0120-504-216
営業時間:平日9時〜18時
フィリピンのクラークに行くんだけど、治安ってどお?
マニラ空港から2時間ほどの距離にあるクラークは、日本からの直行便も出ています。元々米軍エアフォース基地があったことで、フィリピン内でも多くの英語ネイティブが住んでいることで有名です。
観光で行く人の多くが、歓楽街やゴルフ目的で、留学でこの地を選ぶ人の多くが、ネイティブ講師の授業が受けれるからという理由が大半です。しかし、行くまでに治安を気にする人も多いはず。
そこでこの記事では、30回以上はクラークを訪れて、クラーク内の色んなエリアに滞在したことのある僕が、実際に僕が被害に遭った例も紹介しながらクラークの治安も紹介します。
引用元:CNN Philippines
クラークの正式名称は、「The Clark Freeport and Special Economic Zone (CFEZ)」と言って、クラーク・フリーポート・ゾーンとクラーク経済特区の2つのエリアに分かれていています。
空港やホテル、カジノ、国際会議場、ビジネス、教育、観光の街として徐々にその頭角を現しつつあるエリアで、実は以下の様に複数の州や市町をまたいで構成されています。クラークに滞在していたら必ず聞く名前なので、頭の片隅にでも覚えておいてください。
クラーク留学やアクセスについての詳しい情報は以下の記事を参考にしてください。
クラークは、いわゆるフィリピンのイメージ通りの暑さがある地域です。年間を通して30度を超えているため、服装は夏服が最適です。但し、レストランやバスの中では冷房がガンガン効いていることもあるので、薄手の長袖を持っていた方が良いです。
フィリピンには乾季(12月~5月)と雨季(6月~11月)の2つの季節がありますが、5月から徐々に雨が多くなってきます。特に7-8月の雨量がピークで、東京の梅雨と比べても2~3倍ほどの雨が降ります。地理的にも近いため、マニラと似たような気候です。
但し、日本の梅雨と比べるとスコール(短時間で強い雨が降る)なのですぐに雨は止みます。クラークからも1時間ほどで行けるビーチはありますが、雨季は観光タイミングとしてはあまり適さないです。
クラークには、大型のショッピングモール「SMクラーク」や「マーキー・モール」があります。そのほかにもローカルなショッピングモール、レストラン街などがあるため、外食や買い物には困りません。
クラークエリアは、フィリピンの語学留学のエリアとしても人気で、優良な語学学校がいくつかあります。
留学先の学校は一部を除いてほとんどが、クラーク外のアンヘレス市にあります。ですが、アンヘレスは教育にはふさわしくない歓楽街としてのイメージが高いため、どの学校もフィリピンの地域としては「クラーク」と紹介する傾向があります。
そのため誤解している人が大半なのですが、留学する人が特に気にした方がいいのはクラークではなく、アンヘレス市の治安です。クラークは、近い将来フィリピン経済の中心となるよう国をあげて全力で開発を進めているエリアなので治安は良好ですが、クラーク外のアンヘレス市となると話は変わってきます。
引用元:NUMBEO
前述した通り観光客にも留学生にも、一般的にアンヘレス=クラークと誤認されている傾向があります。また、大半の日本人のメインとなる滞在先はアンヘレス市になることが多いため、ここではアンヘレスの治安について解説します。
アンヘレス市に置いて、犯罪数を示すデータが取れなかったため、NUMBEOというその地を訪れた人が評価する口コミデータを使って代りに説明します。細かくデータを見ると、30回以上訪問した僕の印象と大きく離れていませんでした。
上のデータはセブと比較したもので、特に観光客や留学生が気にした方がいい所をピンクの枠で囲んでいます。
全体的にも、項目ごとで見てもセブとは1~2ポイントほどしか違わないため、治安度はセブと大して変わらないということが言えます。 実際に僕の肌感覚でもセブとアンヘレス市またその周辺の治安度はさほど変わらないという印象です。
セブの治安参考:【2023年最新】フィリピン・セブ島の治安を実際の犯罪例を元に解説!
クラーク(アンヘレス)はの治安は、セブと同等だという事が分かりました。また、実際に発生する犯罪タイプも極めて似ていますが、歓楽街が多いアンヘレス特有の注意した方がいい犯罪もあります。
ここでは、僕や留学生が実際にクラーク(アンヘレス)で実際に遭った犯罪とそれぞれの対策について解説します。
クラークの主な移動手段は、タクシーが走っていないため「トライシクル」という乗り物になります。クラークを説明している記事の中には、メインの乗り物がタクシーと書いているものもありますが、謎ですね・・行ったことないんじゃないでしょうか?(笑)
このトライシクルは、フィリピン全土で見ますが、地域によって料金システムが違います。クラークの場合、距離に応じて金額が決まっていますが、客が外国人だとわかるとほぼ間違いなく吹っ掛けてきます。
経験上、2~3倍ほど吹っ掛けてくることが多いです。数日間の短期滞在の人であれば、相場の2~3倍と言っても日本人からすれば数百円ボッタクラれる程度なので、正直そんなに痛くありません(笑)
ただ、留学などである程度の期間滞在していて、外出の度に行きも帰りも全部ボッタクラれていたら徐々に痛くなってきます(笑)この手の被害は、ほぼ全員の観光客・留学生が経験することです。
タクシーと違ってメーターなどはないため、まずはあらかじめ相場を知っておくことがボッタクラれずにすむ方法です。ホテルのスタッフや留学先のスタッフに相場を確認しておいて、降りるときにその金額を払えばいいです。
「How much is it?」と聞いてしまうと、土地勘がないことがバレてしまうため、ボッタクリの対象になってしまいます。
フィリピンで多発するのが「スリ」です。観光客や留学生からも被害報告がよく上がるタイプのものです。このクラーク(アンヘレス)でも例外ではなく、むしろ歓楽街周辺など特定の地区では多い方だと心得てください。スリには多くのパターンがありますが、クラーク(アンヘレス)では以下の状況に注意すべきです。
僕はストリートチルドレンのスリ被害に一度逢ったことがあります。その時は、現金をポケットに入れていたとき、路上の子どもたちに物乞いされ、気を取られてる間に全額ポケットからスラれていました。幸いすぐに気づいて取り返しましたが、反撃される可能性のある危ない行為なので、本来は諦めるべきです。以下の漫画はその時を再現したものです。
夜間に女性の単独行動によってリスクが上がります。フィリピン全土で言えることですが、強姦の被害件数は多いため、夜間女性が一人で外出することは避けてください。
いずれもフィリピン人女性相手に行われた犯行ですが、特に未成年者への強姦被害報告が上がっています。例えば、隣町のマバラカット市では、2021年10月に10代の少女が強姦の後に殺害されたとする報告が上がっています。
幸い日本人でこのような被害をクラーク(アンヘレス)で僕は聞いたことがありませんが、実際に起きていることなので十分に注意してください。アンヘレスは未成年の子たちが単独で歩いている光景をよく目にしますが、観光や留学で訪れる方は間違ってもこのようなリスクのある行動を取らないよう、移動が必要な時はタクシーでドア・トゥ・ドアで移動することをお勧めします。
この被害は、ほとんどがお酒が絡んだものです。
マニラではないですが、韓国人の留学生がクラブで踊っていた時に背丈の小さなフィリピン人とぶつかったのを理由に、そのフィリピン人を殴ったのがキッカケで起こった事件があります。
その騒動を聞いてすぐに駆け付けた体格のいいセキュリティーが、その韓国人を取り押さえ、馬乗りになってボコボコにしたということでした。
クラーク(アンヘレス)には、いくつかのナイトクラブがあります。夜間、ストレス発散で騒ぎたくなる気持ちもわかりますが、くれぐれも外国人と揉め事を起こさないようにしましょう。
何か揉め事になった時に酒の勢いに任せて手を出してしまう人もいますが、そこはフィリピン。仮に裁判沙汰になったとしたらフィリピン人相手に勝ち目はありません。また、実際に発生した上の事件のように、基本的には自国民を守ることが優先されます。
こちらから手出ししなければ問題にならないことの方が多いため、酒に酔って手を出すことは間違っても避けてください。
美人局とは、男女が共謀して行う恐喝又は詐欺行為です。フィリピンでよくあるのが、美人で若い女性が現れて、ホテルに行かないかと誘ってくるパターンです。
クラークは大規模な歓楽街があって、路上で声を掛けてくる女性が沢山いるので注意してください。
もし、美人局の場合、相手が未成年という事が後に判明し、直後に警察が表れて多額の金銭を要求されて払うか、牢獄に行くかという選択肢を迫られます。この手の犯罪にはまってしまうと厄介です。なぜなら、フィリピンでは未成年との同行または性行為は重罪に当たるからです。
有名なのが、日本の芸人長井秀和さんです。セブではありませんが、マニラでこの被害に遭っています。
僕も歩いていたらたまに声を掛けられますが、全て丁寧に断ります。特に男性は、いくら気を引かれそうになったとしても美人局のリスクがあるためくれぐれもついていかないように注意してください。対策はたったそれだけです。
クラーク(アンヘレス)で最も犯罪が起きやすい場所は、フィールズ・アベニュー(通称:Walking Street)という歓楽街周辺です。この辺り一帯で上記で紹介した犯罪の多くが起こります。
路上では、ストリートチルドレンによるスリやひったくり、美人局、ナイトクラブでは酔った外国人が多く詰めかけているためトラブルも起きやすくなります。外国人が多く集まっている場所になるため、ついつい羽目を外して遊んでしまいがちですが、こうした場所に行く場合、くれぐれも被害に遭わないように注意してください。
また、メイン通りから入った人気の少ない道路などにも入らないようにしましょう。基本的に、ドア・トゥ・ドアで移動することを常に心がけてください。
こちらのプリメタも上記のフィールズ・アベニュー同様に小さな歓楽街となっています。コロナ禍で多くのバーがなくなってしまいましたが、それでもガールズ・バーのようなお店はいくつか残っています。
フィールズ・アベニューほどにぎわってはいないものの、こちらを夜間独り歩きするなどはやはりお勧めしないため、基本的には乗り物で通過するようにしてください。
フィールズ・アベニューからSMクラークショッピングモールへ歩いていく途中に、度々ストリートチルドレンと出くわします。彼らは基本的に物乞いをしてくるのですが、財布などからお金を出そうとすると、その財布ごと奪われるという事も考えられます。
SMクラークショッピングモールには必ずと言っていいほど、訪れる場所だとは思いますが、SMクラークの入り口まで乗り物で直接行った方が安心です。
もし、クラーク(アンヘレス)で緊急事態に巻き込まれた場合、以下の連絡先があることを知っておきましょう。
PRI Medical Center:+63458889147
Angeles University Foundation Medical Center:+63456252999
観光中や留学先なら滞在先ホテルや学校の電話番号等の連絡先は事前に確認しておきましょう。
また、留学中なら語学学校のスタッフや友人の他、手配してもらった留学エージェントも緊急時には連絡できると思います。これらは、クラークの出発前にできればすぐに取り出せるよう、以下の様にメモとして連絡先を残しておいた方がいいです。
関係 | 連絡先 |
語学学校 | ※電話番号のほか、LINE等 |
学校スタッフ | ※電話番号のほか、LINE等 |
留学エージェント | ※電話番号のほか、LINE等 |
友人A | ※LINEなど |
友人B | ※LINEなど |
フィリピンに3ヶ月未満の渡航する際は「たびレジの登録」の登録をしていきましょう。たびレジは、渡航先での安全情報をリアルタイムで収集できます。
主に以下の案内が日本語で入ります。
参考:たびレジ
在留届は、海外にいる日本人の状況を把握し、日本人が巻き込まれる可能性のある緊急事態やその他の事件・事故が発生した時に、外務省(大使館・領事館)から安否確認や支援ができるようにするためのものです。
3ヶ月未満は「たびレジ」の登録でいいですが、3ヶ月以上の渡航予定の方は「在留届」を登録しておくようにしてください。また、在留届の登録タイミングは以下の通り外務省から案内されています。
在留届は旅券法第16条によって、外国に住所又は居所を定めて3ヶ月以上滞在する日本人に、その住所や居所を管轄する日本の大使館又は総領事館への提出を義務づけているものです。提出は現地に到着して住所等が決まった後で提出するようにしてください。
引用元:外務省オンライン在留届
参考:外務省オンライン在留届
こちらの記事では、これまで30回以上クラークを訪れ、色んな場所を歩いてみた結果わかったことをまとめてみました。
クラーク(アンヘレス)の治安はセブ島並みの治安です。これを悪いととらえるか普通と捉えるかはそれぞれですが、一応フィリピンの中ではトップ5と言える治安の良さだと言われています。(正直肌感覚ではもう少し悪い気がしますが・・)
セブ島並みの治安と言われれば、安心してしまいそうですが、それでもやはりここはフィリピン。スリやひったくり、また土地柄的に美人局の被害も多い街です。
実際に起こった犯罪例をきちんと理解することから始め、あなたが次の被害者にならないために対策を怠らないようにしてください。タクシーが殆ど走っていない街なので、トライシクルかGrabタクシーでの移動が殆どだと思います。
いずれにしても、上記で挙げたようなエリア内の路上を歩かないようにすることで被害に遭う確率はグンと下がります。クラーク(アンヘレス)は特に歓楽街周辺で犯罪が多発しているため、男性は特に注意しましょう。