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ワーホリ先で仕事を探すときに渡す英文の履歴書(レジュメ)は、日本の履歴書を英語に訳したものではありません。応募する仕事に合わせて、これまでの経験を「その仕事で役に立つ力」に言い換えて書くものです。この記事で紹介する見本の2人は、写真や生年月日を入れず、名前と連絡先のあとに「どんな人で、何を求めているか」の短い文を置き、学歴・職歴を続けています。
見本は、フィリピン・バギオの語学学校A&J ECOでワーホリ準備コースを受け、いまオーストラリアで働いているご夫婦(おふたりとも元看護師)の、実際の英文履歴書とカバーレターです。あわせて、書き写して使えるひな形、面接に向けてしておくこと、フィリピンの語学学校で講師と一緒に準備できることをまとめました。
この記事の30秒まとめ
この記事の確認記録
執筆:田中慎一(代表・現地視察70校以上)/確認:フィリピン留学Hub編集部
最終確認:2026年10月23日
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ワーホリ先のカフェやレストランで仕事を探すときは、英文の履歴書を渡して応募します。ワーホリでは「レジュメ(resume)」と呼ぶことが多く、日本の市販の履歴書のような決まった用紙はありません。
このあと紹介する2人の見本を見ると、日本の履歴書との違いがよく分かります。
| 項目 | 日本の履歴書 | 見本の英文履歴書 |
|---|---|---|
| 用紙 | 市販の決まった様式 | 自分で作る。形は自由 |
| 枚数 | 様式で決まる | 見本①は2ページ(2ページ目は最後の職歴だけ)、見本②は1ページ |
| 写真・生年月日 | 書く | 2人とも入れていない |
| 書き出し | 学歴から | 「どんな人で、何を求めているか」の短い文から(RESUME OBJECTIVE/ABOUT ME) |
| 職歴 | 会社名と入社・退社の年月 | 仕事ごとに「何をしたか」を書く |
| 一緒に出すもの | 職務経歴書など | カバーレター(応募の手紙) |
いちばん大きな違いは、応募する仕事ごとに中身を書き替えることです。カフェに応募するなら、カフェの仕事に役立つ経験と力が先に目に入るように組み立てます。
ここからは、A&J ECOでワーホリ準備コースを受けたご夫婦の英文履歴書です。おふたりとも元看護師で、A&J ECOではバリスタ育成のクラスも追加で受けました。いまはオーストラリアでワーホリ中で、仕事も見つかっています。
経歴はよく似ていますが、書き方を変えてあるので、見比べると参考になります。ご本人の了承を得て、お名前・連絡先・学歴・勤め先・期間は伏せています。

見本①は、上から「目的の一文」「学歴」「職歴」と並べた、いちばん基本の形です。書き出しの RESUME OBJECTIVE は次のとおりです(年数は伏せています)。
Hardworking and flexible professional with [◯] years experience in hospitality and [◯] years in medical care. Proven ability in food preparation, customer service and general maintenance. Seeking an opportunity to contribute my skills and experiences while broadening my cross cultural communication.
(意味)飲食・接客の経験と医療の経験がある、よく働き、柔軟に動ける人です。調理の下ごしらえ・接客・清掃などの実績があります。自分の力と経験を生かしながら、異なる文化の人とのやり取りを広げられる仕事を探しています。
職歴は、食堂のスタッフ、飲食店のサービスクルー、病院・皮膚科クリニック・介護施設の看護師の5つで、仕事ごとに「・」で業務を並べています。「Serving meals(料理を運ぶ)」「Administering medications(薬を投与する)」のように、何をしたかが動詞で始まるので、読む人がすぐに仕事の中身をつかめます。
なお、見本は原文のまま載せているため、つづりの間違いが残っています。とくに complains(正しくは complaints=苦情。2か所)と virals(正しくは vitals=血圧・脈などのバイタル)は、1文字違うだけで別の言葉になってしまう間違いで、書いた本人が読み返しても気づきにくいものです。出す前に、英語の分かる人に一度読んでもらうと安心です。

見本②は、名前のすぐ下に「Barista / All-Rounder(バリスタ/何でもこなせるスタッフ)」と、応募する仕事を見出しとして書いています。お店の人が一目で「この人はカフェで働きたいんだ」と分かる形です。
A dedicated, energetic, and highly motivated professional with extensive hospitality experience, now looking to launch a career as a barista in Australia. Recently completed an intensive professional barista and restaurant training course, mastering espresso extraction, milk texturing, and latte art. Combines strong customer service skills with the ability to thrive under pressure and multi-task in fast-paced environments.
(意味)飲食・接客の経験が豊富で、意欲的に働く人です。オーストラリアでバリスタとして働き始めたいと考えています。最近、バリスタとレストランの集中研修を修了し、エスプレッソの抽出・ミルクの泡立て・ラテアートを身につけました。しっかりした接客の力に加えて、忙しい中でも複数のことを同時にこなせます。
見本②を書いた方は、A&J ECOでワーホリ準備コース(お店での実習つき)とバリスタ育成のクラスを受けています。書き出しでは、研修で身につけたことを「エスプレッソの抽出・ミルクの泡立て・ラテアート」と、できるようになった作業を具体的に書いているので、カフェの人が読んで何ができるのかが分かります。
職歴は、飲食店・宴会場・スキー場のレストラン・コンビニ・季節の仕事・看護師を、職種名と1〜2行の説明でまとめています(季節の仕事の職種は伏せています)。看護師の経験は「プレッシャーのかかる場面でのやり取り・同時に複数のことをこなす・問題を解く力」「安全の基準を守り、いろいろな職種の人と協力した」と言い換えています。
最後の SKILLS(できること)の欄には、次のように並べています。
| 見本②の SKILLS | 意味 |
|---|---|
| Espresso Machine Operation | エスプレッソマシンの操作 |
| Latte Art & Milk Texturing | ラテアートとミルクの泡立て |
| Customer Service | 接客 |
| Multitasking & Efficiency | 複数の作業を手早くこなす |
| Teamwork under Pressure | 忙しい中でのチームワーク |
| Cash Handling & POS | 現金の扱いとレジの操作 |
| Fluent Japanese & Conversational English | 日本語は母語、英語は日常会話 |
英語力は「Conversational English(日常会話)」と書いています。書いたことは面接で聞かれることがあるので、背伸びをせず、話せる範囲で書いておくと困りません。
| 見本① | 見本② | |
|---|---|---|
| 書き出し | 目的の一文(RESUME OBJECTIVE) | 応募する職種の見出し+自己紹介(ABOUT ME) |
| 職歴 | 仕事ごとに業務を箇条書き | 職種名と1〜2行の説明 |
| 強みの見せ方 | 職歴の中の業務で見せる | SKILLS の欄にまとめる |
| 向いている人 | 飲食・接客の経験が多く、業務を並べるだけで伝わる人 | 応募する仕事がはっきり決まっていて、研修で身につけたことを前に出したい人 |
2枚から分かるコツは、次の3つです。
見本②の項目の順番(名前と応募する仕事・ABOUT ME・EDUCATION・WORK EXPERIENCE・SKILLS)をそのまま使ったひな形です。[ ]の中を自分のことに置き換えます。例の英文は、見本からそのまま取りました。
[NAME]
[応募する仕事 例:Barista / All-Rounder]
Phone: [電話番号] Email: [メールアドレス]
ABOUT ME
[3文ほどで:どんな人で、どこで何の仕事をしたいか/研修で身につけたこと/仕事で生かせる強み]
例:Recently completed an intensive professional barista and restaurant training course, mastering espresso extraction, milk texturing, and latte art.
EDUCATION
[学位・資格] | [入学した年月 – 卒業した年月]
[学校名]
Professional Qualification: [資格・免許の名前]
WORK EXPERIENCE
[職種], [勤め先の名前] | [働き始めた年月 – やめた年月]
[何をしたかを動詞で始めて1〜2行]
例:Provided friendly table service, took orders, and maintained a clean dining environment.
SKILLS
[できること(見本②は7つ)]
例:Customer Service/Cash Handling & POS/Teamwork under Pressure/Fluent Japanese & Conversational English
見本②は、名前の下の仕事・ABOUT ME・SKILLS の3か所を、カフェの仕事に合わせてそろえています。別の仕事に応募するときは、この3か所をその仕事に合わせて書き替えます。
カバーレターは、履歴書と一緒に出す1枚の手紙です。「なぜこのお店で働きたいか」「自分は何ができるか」を、履歴書よりも自分の言葉で伝えます。同じ2人が、カフェのバリスタの仕事に応募したときのものです。

見本①は3つの段落でできています。

見本②は、お店の人が知りたいことを順に書いています。バリスタと接客の研修を修了したこと、日本の忙しい飲食店での経験、看護師の仕事で身につけた力、そして「ワーホリのビザで働けて、すぐに始められる」ことです。最後は「話をしに伺うか、トライアル(試しに働くこと)で力を見てほしい」と締めています。
2通から、そのまま使いやすい言い回しを抜き出しました。
| カバーレターの言い回し | 意味 |
|---|---|
| I am writing to apply for the barista position at your café. | そちらのカフェのバリスタの仕事に応募したく、お手紙を書いています。 |
| I admire the warm and welcoming atmosphere of your café. | そちらのカフェの温かく迎えてくれる雰囲気にひかれています。 |
| I offer flexible availability, including weekends, to support your busiest shifts. | 週末も含めて柔軟に働けるので、いちばん忙しい時間帯を支えられます。 |
| I am currently on a Working Holiday visa with full work rights and am ready to start as soon as possible. | いまワーキングホリデーのビザで働ける状態にあり、すぐに働き始められます。 |
| I would love the opportunity to drop by for a chat or a trial. | お店に伺ってお話しするか、トライアルの機会をいただけたらうれしいです。 |
| Thank you for considering my application. | 応募をご検討いただき、ありがとうございます。 |
見本②のように、働ける曜日と、いつから働けるかを書いておくと、お店の人が「シフトに入れられるか」をすぐに判断できます。
面接では、履歴書とカバーレターに書いたことが話のたねになります。たとえば見本②なら、「バリスタの研修で何を学んだか」「看護師の経験はカフェでどう生きるか」「週末も働けるか」と聞かれても答えられるようにしておきます。書いたことを、自分の英語で説明できるようにしておきましょう。カバーレターの言い回しの表にある英文は、面接で答えるときにも使えます。
ただ、面接の受け答えは、相手がいないと練習しにくいものです。フィリピンの語学学校には、この練習を講師と一緒に繰り返せる学校があります。学校ごとの中身は、このあとの表にまとめました。
見本の2人は、どちらもカフェのバリスタの仕事に応募しています。2人はA&J ECOで、ワーホリ準備コースに加えてバリスタ育成のクラスも受けました。見本②の「エスプレッソの抽出・ミルクの泡立て・ラテアート」のように、研修で身につけたことは応募書類に書けます。
A&J ECOのバリスタ育成クラス(ECO BREW)は、本格的なエスプレッソマシンを使って、エスプレッソの抽出・ミルクの泡立て・ラテアートから、マシンの調整や清掃までを英語で学ぶ有料のオプションです。講義と実習が半分ずつで、10コマか20コマから選べ、2〜6名の少人数で行います。年齢やレベルの条件はありません。
A&J ECOのワーホリ準備コースでは、お店での実習でドリンクは作りません。海外のカフェで働きたい方は、ワーホリ準備コースとECO BREWを組み合わせると、接客とコーヒー作りの両方を経験できます。実習が始まると金曜は授業のあとすぐお店へ向かうため、ECO BREWは実習が始まる前に受け終えておくのが学校のおすすめです。
同じバギオのBECI EOPのワーホリ準備コースは、バリスタ・パスタ・ピザ・ベーカリーの4つを2週間ずつ回り、最後の2週間は実際のカフェで実習をします。
フィリピンの語学学校には、ワーホリ準備のコースや、ふだんのコースの一部を使って、英文履歴書づくりと面接の練習を講師と一緒にできる学校があります。次の表の学校のうち、授業の内容にカバーレターまで挙げているのは A&J ECO と CELLA Premium です。学校によっては、実際のお店で働く実習まで付いています。
| 学校(地域) | 履歴書・面接の準備 | お店などでの実習 | コースの授業内容と料金 |
|---|---|---|---|
| A&J ECO(バギオ) | ワーホリ準備コースのマンツーマンで、履歴書・カバーレターの作成と面接の練習。最後の週に模擬面接を含む評価テスト | バギオ中心地のレストランバーで接客(コースの長さによって10〜40時間) | ワーホリ準備コース |
| CELLA Premium(セブ) | ワーキングホリデーコースのマンツーマンで、面接・履歴書・カバーレター・求人の読み方。面接と履歴書に集中するコースでは、マンツーマン5コマで模擬面接と書類の添削を繰り返す | レベルに応じて、市内のレストラン・カフェ・ホテル・美容サロンで | ワーキングホリデーコース |
| CIA(セブ・マクタン) | ワーキングホリデー準備コースのマンツーマン4コマで、面接の練習と履歴書の書き方。グループ4コマでオーストラリア英語のアクセントと文化 | — | ワーキングホリデー準備コース |
| Global Standard(クラーク) | ワーキングホリデー準備コースのグループで、履歴書の作成・面接の練習・職場の英語とマナー。アルバイトへの応募・部屋の契約などの場面のロールプレイも | 校内のカフェ・レストラン・ハウスキーピング・事務。修了証と実習記録が出る | ワーキングホリデー準備コース |
| 3D Academy(セブ) | 世界一周・ワーホリ英語コースで、病院・空港・ホテル・レストランなど、海外で暮らすとよく出会う場面の会話を練習する。履歴書や面接の英語も添削してもらえる | — | 世界一周・ワーホリ英語コース |
| I.BREEZE メイン校・プライム校(セブ) | Power ESLを8週間以上受けると、最後の2週間のマンツーマン5コマを、追加料金なしで履歴書・面接・場面別の会話の授業に変えられる(プライム校は申し込み時か現地で申請) | — | Power ESL(メイン校)・Power ESL(プライム校) |
| BECI EOP(バギオ) | 希望すれば、通常の授業を履歴書・面接の対策に変えられる | バリスタ・パスタ・ピザ・ベーカリーを2週間ずつ。最後の2週間は実際のカフェで | ワーホリ準備コース |
Global Standardのように修了証と実習記録が出る学校なら、それもワーホリ先の履歴書に書けます。
どの学校を選ぶか、何ヶ月行くか、費用はいくらかは、ワーホリ準備のフィリピン留学のページにまとめています。
A&J ECOは、バギオの中心街から車で約20分の松林の中にある、キャンパス型の学校です。学校の様子は、取材の動画で見られます。
ワーホリ準備コースは、英語の授業とお店での実習を組み合わせたコースで、4週間・8週間・12週間から選びます(実習の日程の関係で、この3つ以外の週数では組めません)。
訳すだけでは足りません。英文の履歴書は、応募する仕事に合わせて、役に立つ経験と力が先に目に入るように組み立てます。この記事の見本②は、看護師の経験を「同時に複数のことをこなす」「忙しい時間でも落ち着いて動く」力として書き、カフェの仕事につなげています。
あります。この記事の「書き写して使えるひな形」が、見本②の項目の順番(名前と応募する仕事・ABOUT ME・EDUCATION・WORK EXPERIENCE・SKILLS)をそのまま使った形です。[ ]の中を自分の経験に置き換え、応募する仕事ごとに書き替えて使います。
この記事で紹介した2人の見本は、どちらも写真・生年月日を入れていません。名前と連絡先のあとは、目的の一文(または自己紹介)・学歴・職歴を書き、見本②は最後にできること(SKILLS)の欄も設けています。
見本の2人は、履歴書とカバーレターをセットで用意しています。カバーレターでは、なぜそのお店で働きたいか、何ができるかを伝えています。見本②では、ワーホリのビザで働けることと、いつから・どの曜日に働けるかも伝えています。
履歴書とカバーレターに書いたことが話のたねになります。たとえば見本②なら、「バリスタの研修で何を学んだか」「看護師の経験はカフェでどう生きるか」「週末も働けるか」と聞かれても答えられるようにしておきます。書いたことを、自分の英語で説明できるようにしておくのが準備の中心です。
今までの仕事の経験を、応募する仕事で役に立つ力に言い換えて書きます。見本の2人は飲食の仕事の経験もありますが、見本②は看護師の経験についても、そのまま書くのではなく「同時に複数のことをこなす」「安全の基準を守る」といった、カフェの仕事につながる力として書いています。飲食の経験がない方は、フィリピンのワーホリ準備コースでバリスタの研修やお店での実習を受けておけば、それも履歴書に書けます。
作ってもらうのではなく、授業の中で講師と一緒に作り、直してもらう形です。CELLA Premiumの面接と履歴書に集中するコースのように、書類の添削と模擬面接を繰り返す学校もあります。自分で書いたものを直してもらうので、面接でも自分の言葉で説明しやすくなります。
オーストラリアへ行く方は、フィリピン留学Hubが提携するシドニーの現地エージェントで、英文レジュメの見直しや面接の対策、仕事探しの相談を受けられます(料金がかかり、受けられる内容は選ぶサポートによって変わります)。フィリピンで準備してからオーストラリアへ移るプランは、2カ国留学の記事で紹介しています。
ワーホリの英文履歴書は、決まった用紙の欄を埋めていくものではありません。応募する仕事を決め、自分の経験をその仕事で役に立つ力に言い換え、書いたことを英語で話せるようにしておく。見本の2人は、同じ元看護師でもそれぞれの形で書き、オーストラリアで仕事を見つけています。
フィリピンのワーホリ準備コースなら、履歴書づくりから面接の練習、学校によってはお店での実習まで、ワーホリ先に着く前に準備できます。




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