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数泊の旅行と違って、フィリピン留学となれば荷物が大幅に増えるものです。Lサイズのスーツケースを買わなきゃいけないかなぁ?などお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
これからフィリピン留学をされる皆さんの参考になるよう、スーツケースをどうするべきか、3つのポイントを解説いたします。
まず前提となるのは航空会社に預けられるスーツケース等のサイズや個数の制限です。
フィリピン留学関連サイトのいくつかに共通して「制限を超過した場合は高額な追加料金が発生する」と書いてありますが、各エアライン別の具体的な追加料金額にまで触れているサイトは限られています。
なかには古い(誤った)情報をそのままにしているサイトもありました。「スーツケースが1つでも2つでもトータル20kg前後の制限がかかる」とか。航空会社によって規定が違うのに、これでは誤解が生じます。
フィリピン留学でよく利用される主な航空会社に関して、最新情報を調べてみました。
(2018年1月現在)
航空会社 |
日本航空 |
全日空 |
フィリピン航空 |
無料の範囲 |
1個23kgを2個まで |
同 左 |
同 左 |
1個のサイズ制限 |
3辺(縦・横・高さ)の和が203cmまで |
3辺(縦・横・高さ)の和が158cmまで |
同 左 |
3個目の預け料金 |
10,000円 |
10,000円 |
10,000円 |
重量超過料金 |
23kg超~32kg以下 6,000円/個 |
同 左 |
重量1 kg超過につき 1,100円 |
サイズ超過 |
10,000円 |
6,000円 |
*エコノミークラスの場合
*サイズの計測はキャスターと持ち手を含む
日本航空、全日空の場合:
フィリピン航空の場合:
荷物1個まで。7kgまで、かつ3 辺(縦・横・高さ)の和は115cmまで。
すでにお持ちのスーツケースが、3辺の和で158cmを超えるサイズとわかっている場合は、超過料金を払うか、日本航空で行くかです。多くの航空会社は158cmが基準です。
日本航空&全日空の場合、超過は23kg超~32kg以下と幅があるので、実際の現場対応としては1~2kgなら目をつぶってくれることが多いです。しかしフィリピン航空は1kg単位で超過請求されるので、事前にしっかり計測しておきましょう。
「現地で買うと割高だから」といって重量超過料金を払う羽目になれば本末転倒です。
機内持ち込み荷物は56×36×23cmまで。7kg、1ケのみです。セブ・パシフィック航空は計量にシビアです。
LCCのセブ・パシフィックは、無料預け荷物の枠はありません。
当日に空港で払うとバカ高くなるので、航空券手配の際に荷物料金も先払いするのが鉄則です。20kgだと厳しいかな?と思われるなら最初から30kgで払っておくべきです。
成田からマニラのケースですが、先払いであれば
20kg分だけ先払いして、当日に重量超過したら超過料金は1kgあたり2,800円もします。だったら最初からプラス800円で30kgにしておいたほうが結果的にかなりお得です。
フィリピン留学されるなら30kgにしておくほうがベターだと考えます。
預ける荷物は1個あたり32kg以下と決まっていますが、例えば20kgまでの料金を払ってある場合、荷物は複数でもOKです。
機内持込みが可能な手荷物のサイズは、各辺が55cmX40cmX25cm以内かつ、三辺の合計が115cm以内です。手荷物1個+身の回り品(ハンドバックやPCバック等)1個で計2個まで。重さは 2個の合計で7kgまでです。
バニラ・エアは機内持ち込みには非常に厳しいです。公式HPに明記されている内容です。
預け荷物ですが、航空券予約の際に「シンプル」「わくわく」「こみこみ」の3プランがあります。「こみこみ」は20kgまで可能なプランです。フィリピン留学ならこれです。
サイズは「三辺の和が203cm以内、かつ一辺の長さが120cm以内」で、超過すると1個3,000円の追加に。重量超過は20kg以降、5kg毎に1,000円。さらにチェックイン時に発覚するとカウンター手続き手数料2,000円も払うことになります。
先の章で触れたとおり、多くの航空会社では「23kg×2個」が無料預け荷物の制限です。
では、スーツケースは「Mサイズを2個」用意すべきでしょうか?
答えはNOです。
スーツケースは今回のフィリピン留学だけでなく、その後も使いますよね?同じサイズを2個持っているよりも、その時々に合わせてサイズを使い分けできたほうがいいに決まっています。
もし私自身がゼロからすべて調達するとしたら、3辺の和が158cmに収まる範囲で、最大のものを1つだけ購入するでしょう。
それで収まりきれない荷物については、家にあるボストンバッグでもスポーツバッグでも、それこそ段ボール箱でもいいわけです。
自宅から空港まで電車を乗り継ぐなら、段ボール箱は「空港宅配便」にせざるを得ないでしょうから送料がかかります。でも出発空港まで車やバスで行けるならば、段ボールだって選択肢です。
スーツケースは標準的なもので4~8kgくらいあります。段ボールにすればそれだけ軽く済むので、より多くの荷物をフィリピン留学に持参できます。空港に着いてからはカートがありますから問題は日本の空港まで、です。
「3週間以上のフィリピン留学ならスーツケースは大型サイズ」とアドバイスしているサイトがありました。このアドバイスは「的外れ」だと考えます。
たとえ1週間や10日のフィリピン留学だとしても「フィリピンの品質が信用できないから」「使い慣れたものがいい」とシャンプーやコンディショナー、化粧品類にお菓子の類まで出来れば持参したい、そういう人もいらっしゃるでしょう?
肝心なポイントは「どれだけ現地調達で我慢できるか」です。留学期間ではありません。
ほとんどの品物はフィリピンでも購入可能です。半年留学するにしても「基本的にすべて現地で購入する」と割り切れるならMサイズのスーツケースで十分でしょう。
現地調達したもので我慢することには、もうひとつメリットがあります。「帰国時には持ち帰らずに処分してしまう」という考え方もあるからです。
例としてお菓子を引き合いに出しましたが、お菓子類を日本から持参するメリットはあります。帰国する際には、スーツケース内のその分のスペースをお土産に使えるからです。
お土産分のスペースをあらかじめ見込んでおくのは、フィリピン留学に限らず海外旅行の基本ですよね。
現地調達を基本とすることには、副次的なメリットもあります。フィリピン留学ならばこそのメリットです。
ショッピングは最も簡易な英会話実践の場ですよね。語学が目的でフィリピン留学しているわけですから、店員にどんどん質問してみたらいかがでしょうか。(実際に買わなくても)
「***は置いていますか?」
「いちばん新しい商品はどれですか?」
「地元の若い女性に人気なのはどれですか?」
「これはどんな人が買っていきますか?」
「この製品に苦情はありませんか?」
などなど、会話のキッカケはいくらでもあるでしょう。
フィリピン人は基本的にフレンドリーですし、多くの店では「こんなに店員の人数が必要なの?」と感じるくらい大勢のスタッフがいて暇そうにしていますから、声掛けに遠慮は無用です。