの優しさに、りくさんは思わず涙が出ました。

相手と分かり合うには、まず自分から心を開いておくことが大切です。「いつでも友達になれるよ」という姿勢で、自分から会話をリードしましょう。
そのためには下準備も必要です。カフェが好きならカフェへ、学生なら近くの現地の大学へランチに出かけてみる。自分と共通点を持つ人が集まる場所に出向けば、現地の人とも意気投合しやすくなります。りくさんも人の出入りが多い人気のカフェに出向き、最近まで数年間日本で働いていたフィリピン人男性と出会いました。その場にいた彼の友達とも連絡先を交換しています。
バギオを観光していたある日、りくさんはWi-Fiが使えない場所で道に迷い、人のいない道をひたすら歩いていました。すると、木の下で雨宿りをしている2人のフィリピン人を見つけます。勇気を出して駆け寄り、ずぶ濡れの2人を傘に入れました。

話してみると、2人はマニラから来た観光客で、同じく道に迷っていました。一緒にタクシーを探し、りくさんは無事に語学学校まで帰ることができました。タクシー代は2人が払ってくれました。理由を聞くと「日本の文化が大好きで、いつか2人で行きたいと話していた。傘を差し出してくれたことに感動したから」という答えでした。今もSNSでつながっています。
りくさんが3つの中でいちばん大事だとしているのが、この「まず行動すること」です。友達を作りたい気持ちがどれだけ強くても、行動しなければ何も始まりません。友達ができた経験は、その後の自信にもつながります。
話しかけるのは簡単そうに見えて、勇気がいることです。日頃から相手との共通点になる話題を増やしておくこと、相手が話しかけやすい表情を心がけることも、友達作りの助けになります。
前半では、途上国フィリピンの暮らしから見えてくる日本との違いを、後半では大学在学中にフィリピン留学をした2人の体験を紹介しました。2人が留学で得たものをまとめると、次のとおりです。
フィリピン留学では、授業以外の時間に講師や留学生、現地の人と話す機会を大切にしてください。英語力とあわせて、自分の価値観や将来の考え方が大きく変わるきっかけになります。
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フィリピン留学Hub代表。2013年からフィリピン・セブ島留学の支援を続けて13年。自身も2度のフィリピン留学を経験し、TOEIC900・IELTS6.5を取得。
語学学校70校以上を現地で視察し、年間1,000件以上の留学相談に対応。学校の良い点も弱点も、見てきたまま正直に書いています。

フィリピン留学Hubは、セブ島を中心としたフィリピン留学専門のエージェントです。2013年から13年、代表が現地で70校以上を視察してきました。1週間~1ヶ月の短期留学、3ヶ月以上の語学留学、大学正規留学まで、お一人ずつに合う学校と費用をご案内します。
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