フィリピン留学と欧米留学を比較|初心者はどっち?費用・授業の違い

英語圏留学とフィリピン留学を徹底比較|結局どっちがいい?

フィリピン留学と欧米留学で迷っている方向けに、どっちを選ぶべきなのかを、費用・授業・環境・目的別に解説しました。

フィリピン・セブ島留学は、マンツーマンレッスンが多くて英語の伸びが早いことで注目されていますが、欧米留学と比較して本当に行く価値があるのかどうかの疑問を解消しましょう。

また、絶対に留学で失敗したくない人が知っておきたいことをまとめた「フィリピン留学はおすすめしないのか?4つの理由から深堀りしてみた」の記事についても参考にしてみてください。

フィリピン留学と欧米留学、結局どっちを選ぶべきか【先に結論】

英語圏の留学とフィリピン留学、結局どちらがいいのか。フィリピン留学の仕事を13年やっていますが、この質問はいちばん多く受けます。

やっかいなのは、相談する相手によって答えが正反対になることです。英語圏の留学エージェントに相談すると「最初から英語圏に行って、現地で揉まれたほうが伸びます」と言われる。フィリピン留学のエージェントに相談すると「初心者なら、まずフィリピンでマンツーマンを受けたほうがいいです」と言われる。しかも、どちらの説明もそれなりに正しく聞こえてしまいます。

先に結論をお伝えします。英語初心者が、まずフィリピンで学ぶ。ここまでは私も賛成です。ただし、そのあとに必ず英語圏へ移るべきだとは思っていません。英語圏へ移る価値が出てくるタイミングは、全員同じではないからです。

どちらを選ぶかは、国のイメージではなく、次の3つで決まります。

  • 今の会話力(テストの点数ではなく、実際に会話が続くかどうか)
  • 留学に使える期間(6ヶ月を超えられるかどうかが分かれ目になります)
  • 英語圏でしか達成できない目的があるか(進学・就労・ワーキングホリデーなど)

このページでは、まず費用と条件を表で比べたうえで、英語圏のエージェントからよく言われる3つの主張に、フィリピン側の立場から正面からお答えします。そのうえで、フィリピン留学の弱点も隠さずに書き、最後に「あなたはどのパターンか」を4つに分けて整理します。

セブ留学と欧米留学の比較

セブ留学欧米留学

フィリピンのセブ島に留学するのと欧米留学について比較してみましょう。

費用や授業・生活についてセブ島の語学学校・ロンドンの語学学校を比較しました。

 フィリピン・セブ島留学欧米留学(ロンドン)
1ヶ月の総額36.5~63.5万円42~90万円
渡航時間4~5時間12時間
時差1時間程度8時間
1日の授業8時間以上
うち4~8時間がマンツーマン
4~5時間
すべてグループ(1クラス10~20名)
3ヶ月の総レッスン時間600時間300時間
宿泊先学生寮、外部ホテル・コンドミニアムホームステイ、フラットやレジデンスのシェア
料金に含まれるもの授業・寮・食事・洗濯・清掃まで込みが多い授業料のみ。家賃・食費は別途
1ヶ月の総額は、渡航費・学費・生活費まで含めた金額です。

1ヶ月の留学費用とは渡航費から学費、生活費など留学全ての費用を含む総額です。

フィリピン留学は欧米留学に比べて費用が安く、アクセスが良いです。

語学学校に寮があるので、生活面でもホームステイ先を探さなくてよいのもフィリピン留学の良いところですね。

レッスンもマンツーマンレッスンが多いので、初心者にはフィリピン留学をおすすめです。

フィリピン留学・欧米留学の1ヶ月の費用の内訳をそれぞれ確認してみましょう。

1ヶ月のフィリピンセブ島留学の費用

1ヶ月のフィリピンのセブ島留学の費用の内訳はこちらを参考にしてください。

区分費用内訳料金
学費入学金1~3万円
授業料・滞在費・食費22~34万円
現地で
支払う費用
SSP(就学許可証)約7,800ペソ(約2.1万円)
SSP I-Card(全員必須)約4,500~5,500ペソ(約1.2~1.5万円)
ACR I-Card1ヶ月なら不要(0円)
ビザ延長4週間以内なら不要(0円)
空港送迎費(片道)0.2~0.5万円
セキュリティデポジット0.8~1.3万円(原則返金されます)
テキスト代0.3万円
水道光熱費・管理費0.7~1.4万円
現地で支払う費用の小計約5.5~6.5万円
その他航空券(往復)4~12万円
海外旅行保険1~2万円
現地生活費(お小遣い)3~6万円
総額36.5万円~63.5万円

※ペソは1ペソ2.7円で計算した目安です。学校・部屋タイプ・都市・為替によって変わります。内訳の上限どうし・下限どうしをすべて足し合わせた金額とは一致しません(実際のお見積りでは、高い項目と安い項目が混ざるためです)。

見落としやすいのが、SSPとは別に必要な「SSP I-Card」です。2024年6月の規制変更で、滞在期間にかかわらず、語学学校に通う留学生は全員取得が義務になりました。1週間の短期留学でもかかります。一方、ACR I-Cardは滞在が60日を超える場合だけ必要になるもので、1ヶ月留学ではかかりません。

2枚のカードの違いはSSP I-Card(SSP E-Card)とは?ACR I-Card(外国人登録証)とは?で詳しく解説しています。

1ヶ月のフィリピン留学の費用についてはフィリピン留学1ヶ月の費用の記事で詳しく紹介しています。

例として、セブ島のEVアカデミーに1ヶ月留学した費用の内訳も参考にしてください。

支払う場所項目金額
①日本で
払う費用
入学金15,600円
授業料・滞在費・食費223,600円
小計①239,200円
②フィリピンで
払う費用
セキュリティデポジット4,600円
SSP15,640円
ACR I-Card0円
ビザ延長0円
電気代4,600円
管理費2,760円
テキスト代(目安)3,450円
空港ピックアップ(片道)1,840円
IDカード690円
小計②33,580円
③その他航空券80,000円
海外旅行保険12,620円
小計③92,620円
①+②+③ 合計365,400円

※このお見積りが作られた時点ではSSP I-Cardの制度が始まる前でした。現在は、これに加えてSSP I-Card代(約4,500~5,500ペソ)がかかります。

EVアカデミーについてはEVアカデミー(セブ島)を参考にして下さい。

1ヶ月の欧米留学の費用

1ヶ月ロンドンの語学学校に留学した例を紹介します。

以下の条件の費用の例です。

  • コース:一般英語コース(1週あたりの授業時間が20〜29時間)
  • 滞在方法:ホームステイ(1日2食付き)

食費・交際費・雑費などは生活スタイルによって大きく異なるので、例として大まかな費用目安を設定しています。

区分費用内訳料金
学費授業料28.4万円
学校支払い諸費用8.1万円
渡航費航空券購入費12万円
海外保険加入費1.5万円
ビザ関連費0万円
滞在費ホームステイ(1日2食付き)23.7万円
生活費食費4.7万円
通信費0.2万円
交通費3.2万円
娯楽費6万円
雑費2万円
総額89.8万円

欧米留学はロンドンの語学学校を例とし、渡航は直行便を参考にしています。

費用を抑えて語学留学をしたいなら、フィリピン留学がおすすめできます。

英語初心者が英語圏で伸びにくい3つの理由

ここからは、英語圏の留学エージェントからよく言われる主張を1つずつ取り上げます。どれも間違いではありません。ただ、英語初心者に当てはめると話が変わります。

理由①「話す→その場で直される」回数が確保しにくい

英語圏の一般的な語学学校では、グループ授業が中心です。たとえば15人のクラスで4時間の授業を受けたとします。もちろん、4時間ずっと先生の話を聞くだけではありません。ペアワークもありますし、小グループで話す時間もあります。その間は複数の生徒が同時に英語を話せるので、グループ授業でも話す時間そのものは作れます。

ただし、先生が15人全員の英語を同時に聞いて、一人ずつ発音や文法を細かく直すことはできません。先生が別のペアを見ている間、自分が間違った英語を使っていても、そのまま会話が進んでしまうことがあります。

英語初心者にとって重要なのは、ただ話すことだけではありません。簡単でもいいから自分で文章を作る。実際に口に出す。間違える。その場で直してもらう。もう一度、正しい形で言う。この繰り返しです。

一方、フィリピン留学では1日に4コマ前後のマンツーマンが入る学校が多くあります。1コマ50分なら、マンツーマンだけで約200分。この時間は、講師が自分ひとりのために確保されています。自分がつまずけば止まる。同じ発音を何度も練習できる。苦手な文法まで戻れる。言いたかったけれど言えなかった文章を、一緒に作り直せる。

英語圏が悪いという話ではありません。ただ、初心者に必要な「話すことと個別訂正をセットで大量に繰り返す練習」は、グループ授業の形式では作りにくいのです。

理由②「生活全体が英語環境になる」は半分だけ正しい

授業時間は短くても、学校の外に出れば生活全体が英語の勉強になります。これもよく言われる話で、間違いではありません。買い物をする。バスに乗る。レストランで注文する。シェアハウスで外国人と話す。確かに英語を使う機会はあります。

ただ、その環境から学べるかどうかは、出発時点の英語力によって大きく変わります。相手が何を言っているか分からない。英語での聞き返し方も分からない。自分から質問することもできない。この状態では、英語圏に住んでいても「英語を使っている時間」ではなく「英語が分からないまま過ぎる時間」になりやすいのです。

分からない。でも相手を何度も止められない。とりあえず笑う。イエス、イエスと言う。会話が終わる。これでは、高い費用を払って英語圏にいる意味が薄れてしまいます。そして英語で人間関係を作れなければ、結局は日本人の友達と一緒にいる時間が増えます。これは日本人と付き合うことが悪いという話ではありません。言葉が通じず、慣れない海外で生活していれば、安心できる人と一緒にいたくなるのは当然です。

つまり「英語圏に行けば強制的に英語だけの生活になる」とは限りません。ある程度会話ができる人にとっては、生活全体が実践の場になります。でも、まだ会話の土台がない人にとっては、その実践を使いこなせない可能性があります。

泳ぎ方を覚える前に、いきなり海へ入るようなものです。海は本来、泳ぐ経験を積むには最高の場所です。でも、まだ泳ぎ方が分からなければ、練習を楽しむ余裕がありません。フィリピンは泳ぎ方を身につけるプール、英語圏は身につけた泳ぎを実際に試す海。私はそのように考えています。

理由③「グループのほうが反射神経が鍛えられる」も一部は正しい

マンツーマンは先生が生徒に合わせてくれるので甘えてしまう。グループ授業のほうが、自分に合わせてもらえないぶん英語の反射神経が鍛えられる。この意見についても、一部は正しいと思っています。

グループ授業では、誰が次に話すか分かりません。他の生徒の発言を聞いて、自分の意見をすぐ返す必要があります。相手の英語が分かりにくければ、聞き返す必要もあります。複数人の会話に入る練習として、グループ授業には明確な価値があります。

一方、マンツーマンでは先生が生徒のレベルに合わせてくれます。分からなければゆっくり話してくれる。簡単な単語に言い換えてくれる。生徒が話し終わるまで待ってくれる。それに慣れすぎると、実際の会話の速度についていけなくなる可能性はあります。マンツーマンなら何も考えずに受けていても必ず伸びる、とは私も思っていません。

ただし、グループ授業とマンツーマンでは、伸ばしやすい力そのものが違います。グループ授業は、複数人の中で反応し、会話を続ける練習に向いています。マンツーマンは、自分の文法・発音・語彙の弱点を見つけ、正確に直す練習に向いています。どちらか一方が絶対に優れているわけではありません。

 グループ授業マンツーマン
伸ばしやすい力複数人の会話に入る反応の速さ文法・発音・語彙の正確さ
間違いの直され方全員分は直しきれないその場で毎回直せる
自分に合わせられるかクラス全体の進度に従う要望を伝えれば変えられる
向いている段階ある程度会話が続く人土台を作っている人

そして、フィリピン留学の多くの学校では、マンツーマンとグループ授業を組み合わせられます。マンツーマンで英語の形を整え、グループ授業でその英語を使って反応する。この組み合わせができることが、フィリピン留学の強みです。

マンツーマンが「甘くなる」本当の理由

では、マンツーマンで先生が生徒に合わせすぎることがあるとしたら、それはなぜなのでしょうか。単に、フィリピン人講師が優しいからという話ではありません。学校側の仕組みも影響しています。

講師の評価に、生徒の満足度が関係する学校がある

ここからは、私がこれまでフィリピンの語学学校で働く複数の講師に直接聞いた範囲の話です。すべての学校が同じ制度ではありません。ただ、複数の講師から共通して聞いたことがあります。

生徒からの授業評価や、担当した生徒の学習進捗が、講師の評価に関係する学校があるということです。

講師側からすると、生徒には授業を楽しんでほしい。途中でやる気を失ってほしくない。授業評価も下げられたくない。そのため、間違いを何度も止めるより、まず褒める。同じところを繰り返すより、次のページへ進める。そうした授業に寄りやすい場合があります。

つまり、マンツーマンで甘さが生まれる原因は、講師の性格だけではありません。生徒の満足度を重視する学校側の仕組みも、授業の進め方に影響している可能性があるのです。

マンツーマンの弱点には「ハンドル」が付いている

ただ、ここでマンツーマンの強みが出てきます。マンツーマンは、生徒が希望を伝えれば、授業の進め方を変えやすいのです。たとえば、次のように伝えてみてください。

  • 間違いがあったら、会話を止めてでも直してください
  • 発音を間違えたら、毎回指摘してください
  • 簡単な英語に言い換える前に、まず普通の速度で話してください

こう伝えれば、講師も生徒が求める授業を理解しやすくなります。それでも合わなければ、学校によっては講師変更もできます。

はっきり言うと、講師を使い倒せばいいんです。遠慮なく使い切ってください。彼らはプロです。要求されるほど本気になります。

私はこれを、マンツーマンの弱点には「ハンドル」が付いていると考えています。マンツーマンは、生徒に合わせられるから甘くなることがある。でも同時に、生徒に合わせられるから、厳しくすることもできる。

一方、グループ授業では「自分の間違いを毎回止めてほしい」「自分の苦手な文法まで戻ってほしい」とお願いしても、クラス全体の授業なので限界があります。路線バスに、私のためにさっきの停留所まで戻ってください、とは言えないですよね。

マンツーマンは、生徒側から直しやすい弱点。グループ授業は、授業の構造上、直しにくい弱点。ここは分けて考える必要があります。厳しいほうが伸びるという話に賛成するなら、大人向けの語学留学で、その厳しさを自分で選べる国は、私が知る限りフィリピンだけです。

マンツーマンのコマ数が多い学校はフィリピン留学のマンツーマン授業が多い学校33選で比較しています。ただし、コマ数は多ければ多いほどいい、というわけでもありません。自分に必要な授業を、自分から求められるかどうかのほうが大きいです。

学習環境の厳しさも、3段階から選べる

さらにフィリピン留学では、授業だけでなく生活環境の厳しさも選びやすいのが特徴です。学校は大きく3つのタイプに分かれます。

タイプ生活のルールたとえるなら
ノンスパルタ門限や外出制限がほとんどない甘口
セミスパルタ門限や一定の学習ルールがある中辛
スパルタ平日の外出が制限され、夜の自習への参加が求められる激辛

ちなみに、フィリピン留学Hubのお客様では、8割以上がセミスパルタを選ばれます。やはり、日本人は中辛を選ぶんですよね。

スパルタが一番いいという話ではありません。自分の性格や目標に合わせて、学習環境の厳しさを選べること自体に価値があります。スパルタ校の詳しい違いはフィリピンのスパルタ式語学学校にまとめています。

フィリピン・セブ島留学のメリット・デメリット

セブ留学欧米留学

フィリピン・セブ島に留学するメリット・デメリットを確認しておきましょう。

メリットデメリット
費用が安いネイティブ講師が少ない
物価が安いバイトやワーキングホリデーに対応していない
初心者に慣れている 
語学学校が多い 
日本人スタッフのサポートが受けられる 
マンツーマンレッスンが多い 

メリットの多いフィリピン留学ですが、デメリットもあるのは確認しておきましょう。

フィリピンセブ島留学のメリット

フィリピンのセブ島留学のメリットは以下です。

  • 費用が安い
  • 物価が安い
  • 初心者に慣れている
  • 語学学校が多い
  • 日本人スタッフのサポートが受けられる
  • マンツーマンレッスンが多い

フィリピン留学は初心者におすすめです。メリットを確認しておきましょう。

費用が安い

費用が安いことはフィリピン留学のメリットです。

前述しましたが、ヨーロッパやアメリカ留学の三分の一以下で留学できるからです。

日本からフィリピンの往復航空券の費用は7万円前後が目安ですが、LCCを利用するともっと安く往復チケットを購入できることもあります。

欧米は日本から10時間以上も渡航時間がかかり、航空券が高いです。

費用を抑えて留学したい人にはフィリピン留学をおすすめします。

物価が安い

物価が安いこともフィリピン留学のメリット。

生活必需品や交通費はとても安いですが、観光客向けや外国資本ののお店は日本と大して変わらない値段です。

ローカルなお店と同じ感覚で飲食すると、思いがけず高額になることもあるので気を付けましょう。

語学学校の料金やアクティビティの料金も安いので、全体的な費用を抑えることが可能です。

初心者に慣れている

フィリピン人の講師は日本人の英語初心者に慣れていることも、フィリピン留学のメリットです。

どんなところで日本の英語初心者がつまずきやすいのか熟知しているので、わかりやすく説明してくれるからです。

フィリピン人の講師はフレンドリーな人が多く、シャイな日本人も楽しく授業を進められます。

英語を日本人と同じく第二外国語として学んでいるので、英語を学ぶ上で理解しにくいところもわかるまで教えてくれるでしょう。

語学学校が多い

フィリピン留学のメリットとして、語学学校がたくさんあることもあげられます。

フィリピン全体では150以上の語学学校があるからです。

学校によって特色やターゲットとする留学生が異なります。

TOEIC対策が充実している学校や観光やアクティビティを楽しむプランが多い学校など、留学の目的に合わせて学校を選べます。

授業の種類やプランが多いので、自分がどんな目的で留学するのかに合った学校を見つかりますよ。

日本人スタッフのサポートが受けられる

フィリピン留学のメリットは、日本人スタッフのサポートが受けられることもあげられます。

全寮制の語学学校が多いので、生活で困ったときにすぐ日本人スタッフに相談できるからです。

一日三食の食事が提供され(学校によって異なります)、洗濯や掃除も自分でしなくてもOK。

より多くの時間を英語の勉強に充てることができます。

一方で、欧米留学は多くがホームステイになります。

生活する中でネイティブと会話の練習できますが、すべてのホストファミリーが留学生を国際交流の観点から受け入れているわけではありません。

相性が合わなかった場合、生活の場が辛くなる可能性も。

食事も朝・夕しか出ないので昼食は自分で何とかする必要があります。

何か困ったときに日本人スタッフにすぐに相談できることは、英語初心者には心強いことでしょう。

マンツーマンレッスンが多い

マンツーマンレッスンが多いところもメリットです。

欧米留学ではグループレッスンがメインですが、フィリピン留学ではマンツーマンがメインだからです。

グループレッスンだと、わからないことがあると授業についていけずにモチベーションが下がりやすいです。

マンツーマンレッスンなら、先生がレベルに合わせて授業を進めてくれて、克服したい弱点を集中的に教えてくれます。

マンツーマンレッスンを繰り返すことで、英語を話すことに早く慣れることができ、スピーキング力が伸びやすくなるでしょう。

フィリピン留学でマンツーマンレッスンの多い語学学校の記事も参考にして下さい。

フィリピン・セブ島留学のデメリット

フィリピンのセブ島に留学することのメリットはたくさんありますが、デメリットも確認しておきましょう。

  • ネイティブ講師が少ない
  • バイトやワーキングホリデーに対応していない

フィリピンに留学して後悔しないように確認しておきましょう。

ネイティブ講師が少ない

フィリピン留学では、ネイティブ講師が少ないことはデメリットといえるでしょう。

基本的にフィリピン人講師のレッスンになるからです。

公用語として英語が話され、ネイティブ講師の多い学校もありますが、ほとんどがフィリピン人の講師です。

ネイティブの発音やスラングなどを学びたいなら、欧米留学がおすすめです。

フィリピン人講師の訛りは、本当に移るのか

ネイティブ講師の話をすると、必ず聞かれることがあります。フィリピン人の訛りが移りませんか、という質問です。

正直にお答えします。フィリピン人講師はノンネイティブなので、講師によって発音や教え方に差があるのは事実です。フィリピン人講師なら誰に教わっても同じ、というわけではありません。

ただ、私が実際に見てきたのは、少し違う光景でした。

以前、アメリカに留学された方から相談を受けたことがあります。どうしても発音が直らない、と。向こうの先生に指摘してもらえなかったそうです。英語圏の語学学校では、発音を一人ずつ矯正する時間が、そもそも取りにくいのです。

その方に、発音矯正が得意な学校をご紹介しました。結果、発音は大きく変わり、学校内で1位の成績を取られました。

訛りが移るかどうかより、発音を直してくれる時間があるかないか。私は、こちらのほうがずっと大きいと思っています。

フィリピン英語のなまりそのものの特徴は検証|フィリピン英語の訛りは移る?で詳しく検証しています。

「フィリピンならどこでも同じ」ではない

だからこそ、学校選びを間違えると、フィリピン留学の良さは出ません。

学校を選ぶときは、マンツーマンのコマ数だけでなく、次の4点まで確認してください。

  • 講師の採用基準
  • 研修制度
  • 定期的な評価
  • 講師変更の仕組み

フィリピン留学なら、どの学校でも同じではありません。国選びと同じくらい、学校選びが重要です。

バイトやワーキングホリデーに対応していない

フィリピン留学ではワーキングホリデー制度はありません。

留学中のアルバイトもすることはできません。

海外に留学しながら、現地の人とふれあってアルバイトをしたいと思っている場合は、フィリピン留学はおすすめできません。

学校によってはインターンで就労体験をできるチャンスがあるので、現地の情報に詳しいエージェントに相談しましょう。

フィリピン留学のデメリットについてはフィリピン留学のメリット・デメリットで詳しく紹介しています。

フィリピン・セブ島留学に向かない人

セブ留学欧米留学

フィリピン・セブ島留学に向かない人を紹介します。

  • フィリピンの生活環境に耐えられない人
  • ネイティブ講師にレッスンを受けたい人
  • 虫がすごく苦手な人
  • 治安が心配な人
  • 多国籍な環境で留学したい人

フィリピン留学は、費用を安く抑えて英語力をアップさせたい初心者の方にはおすすめします。マンツーマンレッスンがメインで、自分の目的に合わせた語学学校を選択できますよ。

フィリピンの生活環境に耐えられない人

フィリピンの生活環境に耐えられない人にはフィリピン留学はおすすめしません。

理由としては、フィリピンはライフラインが日本ほど整備されていないからです。

シャワーの水圧が弱い・Wi-Fiが不安定など、日本と同じように過ごすことは難しく不便を感じることも多いでしょう。

フィリピンの生活環境に耐えられない人は、途中で帰りたい・きついと感じてしまうかもしれません。

ですが、日本とは違う国に来たという実感を得て、経験として不便を楽しむのもフィリピン留学を快適に過ごすコツです。

ネイティブ講師にレッスンを受けたい人

ネイティブ講師にレッスンを受けたい人にも、フィリピン留学は向かないかもしれません。

フィリピン留学では基本的に講師はフィリピン人だからです。

ネイティブ講師の多い語学学校もあるので、フィリピンでネイティブにレッスンを受けたい場合はエージェントに相談しましょう。

フィリピン人の英語は癖がある、ネイティブとは違うと気にする方もいますが、フィリピン人講師は聞き取りやすくクリアな発音で話します。

英語初心者の日本人には、むしろフィリピン人講師に英語を習うことをおすすめできます。

ネイティブの多い学校はフィリピン留学でネイティブ講師マンツーマンの記事を参考にして下さい。

虫がすごく苦手な人

虫がすごく苦手な人にもフィリピン留学は向かないかもしれません。

フィリピンは南国なので、虫が多い環境だからです。

部屋にアリやヤモリが出てくることは日常茶飯事。

対策として日本から虫対策グッズを準備しておくと良いでしょう。

それでも部屋に虫がいることに耐えられないという場合は、フィリピン留学にはいかないほうがいいかもしれません。

治安が心配な人

フィリピンの治安が心配で怖いという人にもフィリピン留学がおすすめじゃない場合もあります。

理由としては、日本よりもフィリピンは治安が悪いからです。

ですが、フィリピン留学中に留学生が死亡したという事件や事故は起きていません。

スリや引ったくりなどの軽犯罪被害にあう留学生も少なくありません。

ですが、海外留学をしたら犯罪に対する対策をするのは当たり前です。

欧米留学でもフィリピンと同じように対策は必須。

フィリピンの語学学校の寮にはガードマンがいて安心して過ごせるので、治安に関してはそんなに心配しなくても良いでしょう。

フィリピン留学の治安に関してはフィリピン留学は治安に注意!を参考にして下さい。

多国籍な環境で留学したい人

多国籍な環境で英語留学したい人にもフィリピン留学はおすすめしません。

なぜなら、日本人・韓国人の割合が多く他の国の留学生はそれほど多くない学校が多いからです。

フィリピン留学で日本人が少ない学校を希望する人は、日本語を話す機会が少ないから英語の習得が早いのではということを期待するのではないでしょうか。

ただし、日本人比率だけで学校を選ぶと、かえって失敗することがあります。

日本人が少なくても、授業外でほとんど交流がなければ、英語を使う時間は増えないからです。反対に、日本人が多くても、積極的に英語を使い、現地の人や他の留学生に話しかけることで英語力を伸ばすことはできます。

たとえ、日本人が少ない学校でも同じアジア圏の留学生で固まってしまう傾向はあります。

どうしても多国籍の留学生に囲まれた環境に留学したい場合は、フィリピン留学は向いていないかもしれません。

日本人比率の考え方はフィリピン留学で日本人が少ない学校17選で詳しく解説しています。

2カ国留学を「3カ月+3カ月」で決めないほうがいい理由

ここまで読むと、では、まずフィリピンへ行って、そのあとに英語圏へ行けばいいのでは、と思われるかもしれません。いわゆる2カ国留学です。フィリピンで英語の基礎を作り、そのあとカナダやオーストラリアなどへ移動する。この考え方自体には、私も賛成です。

ただし、初心者なら全員、最初から3カ月と3カ月に分けるべき、という考えには賛成していません。理由は、3カ月後にどこまで伸びているかが、人によって違うからです。

同じ英語力から始めても、授業以外も毎日勉強した人、日本語で過ごす時間が多かった人、会話を中心に学んだ人、試験対策を中心に学んだ人では、数カ月後の状態がまったく変わります。そのため、「3カ月たったら必ず英語圏へ移る」と決め打ちするより、「この状態まで到達したら英語圏へ移る」という基準を先に決めたほうが合理的です。

英語力の目安に使われるCEFRとは

英語力の目安としては、CEFR(セファール)という指標があります。A1、A2、B1、B2というように、英語力を段階的に表すものです。

段階できることの目安
A1・A2決まった表現や身近な話題を使って、短いやり取りをする段階
B1旅行中の多くの場面に対応し、自分の経験や希望を、ある程度自分の言葉で説明できる
B2慣れている話題であれば、理由を説明しながら意見交換に参加できる

英語圏へ移る目安は「期間」ではなく「B2前後の会話力」

英語力をできるだけ効率よく伸ばすことが一番の目的なら、英語圏へ移る目安はB2前後に置いています。

B1前後でも、英語圏で生活することはできます。分からないことを聞き返したり、自分から質問したり、日常的な会話から学び始めることもできます。ただ、B1の段階では、文法・語彙・発音・会話の組み立て方に、まだ伸ばせる余地がかなり残っています。その部分は、フィリピンのマンツーマンを使ったほうが、効率よく集中的に学べる場合が多いのです。

反対に、まだほとんど会話が続かず、全体の留学期間も6カ月以下、しかも一番の目的が英語力を伸ばすことなら、無理に2カ国へ分ける必要はありません。フィリピンに期間を集中させ、マンツーマンと学習時間を長く確保するほうが合う場合があります。

ただし、B2でなければ英語圏へ行ってはいけない、という意味ではありません。大学や専門学校の開始時期が決まっている、ワーキングホリデーを始める予定がある、英語圏でしか達成できない目的がある。このような場合は、B2未満でも英語圏へ移る意味があります。

英語力を優先するならB2前後を一つの目安にする。英語圏で達成したい目的があるなら、その目的と時期も含めて判断する。英語力だけではなく、期間と目的も一緒に見る必要があります。

B2に届いたか確かめる5つの質問

B2に届いているかどうかは、テスト結果だけで機械的に判断するものではありません。実際に見るべきなのは、次のような会話力です。

  • 分からないときに、英語で聞き返せるか
  • 自分から質問できるか
  • 一つの話題を数分続けられるか
  • 知らない単語を、別の英語で説明できるか
  • 相手の回答に対して、もう一つ質問を返せるか

ここまでできれば、相手の話を聞くだけでなく、自分の意見を理由と一緒に伝えたり、会話を広げたりしやすくなります。シェアハウスでの会話、学校外での友人関係、アルバイト、地域のイベント。こうした英語圏での経験を、単なる海外生活ではなく、本格的な英語の実践機会として使いやすくなります。

なお実務上は、英語圏の学校や航空券を直前まで何も決めないのが難しい場合もあります。空室、入学日、航空券、ビザ、キャンセル規定があるためです。2カ国留学を考えている場合は、次の設計をおすすめします。

  • 英語圏への移動を候補として準備する
  • ただし「必ず移動する」とは固定しない
  • どの会話力まで達したら移動するのかを、事前に決めておく
  • 必要であれば、延長や変更がしやすい学校・契約を選ぶ

なお、ワーキングホリデーと2カ国留学のどちらにするかで迷っている場合は、ワーキングホリデーか2カ国留学かで個別のご相談にお答えしています。

「費用はどちらも同じ」は、総額で見ると成り立たない

最近は、フィリピン留学も欧米留学も費用はほとんど同じです、と言われることがあります。でも、総額で比べるなら、基本的には同じではありません。

学校への支払額だけを見ると近く見えることがあります。ただ、フィリピンの料金には、授業・学生寮・食事・洗濯や清掃まで含まれていることが多いのに対し、欧米では授業料とは別に、家賃・食費・交通費・生活費が毎月かかります。

フィリピンの高級校の1人部屋と、欧米の格安プランを比べれば、差が小さくなることもあります。それでも、全部を含めた総額で見れば、国や都市にもよりますが、これまで見積りを作ってきた実感として、欧米留学はフィリピン留学のおよそ1.5倍から2倍前後になることが多いです。

学校の見積額だけではなく、住居・食事・航空券・ビザ・保険・交通費・生活費まで含めた総額で比べてください。

ただし、費用が高いから英語圏が悪いという話ではありません。英語圏でしか達成できない目的があるなら、その費用を払う価値があります。金額だけではなく、その費用で何を得たいのかまで含めて判断してください。

あなたはどのパターンに当てはまるか【4つに分けました】

最後に、英語圏・フィリピン・2カ国留学のどれが合うのかを、4つのパターンに分けます。

 今の英語力使える期間おすすめ
パターン1A1〜A2程度6カ月以下フィリピン1カ国
パターン2A1〜B1前後6カ月を超えられる2カ国も候補
パターン3すでにB2前後問わない2カ国、または最初から英語圏
パターン4問わない問わない最終的には英語圏へ

パターン1:初心者で、期間が6カ月以下の方

出発時点がA1からA2程度。留学期間が6カ月以下。一番の目的は、英語力をできるだけ伸ばすこと。この場合は、基本的にフィリピン1カ国をおすすめします。

国を移動すると、航空券・入学金・移動日・新しい学校のオリエンテーション・新しい生活への適応と、時間も費用も発生します。6カ月以下という限られた期間なら、一つの環境に集中したほうが、学習量と個別指導の時間を確保しやすいです。

パターン2:6カ月を超える期間を確保できる方

出発時点がA1からB1前後で、留学期間を6カ月を超えて確保できる場合。2カ国留学を候補に入れてもいいと思います。

ただし、最初から期間を完全に固定するのではなく、B2前後の会話力に届けば英語圏へ移る、届かなければフィリピンでの学習を延長する。このように、判断条件を先に決めてください。もちろん、進学・就労・ワーキングホリデーなど、英語圏へ移る時期が決まっている場合は、その予定を優先して準備する必要があります。

パターン3:すでにB2前後の会話力がある方

分からないことを英語で聞き返せる。自分から質問し、相手の回答を受けて会話を広げられる。自分の意見を、理由と一緒に説明できる。そのうえで、英語圏で生活・進学・就労・ワーキングホリデーなどを経験したい。この場合は、2カ国留学、または最初から英語圏という選択が有力です。

英語を作る段階から、英語を使って何かを経験する段階へ移っているからです。ただし、B2前後まで来ていても、英語圏でやりたいことが特に決まっておらず、英語力だけをさらに伸ばしたいのであれば、フィリピンで学習を続ける選択も普通にあります。

パターン4:国や学校そのものに目的がある方

イギリスで建築を学びたい。カナダの大学へ進学したい。オーストラリアで資格を取りたい。現地就職や永住を目指したい。アメリカで生活すること自体が夢だった。このように、国・学校・資格・文化そのものに目的がある方。

この場合は、現在の英語力にかかわらず、最終的には英語圏へ行く必要があります。最初から英語圏へ行くのか、先にフィリピンで英語を学ぶのか。そこは、使える期間と現在の会話力で判断してください。

フィリピン留学は、すべての人にとって一番いい留学ではありません。ただ、英語にまだ自信がない、短い期間で話す練習を大量にしたい、間違いを何度も直してほしい、英語力の土台を作ってから次の挑戦に進みたい。このような方には、非常に相性のいい環境です。

まとめ

フィリピン留学と欧米留学を比較してきました。最後に、ポイントを3つにまとめます。

1つ目。英語初心者が英語圏で伸びにくいことがあるのは、英語圏が悪いからではありません。初心者に必要な「話すことと個別訂正をセットで繰り返す時間」を確保しにくい場合があるからです。

2つ目。マンツーマンには、先生が生徒に合わせすぎる弱点があります。ただ、その弱点は授業への要望や講師変更によって修正しやすいものです。マンツーマンの弱点には、ハンドルが付いています。

3つ目。初心者が、まずフィリピンで学ぶ。ここまでは私も賛成です。ただ、そのあとに英語圏へ移るべきかは、全員同じではありません。今の会話力・留学できる期間・英語圏へ行く目的。この3つで判断してください。

フィリピンに行くか、英語圏に行くか、2カ国に分けるか。これは、どの国が優れているかを決める話ではありません。今の自分に、どの環境が必要なのかを決める話です。留学先を、国のイメージだけで決めないでください。

フィリピン留学Hubは現地の最新の情報に詳しい留学エージェントです。

両方のエージェントに相談していて言われていることが正反対で判断できない。2カ国留学をすすめられたけれど、本当に自分に合っているか分からない。見積りを受け取ったけれど、条件が違って比較できない。このような場合も、気軽に相談してみてくださいね。

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この記事を書いた人

フィリピン留学Hub代表。2013年からフィリピン・セブ島留学の支援を続けて13年。自身も2度のフィリピン留学を経験し、TOEIC900・IELTS6.5を取得。

語学学校70校以上を現地で視察し、年間1,000件以上の留学相談に対応。学校の良い点も弱点も、見てきたまま正直に書いています。