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「シャドーイングに挑戦してみたいけど、何から始めたらいいのか分かんないよっ!」
英語の勉強の中でもリスニングにかなり効果があると期待されている「シャドーイング」ですが、具体的な勉強方法や効果、注意点などが分からない人も多いのではないでしょうか?
などなど、「これからシャドーイングに挑戦したい!」と考えている人におすすめの記事ですよ♪
シャドーイングとは、「聞こえてくる音声を真似して、少し遅れてそっくりそのまま口に出す」というトレーニングです。
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具体的には、↑これぐらい遅れて声に出していくイメージですね!
音声の少し後についていく様子が「影(shadow)」に似ていることから、シャドーイングと呼ばれています。もともとは通訳のトレーニングとして使われていましたが、最近では英語学習、特にリスニングの勉強方法として人気となってきています。
シャドーイングは主にリスニングの勉強方法の1つとして知られていますが、スピーキングやリーディング力の向上にも効果が期待できます!
シャドーイングの効果は主に以下の3つです。
シャドーイングの目的は「聞こえてくる英語を正確に再現する」ことなので、リスニングでは今まで聞きとれなかった発音やイントネーションが聞き取れるようになり、スピーキングでは自然に綺麗な英語を話せるようになります。
さらにシャドーイングでは、音声のスピードに合わせて英文を読む必要があるので、自分のペースでじっくり英語を訳したり、読み返したりする時間がありません。結果的に日本語を介さずに英文を理解できるようになり、読み返す癖も減るので、リーディングのスピードUPと理解力の向上が期待できます!
シャドーイングのメリットは、なんといってもその手軽さ&継続のしやすさです。
リスニングの勉強方法として1番王道なものといえば、聞いた英文を書き取る「ディクテーション」と呼ばれる勉強方法です。しかし、ディクテーションをするためには紙とペンが必要になり、ある程度のスピードで英語を書きとる必要があります。書きとることや綴りに気をとられてしまうので、初心者にはかなりハードルの高い勉強方法になってしまいますし、時間もかかります。
一方で、シャドーイングは極端に言えば、音声を聴きながら発音をするだけなので、例えば、洗濯物をたたみながら、洗い物をしながらなど、簡単なルーティン作業と並行しながら勉強することができます。
「家事をするついでに10分だけシャドーイングしよう!」といった感じであれば、習慣化もしやすいのではないでしょうか?
英語は毎日継続して勉強するのがとても大切なので、手軽にできるシャドーイングはとてもおすすめだと思います!
シャドーイングはかなり効果が期待できる英語勉強法なんですが、、、、
実際のところ、シャドーイングは決して簡単な勉強方法ではなく、英語初心者がいきなり挑戦するとなるとかなりハードルが高いトレーニング方法なんです(笑)
私自身も英語の中ではリスニングが一番苦手でした。だからこそ、他の練習方法と組み合わせてシャドーイングのトレーニングをしていました。今回はそのトレーニングメニューを紹介したいと思います!
(※以下の練習方法は主に、写真に写っているシャドーイング教材「決定版 英語シャドーイング 超入門」(著/玉井 健)を参考にさせていただいています)
流れとしては、上記7つになります。一つずつ解説していきますね!
まず一番最初にスクリプト(英文)を見ないで、リスニングします。
この時はアクセントやリズム、イントネーションなどをしっかり意識して、特徴を捉えるようにします。
次に同じようにスクリプトは見ないで、音声を聞いてブツブツ呟く程度の小さな声でシャドーイングをします。これを「マンブリング」と呼びます。
いきなり音声を聞きながら、声に出すと自分の声が邪魔になったりして、音声に集中できなくなってしまいます。口の動きを最小限にするマンブリングであれば、音声のスピードにもついていきやすくなります。
この時になって初めて、スクリプトの内容をチェックします。
リスニングでは聞き取れなかった部分や単語、英語の表現などで意味が理解できなかった部分などを、スクリプトを見て確認します。
内容が理解できたら、テキストを見ながら、音声と同時に音読していく「シンクロ・リーディング」をします。
スクリプトを見ながらなので、簡単に見えますが、自分の発音やリズムを音声にできる限り近づける重要なトレーニングになります。スクリプトがありますが、目で見た情報に頼らず、できるだけ音に集中して、自分流の発音になってしまわないように注意しましょう。
これは通訳のトレーニングでは「パラレル・リーディング」と呼ばれる訓練方法で、他にも「オーバーラッピング」とも呼ばれることもありますよ!
次に再度スクリプトを見ないで、聞こえてくる音声に集中し、できるだけ忠実に再現する「プロソディ・シャドーイング」をします。
この「プロソディ・シャドーイング」が一般的に言われるシャドーイングです。本来リスニングは意味が理解できなければいけませんが、意味を理解するためには正確な音声を聞き取れることが重要です。そのため一旦、意味には意識を向けず、音声に集中して、正確に再現するようにしましょう!
ある程度、音をきちんと聞き取り、再現できるようになったら、今度は英文の意味を意識する「コンテンツ・シャドーイング」をします。
コンテンツシャドーイングでは、聞こえてくる音声を正確に再現するだけでなく、音声の意味を理解し、状況を想像しながらシャドーイングしましょう。
すべてのトレーニングが終わったら、最後に何度も何度も音読します。
この音読の目的は、音声なしでも、同じようなイントネーションやリズムで音読できるように自分に覚え込ませることです。
「どんな感じだったっけ?」と忘れてしまった時は、リスニングやシンクロ・リーディング、シャドーイングなどをして、再度チェックします。最終的には、音読した音声を録音して、聞き比べしてもいいと思います!音声を聞かなくても、同じように発音やイントネーション、リズムなどをマスターできれば完璧です。
他にも限りなく早く音読する「スピード・リーディング」をしたり、英文の意味のまとまりや切れ目ごとに「/(スラッシュ)」を入れながら読む「スラッシュ・リーディング」をしたりします。
しっかりと音読すれば、その教材で使用されている単語や表現が自分のものとして定着してくるので、スピーキングの時も自然に出てきて、使えるようになりますよ!気分や状況に合わせて、継続しやすいメニューを考えてくださいね!
シャドーイングをするときのコツや注意点を3つに分けて紹介します。
シャドーイングには、日本語に直さなくても意味を理解できるぐらい簡単なレベルの教材を使用するのがポイントです!
シャドーイングでは難しい英文を理解するのではなく、英語の音声を正確に聞き取り、再現するのが目的です。そのため英語のままでも理解できるぐらい簡単な教材を使用し、音声もスピードが早すぎないものを選びましょう。
シャドーイングの練習をするときは、スクリプトに頼らず音声をしっかり聞き、自己流の発音になってしまわないように注意しましょう。
これは英語をある程度勉強していて、英語を見ただけでなんとなく発音できてしまう人に多く、「一応英語が通じているし、自己流でいいや!」と思って、音声でなくスクリプトに頼ってしまいます(←まさに私がそうです(笑)
しかし、「きちんと音声通りに真似しよう!」と意識しないと、結果的にいつまでたってもリスニングが向上しませんので、注意してくださいね(笑)
どうしてもスクリプトの英文を見ることで自己流の発音になってしまう人は、上記に記載したシャドーイングのトレーニング方法の<3.スクリプトのチェック>や<4.シンクロリーディング>を後回しにして、スクリプトを見ないで行う「マンブリング」や「プロソディ・シャドーイング」を重点的に行い、正確に音声を再現するように練習しましょう!
シャドーイングをするときは、音声よりも少しめの声量でおこなうのがポイントです!
シャドーイングでは音声を正確に真似ることが重要なので、自分の声で音声を邪魔してしまわないように注意しましょう。どうしてもシャドーイング中に自分の声が気になってしまう場合は、ヘッドフォンなどを使用することで音声に集中することができますよ!
この記事でまとめた中で特に大事なポイントを最後にまとめておきます。
英語の勉強方法はたくさんあって、決して「シャドーイングだけしてれば完璧!」というわけではありません。しかし、英語などの語学の勉強は「毎日継続する」ことが上達のためにものすごく大切です。
それを考えると、シャドーイングは手軽に続けやすく、効果も高い理想的な勉強方法だと思います!英語力を全体的に底上げしたい人は、ぜひ「シャドーイング」を実践してみてくださいね!