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本来の「パケ死」の意味をご存知でしょうか?
フィリピン留学を予定していらっしゃるなら、「パケ死」対策は当然として、いかにインターネットを快適に使うのか、考える必要がありますよね?
日本と同じ感覚で、留学中もスマホやタブレットをいつもどおりに使いたいけれど、
フィリピンのWiFi事情はどうなのか。また実際にフィリピン留学をされた諸先輩方は、
現地でスマホをどうしていたのか。あるいはどうするべきだったのでしょうか。順を追って詳しく解説してみます。
最初に、フィリピン留学する
誰もが必須の「パケ死」防止の手順を押さえておきましょう。
パケット定額サービスが当たり前の日本ですが、海外での利用はサービスの対象外です。そしてとんでもなく高額な利用料が発生してしまいます。リオ五輪のとき、体操の内村選手がうっかりして50万円もの通信料になった、というニュースもありましたね。
国際電話(通話)が高いのは誰もが意識して使いますが、スマホの怖いところは「勝手にデータ通信してしまう」点です。日本の3大キャリアはそれぞれ、海外旅行者向けの定額サービスを用意してはいますが、フィリピン留学となれば話は別です。
*ご参考までに携帯会社の海外サービスの料金です。
数週間から数ケ月に及ぶフィリピン留学に、このような高額サービスを契約していく人はまずいないでしょう。ですから日本を発つときに(うっかり忘れたら、フィリピン到着後すぐに)
データローミングをOFFにします。
まず機種によってメニューの名称などが微妙に違ったりします。私のAQUOSの例です。
「設定」アプリを起動させます。
「留学中はデータローミングをOFFにするために機内モードに設定する」と書いているサイトがありました。でも機内モードではWiFiもOFFになってしまいます。
機種によっては機内モードでもWiFiを使える裏技もあります。
次にフィリピンのインターネット事情と、問題点を解説いたします。
前提として、フィリピン留学先でWiFiの無い学校はまずないでしょう。問題は速度です。
留学生がネットを使う時間帯は、当然ながら集中します。大学生で混みあう2~3月や8~9月、ゴールデンウイークや年末年始など、語学学校の繁忙期に留学する場合は余計です。また寮の部屋の位置などによっても、繋がりにくいとか通信が安定しない状況は多々起こり得ます。
フィリピン留学中にスマホで動画ばかり観て過ごす人はいないと思いますが、スマホを電子辞書代わりにするおつもりなら、勉強が思うようにはかどらない事態は考えられます。
またLINEの送受信でさえできないことも珍しくはありません。誰もが日本の通信環境に慣れてしまっているはずなので、思うようにネットに接続できないときのストレスは、想像以上にしんどいものがあるはずです。特に社会人の方で、仕事上どうしてもスムーズなインターネット環境が必須の場合、別の通信手段を用意すべきです。
フィリピン留学中の主な外出先となる、レストランや大型ショッピングモールにもフリーWiFiは普及しています。普及度でみれば日本以上です。また現地でプリペイドsimカードを購入した場合と比較して、商業施設のWiFiのほうが動画視聴する際などスムーズだったりもします。
しかし多くの人が利用する無料WiFiは、セキュリティ面でどうしても不安が残ります。どんな悪意を持った人間が、無料WiFiスポットで待ち構えているかわかりません。パスワードを盗まれたり、クレジットカード情報を抜き取られたりする可能性もあります。
このようなフィリピン留学中のインターネット環境を踏まえたうえで、通信手段をどうするべきか、考えられる選択肢をいくつか挙げてみます。
それぞれにメリット・デメリットがあります。もう少し詳しく個別に考えてみましょう。
フィリピンでは、語学学校や空港・カフェなどで簡単にフリーWi-Fiに接続できるため便利です。Wi-Fiに接続できると日本にいた時と同じようにLINEやSNSなどのアプリが使えるようになります。
通信費が掛からず、契約などの手続も一切必要ありません。
一般的に、海外でも日本でフリーWi-Fiを利用する場合は、個人情報の漏洩や不正アクセスなどのリスクがあると思ってください。Wi-Fi接続時に、ネットワークが暗号化されていないと悪意のある第三者が通信内容を傍受して、パスワードやクレジットカード情報が盗まれる可能性もあります。
語学学校のWi-Fiは、誰もが使えるパブリックWi-Fiよりも、使える人が限定されているため安全性が比較的高いはずですが、リスクが全くないわけではありません。
語学学校のWi-Fiにパスワードが掛かっていない場合は、誰でもアクセスできてしまうため、パブリックWi-Fi同様にリスクがあります。一方で、パスワード設定があったとしても、同じネットワーク内に悪意のある人がいれば、不正に通信を傍受される恐れは残ります。
悪意のある第三者が通信内容を傍受し、パスワードやクレジットカード情報が盗まれるリスクを回避するには、VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用が有効です。
VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に仮想的なトンネルを作り、安全な通信を実現する技術です。「仮想専用回線を構築するトンネリング」「データを保護するカプセル化」「通信の暗号化」という3つの技術で安全を確保します。
また、VPNは通信がVPNサーバーを経由するため、自分のデバイスに割り振られたIPアドレスを接続先に知られません。たとえば、海外から日本のVPNサーバーを経由すると、国内から接続しているように見せかけられるため地域制限を回避できます。
そのため、通信セキュリティの強化以外に、プライバシー保護や海外アクセス規制の回避にも役立ちます。
このVPNを使用することで、通信が暗号化されて安全性が確保されます。特に、不正アクセスされると支障が大きな銀行アプリやハッキングされては困るアカウントにログインする時は、VPNの活用が必須です。
VPNについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。無料のものもありますが、VPNは一定期間だけ契約も可能なNordVPNなどがあるので、短期留学ではぜひ活用してください。
実際に現地に行ってみたら、想定していたよりもWi-Fiのスピードが遅いということも良くあります。そうした場合に備えて、日本で先にポケットWi-Fiを準備していくということも考えられます。これは後ほど詳しく解説いたします。
料金が決まっている安心感、セキュリティを心配せずに使える安心感はあります。学校の寮で、通信が混みあう時間帯でも気にせずに済みます。またスマホだけではなくタブレットやパソコンなど複数の電子機器も持参されるなら、利用価値は格段に上がります。
充電が必要なことも挙げられますが、何といっても問題はコストです。レンタルWiFi業者は頻繁にキャンペーンをしていますが、ざっくり1日1,000円以内に収まる程度ですから、留学期間が2週間程度なら、検討してもいいのではないでしょうか。
留意する点としては、キャンペーン割引の料金であっても、プラスして保険料がかかったりすること。また1日の通信データ量はそれほど多くはないので、日本の感覚でガンガン使えるとは考えないほうがいいでしょう。
レンタルではなく、フィリピンでポケットWiFiを購入するという考え方もあります。通信スピードが比較的速いLTEのポケットWiFiでも1万円前後で購入可能です。2週間以上のフィリピン留学予定であれば、期間が長いほどレンタルよりコスパは向上します。
レンタルWiFiと同様のメリットを享受できます。
フィリピンのキャリアを使うことになりますから、プリペイドsimカードを購入したうえで各キャリア所定の方法でインターネット通信設定をしなければなりません。
(フィリピンのキャリアとインターネット設定の手順は後ほど解説いたします)
フィリピンで購入するなら、大型ショッピングモールに行きましょう。携帯やパソコン関連のショップが集中しているエリアが大型モールなら必ずあります。さらに、プリペイドsimカードも同時に購入できますので、面倒な設定を店員にやってもらえるでしょう。(追加のチャージが必要になったときも同様です)
日本でもsimフリーのポケットWiFiは購入できますが、現地キャリアのインターネット通信設定はいずれにせよ自分でしなければなりません。プリペイドsimカードを購入するときに、そこの店員に設定まで依頼するとしても、英語であれこれ説明する必要に迫られるとしたらどうでしょう?
また、たかだか数百円のプリペイドsimカードを購入しただけで、あれこれ頼んでも拒否されるかもしれません。LTEのポケットWiFiは1万円前後しますから、設定までお願いすることも比較的容易でしょう。
なお3GのポケットWiFiでしたらさらに安価で購入可能ですが、通信速度が落ちるので動画視聴などではストレスを感じてしまう人が多くなります。
後述する「日本からsimフリーのスマホを持って行く場合」は、フィリピンのsimに入れ替えることになります。そうすると日本からの着信や携帯アドレスでのメールのやり取りができなくなってしまいます。
仕事上の都合などで、国際電話や携帯メールも受けたい場合は、日本のスマホとフィリピンの携帯と2台持つことも選択肢です。
フィリピンでは日本でなかなか見ないスマホメーカーの機種も入手可能ですし、安価な中古品も売っています。スマホの安いものなら、新品でも2~3,000円程度から揃っています。ガラケーなら1,000円前後でもあります。また日本と違って、すべてsimフリーです。ただし日本語表示は期待できませんので、英語表示で使います。
なお物価の安いフィリピンだからスマホもみな安いだろう、と思われるかもしれませんが、iPhoneなど高性能な最新機種は日本より高い価格になるケースもあります。
またスマホメーカーによってはデュアルsim仕様の製品もあります。simカードを2枚同時に入れて使えるので、日本からの着信にも対応しつつ現地のsimが使えます。
日本のような「通信料後払い」ではなく、フィリピンでは先払いです。そのため口座振替だ、個人情報云々だなどの面倒な書類手続きは不要です。ポケットWiFiも同様です。
フィリピン留学後にも、日本で格安スマホを持ちたいとか、頻繁に海外に行くおつもりならば購入してしまう手もあります。
フィリピン留学をされた諸先輩のブログなどを読みますと、このようなメリットを挙げていました。
週末の旅行時にお店を調べたり、観光情報が入手できる
こうして列挙してみるとおわかりになるでしょう。どれも勉強以外の理由ですよね。極論すれば「たくさん遊びたい人」は2台持ったほうが便利、ということです。学校(寮)のWiFi環境を解決するためではないようです。
ちなみに海外では「携帯メールアドレス」はレアで、テキスト(SMS)で連絡を取り合うのが一般的です。フィリピンでは1送信わずか0.5ペソです。世界でもっともテキストを利用しているのはフィリピン、というデータもあります。例えば家族同士が、自宅の1Fと2Fにいるのに、声を出さずにテキストを使ったりします。ですから「ローカルとやり取りしたい」なら有用です。
とにかく通信コストを安く抑えるにはこれです。WiFi環境を気にする必要もありません。
先に触れましたが、simカードを入れ替えて使うということは、日本のsimを使わないわけですから、日本で誰かがあなたの携帯に電話してきても、携帯メールを送っても受けられません。電話番号は携帯本体ではなくsimについているものですから。
フィリピンでプリペイドsimカードの購入を勧めているサイトでは、この点に触れていない記事ばかりでしたので海外ビギナーの方は要注意です。フィリピン留学の間ずっと、電話の着信も携帯アドレスへのメールも無視できる人なら、という条件つきの話になります。
フィリピンだけでなく、国際線が発着する空港で現地のsimカードが購入できるのは、今や常識化しています。マニラやセブの空港に到着したら、バゲージクレームを過ぎたあとに現地キャリアの特設ブースが目につきます。
後述しますが、フィリピンでプリペイドsimカードを初めて使う人にとって、料金のロード(チャージ)が最大の難関です。空港で購入すると、その面倒なロードの手続きもお店のスタッフがしてくれます。
フィリピンでポケットWiFiを購入するなら大型モールに出向きますが、日本からsimフリーを持参するならば、到着空港で購入してしまえばすぐその場で使えます。
さらに空港で購入できる特設店舗では、あらかじめ旅行者向けの料金プランをチョイスしています。フィリピンのキャリアは(日本もそうですが)プランがいろいろあり過ぎて、初めての人はどれがいいのか迷ってしまうはずですから。
フィリピン留学の場合はまず最長の「30日プラン」あたりを購入しましょう。期限がきたら再チャージします。(方法は後述します)
注意点として、ポケットWiFiならデータ通信専用でよいのですが、電話もしたいしネットもしたい場合は購入するsimカードの種類が異なります。「電話もしたい!」とスタッフに必ず伝えてください。
フィリピンの2大キャリア「SMART」と「Globe」、どちらがおすすめか、という点では意見がほぼ真っ二つに分かれます。つまり、どちらも遜色ないともいえますが、敢えて申すならSMARTにしておくのが無難です。
各国の通信における周波数のデータがWikipediaにあります。
・SMARTのLTE: 2100 MHz LTE (バンド1)
・Globe のLTE: 1800 MHz FDD-LTE(バンド3)
最近のLTE対応スマホはバンド1でも3でも対応しているはずですが、少し前のスマホのなかにはバンド3では対応できないものもあります。日本でsimロックを解除できる条件として、使用期間が最低半年以上必要だったり対象端末が限定されていることから、万一を考えるとSMARTにしておくべきでしょう。
Globeのほうが電波の強い場所もあれば、SMARTが強い場所もあるので、一部の人の感想だけでキャリアを決めてしまうのはナンセンスだと考えます。まずSMARTを試して、ダメならGlobe、という意見もあります。
プリペイドsimカードと書いてきましたが、simカード自体の値段は40ペソ程度で、ときどき無料で配布したりしています。そこに「*日間有効」となる前払い(プリペイド)のロードカードがセット販売されているわけです。iTuneカードみたいなものと考えてください。
日本人には馴染みのないロードですが、このような流れになります。有効期限が過ぎたり残高がゼロになって再度ロードするときも2)以下、同じ手順です。
1)購入したsimカードを、スマホのサイズに合わせて挿入します
(standard, micro, nanoの3サイズに対応しています)
2)ロードカードの、銀色の部分をコイン等で削ると数字(PINコード)があります。
3)各キャリアの専用電話番号に電話をかけます。
SMARTの場合は「1510+PINコード」をプッシュして発信します。
正しく入力すると「you successfully loaded」云々という機械音声が聞こえます。
Globeは「223」に発信し、機械音声が聞こえたらまず「10桁のカード番号と#」、
また音声が聞こえたら「6桁のPINと#」を入力します。
4)ロード完了のSMSが送られてきます。
ロードカードにはこの手順説明も書いてありますので安心してください。
ロードが済んだら、もう1ステップ必要です。通信プラン選択です。
例えばSMARTで「SURFMAXPLUS995」という30日間・995ペソのプランならば、SMS(ショートメール)で宛先を「9999」、本文にプラン名の「SURFMAXPLUS995」と入力して送信します。無事手続きができるとSMSでその旨返信されてきます。
Globeなら宛先は「8888」、本文にプラン名です。
iPhoneの人は「メッセージ」アプリから行います。
読んだだけではちょっとイメージしにくいでしょうから、最初は購入したお店のスタッフに頼んで、やり方を見せてもらいながら説明を聞くことをお勧めいたします。