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「多読って具体的にどうやるの?」
「多読って本当に効果あるの?」
英語を含め語学学習には様々な勉強方法がありますが、その中でも多読(Extensive Reading)は気軽にはじめられて、効果が期待できるので、人気の勉強方法の1つです。
しかし、具体的にどのように多読を進めていったらいいのか、そして本当に効果があるのか不安に思っている人も多いのではないでしょうか?
など、これから「多読をやってみたい!」と思っている人にオススメの記事です。
英語の文章の読み方としては、「多読」と「精読」の2種類があり、目的やメリットは異なります。
まずは、多読と精読のそれぞれのメリットについて説明したいと思います。
そもそも多読は「たくさんの文章を読むこと」、つまり「量」を意識した勉強方法なんです。
細かい意味や文法を気にせず、おおまかなイメージをつかむだけで良いため、無理せず気楽に読み進められるメリットがあります。また、自分にとって簡単すぎる本を読み続けても、効果が期待できるので、毎日精読するのと比べると続けやすいと思います。「言葉の分からない小さい子供が絵本を読むように、まずは小さなステップで慣れろ!」っていうイメージですね。
一方で、一つ一つの単語や英語表現の意味や文法構造をしっかりとらえる作業をしないため、同じ量の文章を読んだときの吸収率は精読に比べると低いというデメリットもあります。多読でしっかりと効果を実感するためには、たくさんの文章を読む必要があります。
一方で精読は、「細かく文章を読み解く」ことが目的で、「質」を意識した文章の読み方です。
それぞれの文法や文章構造、単語の意味や品詞までしっかり調べて、理解して、読み進めるので、一回文章を読んだときに吸収できる情報が多いのは大きなメリットです。また、分からない部分をきっちりつぶしていくことができるので成長を実感しやすいと思います。
しかし、文法や文章構造、単語などを調べないと分からない文章を読んでいるので、時間がかかり、英文を読み慣れていない人だと挫折しやすくなってしまいます。また、英語初心者の場合、調べた時の情報量が膨大になるので、処理しきれず、ただしんどかった、、、という気持ちだけが残ってしまうこともあります!
多読の世界に足を踏み入れるにあたり、まず知っておきたいのが「多読三原則」についてです!
多読三原則とは、酒井邦秀さんが2002年6月に出版した「快読100万語ペーパバックへの道」という本に書かれている
という多読をする際にポイントとなる3つの原則のことです。
多読について調べると、多少書き方やニュアンスが異なるものの、ほとんどの記事に書かれているぐらい、多読の世界では有名な三原則なんです。しかし、三原則のみを見て、捉え方を間違えてしまうと、効果を実感できない人もいるようです。(より伝わりやすいように、表現やニュアンスが変わっているみたい、、、)
ただし、これらの三原則を踏まえても、多読で一番重要なことは、
「自分にとって最適な本や教材を選ぶこと」
なんだと個人的には思ってます。というのも、どの原則においても結局は「原則が成り立つような本を選ぶ」ということが重要というところに繋がってくると思うんですね。
詳しいことは、それぞれの原則に沿って順番に説明しますね!
「辞書を引かない」という原則で重要なことは、「辞書を引かないで理解できるレベルの本を選びなさい」ということです。
決して、難しくても辞書を引かずに分からないまま読み進めるという意味ではありません。
また、できるだけ文法や文章構造を分析したり、日本語に訳したりせず、日本語を介さずに英語のまま読み進めることが重要です。調べたり、考えたりして、読書のリズムを崩してしまうのではなく、内容を楽しみ、英文を読むこと自体に慣れ親しむことに注意を向けます。
「分からないところは飛ばす」に関しては、あくまで「7~8割程度は理解できるレベルの本を読んでいる」という前提になります。
そもそも、ストーリーの最初から最後までチンプンカンプンだからと読み飛ばして理解していないなら、読んでいる意味はありませんよね?むしろ、全く理解できていないのに、英語力が上がるなら困らないですよね(笑)
ここで重要なのは「7~8割程度理解できるレベルの本を選び、分からない部分は周りの文章から意味を推測したり、ニュアンスで捉える力をつけましょう!」ということです。
実際、日本語で誰かと会話している時に、聞いたことがない単語が出てきたとしても他の文脈からなんとなく意味が分かってくると思うんです。そして、何度も聞いているうちに「こういう意味なんだ!」と確信できるようになります。そのためには、「自分には簡単すぎるかも!」と思うようなレベルの本を選ぶことが大切なんです。
最後の「合わないと思ったら投げる」に関しては、そのままの意味で、上の原則にあるような「辞書なしで」&「分からなくても気にしない」という方法で、楽しく読み進められない場合は、すぐに違う本に乗り換えるということです。
つまらなければ後回しにし、今自分が楽しいと思える、そして辞書なしで推測だけで読み進められる本を選ぶという意味でもあります。
具体的に私がおすすめする多読テキストやアプリについては別記事で紹介しているのでそちらも読んでみてください!
私自身も半年ぐらい、大学の通学時に半分寝そうになりながら、それなりに頑張って多読をしていた時期があります。
結果的には、TOEICのReadingの点数が80点ほどUPしただけでなく、、、
といった効果を実感できました。
他にもいくつか多読をしている人のレビューをまとめてみました。
まだそんなに多読にはまっているとは言えないのですが、確実に少しずつですが増えていると思います。そして、あれほど見るのもイヤだった英語がイヤでなくなっているのがいちばん不思議な変化です。/講座生 KiRi
英語を読むことに慣れた。単純なことですが、これが一番大きな違いです。
とにかく、英語を読むことに抵抗がなくなりました。
多読を始めてあまり期間が経っていない頃は、理解度もそれほど伸びていませんでした。一方で、不思議なことに、あまり理解できない記事や小説であっても、読み続けることができるようになっていることに気づきました。小さい子どもが、細部までわからなくても本を読み続けられるのと似た仕組みなのでしょう。
多読を始めて間もない頃、やさしい子ども向けの本に知らない表現がたくさんあることに驚きました。中でも、機嫌が悪そうな場面でよく出てくる cross、upset、fed up などは、出てくる場面や絵と結びついて、意味というよりその感情の度合いがわかるようになりました。こんなふうに多読で増えていった言葉は、とても都合のいいことに忘れるということもないようです。/はねにゃんこ
「その昔、wish と hope をどういう風に使い分けるのかいつも悩んでいた」と書いてあるのをみたとき、自分の中で wish と hope は混ざらないものとして感じていることに気づきました。多読をしている中で、語彙が増えている実感はないけど、こうやってふとしたときに「なんでこんなこと知っているんだろう」と思うことが起こるようになりました。/じゅんじゅん
好きだなと思う本をどんどん読み進めて、冊数が重なってくると必ず何度も出てくる単語に出会います。そうすると自然に増えてくると思います。単語の意味を暗記するというよりも「この単語は○○という感じ」というふわっとしたニュアンスで覚えて、増えてくる感じです。/講座生 mog
分からなくて飛ばしてもお話は楽しめるから気にしないでいると、他の本で出会って分かることがよくあります。分かりそうで分からないな~とか、何となく気になってその単語を覚えてたりすると、他の本や媒体などでその単語に出会い、その瞬間、霧が晴れるように分かったり、やっぱりそうなんだと納得したり、そんなことが増えているような気がします。/ナナ
多読は基本的に全く英語を勉強したことがない人を除き、初級者~上級者全ての人に効果が期待できると思います。
→多読に挑戦はできるものの、読める本は絵本などに限られるので、あまりオススメできません。
→多読を続けることで、英文を読むことへの抵抗が減るので、かなりおススメです!
→英語の意味だけでなく、細かいニュアンスや使い分けを身に着けることができ、効果が期待できますよ!
多読をする時は、多読三原則である
を意識し、楽しく読み続けられる本を選びましょう!
毎日継続して、たくさん読んでいるうちに、
など、様々な効果を実感することができますよ。
最初はしんどいこともあるかもしれませんが、できるだけ楽しく続けられるような本選びを意識して、楽しく多読ができるようにしていきましょう!