休職して留学|1・2・3ヶ月で組めるフィリピン留学の期間と、休職できない社会人の行き方

休職して留学を考えながら、ノートとパソコンで調べものをする社会人の女性

社会人の方から「休職して留学したい」とご相談を受けると、最初に決まっているのは行き先ではなく「休める長さ」です。1ヶ月なのか、2ヶ月なのか、3ヶ月なのか。その長さで、組める授業の週数も、現地での手続きも、合う学校も変わります。

この記事では、フィリピン留学を前提に、休職の長さ(1・2・3ヶ月)ごとの組み方と、休職できない・延ばせないときの行き方を、2013年から年間1,000件以上の留学相談を受けてきた中の実例をもとにまとめます。

なお、休職の制度や会社への伝え方は会社ごとに違うため、この記事では扱いません。休める長さが見えたあとの「どう組むか」に絞ります。

この記事の30秒まとめ

  • 休職の長さ=授業の週数ではありません。行き帰りの移動の日と、帰国してから仕事に戻るまでの日を先に引きます
  • 1ヶ月なら授業は3〜4週間。30日以内に収まれば、ビザの延長は要りません
  • 2ヶ月なら8週間ちょうどで組むと無駄がありません。滞在が59日を超えると、ACR I-Card(外国人登録証)の手続きと費用が加わります
  • 3ヶ月ならビザの延長が2回とACR I-Cardが必要です。長い休職ほど、最後まで続けられる授業の量にします
  • 休職できない・延ばせないときは、有給と土日で1〜2週間、何度かに分けて通う、復職前にもう一度短期で行くという組み方があります

休職して留学するなら、先に「日本を離れられる日数」を数える

休職の期間が、そのまま授業の期間になるわけではありません。フィリピンの語学学校の多くは、日曜日に入寮して、最後の週の土曜日に退寮します。4週間なら、日曜日に入って、4週間後の土曜日に出る形です。

ここに、日本を出る日と帰ってくる日、帰国してから仕事に戻るまでの日を重ねると、休職の期間のうち授業に使える週数が決まります。帰国の翌日から出社する日程にするかどうかも、このときに決めておきます。

もう一つ、日数で決まるのがビザです。日本のパスポートなら、フィリピンには30日までビザなしで滞在できます。それを超えると、現地でビザの延長が必要になります。休職の長さと、このビザの区切りが重なるところで、組み方が変わります。

休職の長さ別の組み方(1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月)

休職の長さごとの目安を表にまとめました。くわしくは表の下で1つずつ説明します。

スクロールできます
休職の長さ授業の週数の目安ビザ・現地の手続き向いている使い方
1ヶ月3〜4週間延長なし(30日以内)英語を話すことに慣れ、帰国後も続ける勉強のきっかけをつくる
2ヶ月8週間(56日)延長1回。滞在が59日を超えるとACR I-Cardも必要基礎を固めて、英語を使い続けられる状態にする
3ヶ月12週間延長2回とACR I-CardTOEICやIELTSのスコアを持ち帰る・帰国後すぐ仕事で使う準備をする

休職1ヶ月:授業は3〜4週間。最初の1週間は慣れるので精一杯

1ヶ月の休職なら、授業は3〜4週間です。滞在が30日以内に収まれば、現地でビザの延長をする必要はありません。

相談の中で私たちがお伝えしているのは、「最初の1週間は生活に慣れるので精一杯、2週目で余裕が出て、伸びを実感しやすいのは4週目あたり」ということです。期間を半分の2週間に縮めると、慣れたところで帰ることになります。1ヶ月の休職なら、少なくとも3週間は授業に充ててください。

学校は、短い期間で何を優先するかで選びます。授業の量を詰めて一気に進めたいのか、生活の負担が少ない環境で毎日話す量を確保したいのか。社会人向けの学校を4つのタイプで比べた社会人のフィリピン留学のページから、合うタイプを選ぶと早く決まります。費用は1ヶ月の留学費用のページで、学校ごとの総額まで比べられます。

休職2ヶ月:8週間ちょうどで組むと無駄がない

2ヶ月の休職なら、授業は8週間(56日)が目安です。30日を超えるので、滞在中に1回、ビザの延長をします。手続きは学校がまとめて行うところがほとんどです。

気をつけたいのは、入国から出国までの日数です。滞在が59日を超えると、ACR I-Card(外国人登録証)の手続きが加わり、約1.2万円の費用と、移民局で指紋と顔写真を登録する半日ほどの時間がかかります。判定は授業の週数ではなく、入国から出国までの日数です。前日に入る、卒業してから数日観光して帰る、といった日程で超えやすいので、休職の終わりが決まっている方ほど、航空券を取る前に日数を数えてください。

また、8週間のうち最初の2週間ほどは生活に慣れる時間になり、集中して勉強できるのは6週間ほどです。この6週間を最初から使えるかどうかは、出発前の準備で変わります(この記事の後半「休職が決まったら、出発前にやっておくこと」で書いています)。

2ヶ月・3ヶ月の休職で「途中で学校を変えたい」というご相談もあります。学校を変えると、入学金などの費用がもう一度かかり、新しい学校に慣れる時間も要ります。私たちは、試験対策が目的なら1校で通す、学校を分けるなら合わせて4ヶ月以上を目安にお伝えしています。費用は2ヶ月の留学費用のページで比べられます。

休職3ヶ月:手続きは増える。授業は最後まで続けられる量に

3ヶ月(12週間)になると、ビザの延長は2回、ACR I-Cardの取得も必ず必要になります。手続きは増えますが、2ヶ月目の伸び悩む時期を越えて、変化を実感しやすい3ヶ月目まで過ごせます。「あと1ヶ月いればよかった」という声は、2ヶ月で帰国した方からよく聞きます。

3ヶ月の休職で気をつけたいのは、授業の量です。長く行くほど、予習・復習の時間と、体を休める時間を残した方が、最後まで崩れずに続けられます。

相談の実例:休職して4ヶ月行く方が、授業の量を見直した

休職して、仕事で英語を使えるようになることを目的に、4ヶ月ほど行く予定の方がいました。最初の希望は「1日8〜9コマ、うちマンツーマン4〜5コマ以上」。相談の中で条件を整理し直し、「1日6〜7コマ、マンツーマンは4コマほど」に見直して、学校を選び直しました。

授業を詰め込みすぎてついていけなくなった例は、フィリピン留学で後悔した失敗談にもまとめています。3ヶ月あれば、TOEICやIELTSのスコアを目標にして持ち帰る組み方もできます。費用は3ヶ月の留学費用のページで比べられます。

公務員の方:自己啓発等休業を使って、何度かに分けて行く方も

公務員の方のご相談では、自己啓発等休業を使って留学した方が、これまでに何人もいらっしゃいます。

中には、1回で終わらせず、2〜5回に分けて繰り返し留学した方もいます。1回ごとの期間の組み方は、上の1・2・3ヶ月の考え方と同じです。何度かに分けて通うときの進め方は、社会人のフィリピン留学のページで紹介しています。この休業が使えるか、語学学校での留学が対象になるかは、勤め先の制度によって違います。申し込む前に、勤め先の担当の部署で確かめてください。制度の条件や手続きは、この記事では扱いません。

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休職を延ばせない・休職できないときの行き方

休める期間が短い、休職を延ばせない、そもそも休職の制度が使えない。こうしたご相談もよく受けます。その場合も、行き方はあります。

休職を延ばせないなら、復職前にもう一度短期で行く

相談の実例:休職は延ばせない。だから復職前にもう一度

休職中に留学した方が、現地での生活には満足しながらも、「自分の口から、まだ英語が出てこない」ともどかしさを感じていました。もっと長く学ぶことも考えましたが、休職はこれ以上延ばせません。そこで、復職する前の時期に、もう一度短期で行くことを考えました。

1回で目標まで届かなくても、復職までの残りの時間でもう一度行けば、1回目で分かった弱いところに絞って学べます。1回目から帰ったら、次に何を伸ばすかを先に決めてから、2回目の時期と期間を選んでください。

休職できないなら、有給と土日で1〜2週間

休職の制度が使えない方は、有給休暇に土日や連休を足して行く形になります。社会人の留学でいちばん多いのも、この1〜2週間の形です。短期を何度かに分けて通い、少しずつ積み上げていく方もいます。1〜2週間の組み方と、何度かに分けて通う方の例は、社会人のフィリピン留学のページにまとめています。

仕事を休まず、現地で続けながら学ぶ

休まずに、日本の仕事をオンラインで続けながら学ぶ方もいます。部屋で会議ができるか、平日の授業中に抜けられるかは学校ごとに違うので、ワーケーションができる学校の一覧で確かめてください。

会社に戻らないなら、退職して行く選択も

今の会社に戻る予定がなく、転職を考えているなら、退職して行く選択もあります。退職して行く場合の期間と準備は、30代で仕事を辞めて留学するときの記事でくわしくまとめています。

休職が決まったら、出発前にやっておくこと

学校の申し込みは、渡航の3ヶ月〜半年前が目安

休職の開始日が決まったら、学校の申し込みは早めに進めてください。目安は渡航の3ヶ月〜半年前です。時期によっては部屋が早く埋まります。

休職の許可が出るまで日程を決められない場合は、学校の部屋を期限つきで仮押さえしておく方法があります。実際に、会社の休みの許可を待つ間に部屋を仮押さえしておき、許可が出なかったため取りやめた方もいます。許可が出てから慌てて探すより、空きを確保したまま待つ方が、選べる学校は多く残ります。

最初の1〜2週間を、慣れるだけで終わらせない

2ヶ月の項で書いたとおり、着いてからの最初の1〜2週間は生活に慣れる時間になります。休職できる期間が限られている方ほど、出発前から英語を話す時間をつくっておくと、現地での時間を授業に使いやすくなります。

フィリピン留学Hubで申し込んだ方には、出発前から受けられる「オンライン留学」(月〜金・1コマ45分・1日1〜2コマ、最大42万円分)を無料でご用意しています。休職に入ってから出発までの期間にも使えるので、学べる期間が、出発前のぶん長くなります。くわしくはオンライン留学特典のページをご覧ください。いつ何を準備するかの全体はフィリピン留学の準備ロードマップにまとめています。

休職して留学するときのよくある質問

1ヶ月の休職で、何週間の留学ができますか?

授業は3〜4週間が目安です。多くの学校は日曜日に入寮して、最後の週の土曜日に退寮するので、行き帰りの移動と、帰国してから仕事に戻るまでの日を引いて決めます。滞在が30日以内なら、ビザの延長は要りません。最初の1週間は生活に慣れるので精一杯なので、少なくとも3週間は授業に充ててください。

2ヶ月の休職で、気をつけることはありますか?

入国から出国までの日数です。8週間(56日)なら、ビザの延長は1回で済みます。滞在が59日を超えると、ACR I-Card(外国人登録証)の手続きと約1.2万円の費用が加わります。前日に入る日程や、卒業後に観光してから帰る日程で超えやすいので、航空券を取る前に日数を数えてください。

休職できない社会人は、留学できませんか?

できます。休職の制度が使えない方は、有給休暇に土日や連休を足して1〜2週間で行く形になります。社会人の留学でいちばん多いのもこの形で、短期を何度かに分けて通う方もいます。日本の仕事をオンラインで続けながら、現地で学ぶ方法もあります。

休職の許可が出る前に、学校を決めてもいいですか?

学校の部屋を期限つきで仮押さえしておく方法があります。学校の申し込みは渡航の3ヶ月〜半年前が目安で、時期によっては部屋が早く埋まるため、許可を待つ間も空きを確保しておくと、選べる学校が多く残ります。

休職を延ばせず、英語が足りないまま帰ることになりそうです。

復職する前の時期に、もう一度短期で行く方法があります。1回目で分かった弱いところに絞って学べるので、短い期間でも目的がはっきりします。1回目から帰ったら、次に何を伸ばすかを先に決めてから、時期と期間を選んでください。

まとめ:休職の長さが決まったら、日数から組み立てる

  • 休職の長さから、行き帰りの移動と、帰国してから仕事に戻るまでの日を引いて、授業の週数を決める
  • 1ヶ月は3〜4週間(ビザの延長なし)、2ヶ月は8週間ちょうど(延長1回・59日を超えない)、3ヶ月は12週間(延長2回とACR I-Card)
  • 長い休職ほど、最後まで続けられる授業の量にする。学校を分けるなら合わせて4ヶ月以上が目安
  • 休職できない・延ばせないときは、有給と土日で1〜2週間、何度かに分けて通う、復職前にもう一度短期で行く
  • 申し込みは渡航の3ヶ月〜半年前。許可を待つ間は、部屋を期限つきで仮押さえできる

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この記事を書いた人

フィリピン留学Hub代表。2013年からフィリピン・セブ島留学の支援を続けて13年。自身も2度のフィリピン留学を経験し、TOEIC900・IELTS6.5を取得。

語学学校70校以上を現地で視察し、年間1,000件以上の留学相談に対応。学校の良い点も弱点も、見てきたまま正直に書いています。