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留学相談者:英語が超初心者ですが、2カ国国留学でフィリピン留学とワーキングホリデーをするか、そもそもオーストラリアで一年間ワーキングホリデーをするか迷っています。留学費用をためるためにバイトをしていますが、できるだけ節約したいと考えています。どう思われますか。
費用だけの話をすると、もちろん稼いで留学できるワーキングホリデーの方が節約できると思います。学費で言いますと、例えばフィリピン留学で3か月とワーキングホリデー3ヶ月ではそんなに変わらないと思います。
ただ、フィリピンとオーストラリアでは授業数や授業スタイルがまったく異なり、費用対効果ではフィリピンの語学学校の方が高いです。フィリピンの場合、一日の授業が8時間から12時間が普通ですが、オーストラリアは3時間程度で、しかもグループクラスという先生1人に対して生徒が15人程度いるものです。対してフィリピンの語学学校は、先生1人に生徒1人というスタイルが多いので、同じ3時間だとしても、フィリピン留学の方が語学力を伸ばせると思いますよ。
ワーキングホリデーを夢見る方は多いですが、夢と簡単に言いましたが、現実的には妄想を描いている方がかなり多いです。カナダやオーストラリアで勉強しながら働くので、イメージとしては、1年後に帰国したときに英語がペラペラになって、いい思い出も作れる格安の留学方法だと思われている方も多いと思います。
しかし、手数料が高く取れるワーキングホリデーを勧めない代理店はいないので、その妄想だけで行かれる留学生がものすごく多い(年間で日本人だけで2万人)です。なぜ妄想と表現しているかと言うと、3ヶ月や4ヶ月の語学留学で、すぐに就職できる程度の英語力になれるかというとそんなことはないからです。
カナダやオーストラリアは、先ほどお話した通り1日の授業が3時間でしかもグループクラスなので、それを3か月やったところで、就職できるレベルの英語力が付いているかというとまず初心者からはじめた人は無理です。
ただでさえ、社会人が中学から高校を出るまでの6年間、英語を勉強してきたにも関わらず、ほとんどの方が喋れないことを考えると、1日3時間のグループクラスでどの程度変わるのかというのは容易に想像できます。
剧情-困惑 By ♥ Miss A ♥
ところが、日本を発つ前はワーホリに行けば3ヵ月後には英語を使った仕事ができると思っている方が大半です。もちろんその程度の英語力で面接がパスできるはずはありません。現地の会社は、お金をあげながら雇うので、当然英語が話せるのが大前提です。しかも接客等ができる程度の英語力です。中途半端な人を入れるボランティアとは違います。
だから、そう簡単に就きたいと思う業種にはつけません。現状は、英語を話す必要のない日本食レストランや、そもそも言葉を必要としないピッキング作業で1年を過ごす方が大半です。
私のフィリピン留学中にもリタイア組が多かったです。話を聞いて共通することは、3ヶ月ワーホリの語学留学では英語力が身につかないので、先ほどのような状況になります。なので、そのまま日本語しか使わない日本食レストランで働いたり、そもそも言葉を発する必要のないピッキング作業をしながら、「自分は何をしているんだ」と考え込みワーホリを中断する人が後を絶ちません。
その中の一部の人たちが、その後にフィリピン留学に来ています。特に初心者の方は、この辺を認識しておかないと1年間を無駄にします。初心者の99%の方がそういう現状になるといっても過言ではありません。では、なぜワーキングホリデーの代理店が教えてくれないかと言うと、フィリピン留学より欧米留学を手配した方がビジネス的に得をするからです。今後もこの妄想を代理店に煽られて失敗する方が後を絶たないかと思うと残念です。
Deena ElKhattam in Boracay island, Philippines! By Trip & Travel Blog
例えば3ヶ月間オーストラリアの語学学校に行くとしたら、その3ヶ月をフィリピン留学に充てるというやり方をお勧めします。一度フィリピンに行くので飛行機代はかかりますが、それでも往復航空券代は5万円前後(格安航空を使えばもっと安い)なので、これだけでその後の人生を大きく左右します。
フィリピン留学の場合、1日8時間から12時間勉強するので、3時間のグループクラスに比べて大きく伸ばせます。更に、フィリピンのいくつかの語学学校で、ワーキングホリデー準備コースというのがあります。たとえば、フィリピンの語学学校とカフェやレストランが提携しているので、そこで実際にトレーニングができます。
学生は、そのカフェやレストランのメニューやレシピを単語含めて覚えてしまいます。通常の単語も習いますが、さらに実践的な英会話を先生と生徒でロープレします。生徒がウエイター、講師が客として、色々なシチュエーションで対応できるようにトレーニングしていきます。
2ヶ月間講師と二人三脚でトレーニングしたら、3ヶ月目からはいよいよ実際にそのカフェやレストランでOJTとして毎週末実践に行きます。OJTと言っても、そこに来ているお客さんからすれば学生は本物のウェイター・ウェイトレスにしか見えないので、それなりの責任やプレッシャーを感じながら接客をする必要があります。
具体的には、土曜の夕方18時から21時まで実際に現場に入って接客します。最初にお店のオーナーと面接があります。合格が出たらいよいよスタートです。最初はもちろん色々と失敗するはずです。ですが、その苦い経験をモチベーションに次の日から講師と次は失敗しないようトレーニングします。
「考えてみてください。」
オーストラリアで3ヶ月間ほぼ聞いているだけのグループクラスをしている間に、同じ期間にフィリピンでは実践で使える英語力を磨いているのです。
この状態でワーホリを始めれば、そもそもオーストラリアの語学学校に行かずにすぐに仕事を見つけることが可能になります。事実、カナダのファッション業界に行きたい女の子が、カナダの語学学校に行かずそのまま就職した例もあります。英語初心者がワーキングホリデーを実のあるものにするにはこれがベストだと思います。
ワーキングホリデーに丸々1年費やすか、フィリピン留学のあとにワーキングホリデーかで迷っているという話ですが、結論としてはフィリピン留学を3ヶ月した後にワーキングホリデーに行った方が「圧倒的に」効果が高いと思います。